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DANZEN さんの日記
2012
6月
16
(土)
15:38
本文
先日から私立中学、高校の説明会が続いております。
大きな変化があった学校などもあり、そういった情報は懇談会の折にお伝えできればと思います。
この時期の説明会は入学試験の結果と大学進学実績の報告、今年度入試の展望というのが大まかな内容です。まだこの時期は詳細が決定していないので秋口の説明会が本番ですね。
私立学校の説明会では、説明後に授業見学が催されることがあります。卒塾生の姿を見てやってくださいということですよね。
しかしそれだけではなく、ありのままを見せるということで学校側の自信をもってやってますアピールと我々に与える安心感なんてのも計算ずくなんでしょう。
今や塾の先生は偉くなったもんですよ。
塾の先生が薦める学校に生徒が集まるのは隠し様のない事実。各学校は塾の先生を大切にしてくれます。ありがたいことです。
でも、私はこそばゆいし、好きじゃないんだなぁ。言っちゃ悪いが、所詮は塾の先生。全く大層なもんじゃない。それを忘れているご同業者を見ると、恥ずかしくなってくるんですよね。というわけで、これをご覧になった各私立の先生方、トップ進学ゼミにおべっかは無用です。常に無理難題を吹っ掛けあいましょう(笑)。
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閑話休題、ある学校の授業見学に参加させていただきました。
やはりコースによって授業態度が全然違う。一番上のコースに在籍している生徒たちは授業を受ける態度が一味違う。やっぱりなぁ、だよなぁ、と思いながら卒業生を探すわけです。
因みに、その日は私とボビンとじい様の3人でした。探し当てる速度ナンバーワンは何を隠そうこの私。すぐに見つけることができます。
たぶん探し方が違うんだろうなぁと思います。ここで種明かし。じつは今回の記事の核心部分なわけですが。
まず顔を見ません。そして一人一人を見ておりません。
顔を一人一人見ながら探すと結構時間がかかるんです。だから全体を見ます。そして私の頭の中にある、その子が授業を受ける姿を探します。
するとすぐに見つかるんですよ。業界の方はなるほどと思ったかもしれませんね。
私が新人の先生によくアドバイスすることなんですが、まずは「指示を出せ」ということ。
そして「全員が指示通り動いているか」の確認後は先生の自由時間。たまに生徒を見れば良しです。
何故かというと、全員が同じ動きをしている中での変な動きはすぐに分かるからです。これは新人の先生という、ほぼ素人であっても、その辺を歩いているおじいちゃんであっても、すぐに分かる位の簡単なもんなのです。
そしてそれを発見したそのあとが大事なのですが、それは企業秘密。ふふふ。
というわけで、同じことをしている筈なんですよね、授業中ってのは。そのなかでその生徒の授業を受けている時の特徴を探せばいいわけです。その部分はみんなと違うのですから目立つんですね。
一番上のコースで学習している某生徒、即座に発見。姿勢は良いが集中していない。ビンゴー!ぱふぱふぱふっ!
だめじゃん。。。
その生徒が先日、塾に顔を出しに来ました。どうやら彼は気付かなかったようです。こちらは気付いているんですが、彼は気付かない。全然成長しとりませんっ!
(あ、塾生諸君、君たちは授業中に先生に隠れて上手くやったと思っていると思いますが、ほとんど気づかれていますよ。学校じゃないし、真面目にやってる生徒を相手にしたいし、ま、一言でいえば面倒くさいから放っておいているだけですな。目に余るようになるとか、他の生徒に迷惑がかかるとかになると放置はできませんがね。どの先生も心の中で思っているのです。「アホやなぁ。。。何が楽しいんやろか。そんなしょうもないことをしんどい思いをして塾に来ている最中にせんでもええやろうに。。。」大人はその場で相手にしないのですな。君たちのいない所で心の声を叫ぶわけです。だから結局はみんな知っていることになり、そのうちにじい様や、こっこーやボビンが拳骨をお見舞いすることになるわけですな。わはは。)
そうそう、上記の部分は学校においての生活でひっじょうに注意をせねばならない部分ですぞ。塾の先生如きが気付くことを学校の先生が気付かないはずがないのです。そして塾の先生以上に学校の先生は面倒が嫌いなのです。だから見て見ぬ振りです。しかぁし!その結果はすべて通知表に表れるという怖い罠。ワナワナと身を震わせるお母さんに出会うことになりかねないので注意をしよう!・・・なんだそれ?
話を戻して、その彼は悩んでいるということでした。学校に入ってそれなりに頑張っているんだけど、成績が芳しくないと。
偉いですね。気を抜かず、しっかりと結果を見つめていく姿勢はとても大切です。
まずは当たり前のことを一つ。
入試をして選抜を受けて入学しているわけです。今までとは違いますぞ。自分と同じような成績の連中ばかりの中にいるんです。ちょっとしたことが大きな差となって表れるのは当たり前。
その上で彼にアドバイスをしました。
おまぁは授業態度がよろしくないっ!喝っ!と。
すると「そんなことないです」と認めないわけです、これが。
まぁ、みんなそうなんでしょうがね。
明日もう一度来なさい、いいものを見せてあげます。と帰宅させまして次の日。
二人でビデオ観賞会。教室のカメラをどんどん切り替えて、その生徒と似たような姿勢をしている生徒を発見しては「これ、君ー」、「ハイこの教室ではこれがキミー」と繰り返しました。
どんどん口数が少なくなっていく。。。明らかに凹んでおりました。
「こんなに分かるもんなんですね。。。」と。
さらにある教室の様子を元にどれが成績のいい生徒でどれが苦しい生徒か説明してやろうか?というと「是非」といいますので、やりました。「先輩のためだ、少しの間犠牲になってくれ給えよ、後輩塾生」と心で謝りながら毒舌開始。
こいつは全然集中しとらんやろ。これキミね。やるべきことをやるべき時間にできないってのは辛いわなぁ。この時間に集中してれば、間違いなく家での学習時間は減るよね。
で、ここで集中できんやつが、家で集中できると思うかね?
だから成績が思うように伸びん訳だ。
こいつは全然授業聞いとらんように見えるやろ。下ばっかり向いて何か書いてる。こいつはね、自分でしないといけないことを分かって、今はこっち!って自分で判断してそれをやってるのよ。そのうち顔が上がるから見ててみ。その時は大事なことを言ってる時の筈。他の生徒の様子からも分かると思うよ。
と言いますとその通りになりまして、集中できていない数名はその時もボンヤリしたままだったりするのです。
別の視点から自分を見つめられた元生徒は「そうかぁ。よしっ!ガンバル」と言って帰って行きましたとさ。。。
授業中に集中してみる。このちょっとした事の積み重ねってものすんごい差を生むのです。ほんとに。
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