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DANZEN さんの日記
2022
7月
13
(水)
16:52
本文
1年生の下位クラス、少しずつ形になってきました。
宿題は丸つけとやり直しまでしっかりとする。
早く来たら小学生の授業の邪魔になるような声で話さずに自分の勉強をする。
宿題と同じ問題が出たらその問題を間違えずに得点する。
前で先生が話をしているときは自分の言いたいことを抑えて話を聞く。
こういうことがようやくですがクラスの共通認識になってきました。今年はちょっと時間がかかったなぁ。
夏休みは復習を行いながら「テストで点数を取ることに拘る!」をテーマに指導に当たろうと画策しております。
そんな中、同じ1年生の上位クラスの生徒から「先生ちょっと最近こわいな」と言われました。
「どこがやねん、君らに怒ったことなんてないやないかい!」というか、怖いと思うんやったらもうちょっと緊張感を持って接してくれんかね?
「このぺんちょーだーい」とか「くまもんのミルクパンを1本ずつ分けなさい!」(私の夜ご飯です)とか「自分だけジュース飲んでずるい!」とかまったく怖いと思っとらんやないか。
そんなことを言いますと、「下のクラスで結構怖いやん。定期テスト終わったくらいから。」とのこと。
あら、よく聞き耳を立てとりますなぁ。。。
「定期テストを終えて、『思いのほか取れなかったなぁ、夏休み頑張ろう!』と思ってもらって、その成果を出しやすくするべく、ちょっと厳しめタッチで接しているのよ」と種明かし。
「ほっと一息つくもんなぁ」と。
ということはあんたら一息ついとるのね、そうでないとそういう感想はでんわね。やはり怖いなどとは微塵も思われず、ナメられておりますな。
そんな1年生ですが、上位クラスは勿論ですが、件の下位クラスの生徒も半数近くは成績が動いてきている感じがしますね。やはり「形」は大事です。これを構築しないと伸びるものも伸びないのです。
『イワンのバカ』トルストイ 菊池寛
ロシアにイワンパブロフという好奇心旺盛な男がおりました。イヌにエサを与えているとイヌは猛烈によだれを垂らします。いつよだれが出始めるのだろうと観察すると、エサを入れる皿に手を触れたときには既によだれが出ていることに気がつきました。
もしやと思い、それ以来パブロフ博士はイヌにエサをあげるときには必ず鈴を鳴らすようにしたのです。
するとどうなったか。
イワンはイヌを見れば鈴を鳴らしたくてしょうがなくなり、イヌが視界に入るときだけに及ばず、遠くで鳴き声を聞くだけでも、いつもポケットに忍ばせている鈴を所構わず鳴らすようになったということです。
町の人はいいました。
「うるせーんだよバカやろうめ」
でも、本当にバカなのは町の人ではないんですね。
だって、イワンパブロフはこの実験なんかが評価されてノーベル賞を手にするんですから。
さて、授業の時間だ。
中2理科では指導要領が改訂されて、植物と動物の分類をまとめて学習することになりました。これを単に分類と捉えず、進化の道筋と理屈づけをすることで暗記の学習から、思考する学習へ変えることができるんですね。
以前の指導要領と変わっていないのが人体の仕組みについて。しっかり2年生で学習することになっています。
その中に出てくる神経系を学習する際、余談としてパブロフ博士のことを話すことが多いのです。
いつもは上記のあらすじだけで終わるのですが今年は「そんなアホな」と一蹴されたので「イワンのバカ」って読んだことないじゃろが、菊池寛先生まで翻訳するほど有名な話ぞ!とついて来られない話題で煙に巻いたのでありました。
なんかなかしゃんばっかりちょっかい出してたら依怙贔屓だって言われそうなので(なんの?)今回は違う方面にしております。
なかなか難しいですね。
あ、本当にバカなのは我が輩ですな。自覚しておりますよ-だ。ふんっ!
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