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DANZEN さんの日記

 
2020
3月 19
(木)
12:33
新塾生かもーん!
本文

今年も県立高校の発表も終わり、新年度モードに突入です。
新年度生徒の登録をしていると「すくなっ!」って叫んでしまいました。
ボビンが辞めて居なくなるぞ!って噂と
DANZENが復活するらしいぞ!という噂が原因であると誰かが言っておりました。ショック。。。

まぁ、どちらも事実なんだからしょうがない。頑張りあるのみです。
早速じいさまと二人、グリーンヒル校で「昔みたいですねぇ」と懐かしんでおります。
ここまでやってこれたのは色んな講師の先生の力も借りながらも、じい様とDANZENのコンビが開校時から奮闘してきたからでもあるのですから。再びパワー全開コンビでやっていきますぞ。もう二人とも年取ってジジイダケド。。。

閑話休題。
今年は特色での合格者が多かったですね。大将軍なんかは大半の生徒が特色で決めしまった。受かると思うな特色は!を合言葉に指導しているのですが、まぁめでたいので良しとしましょう。

特色で合格しなくても一般で合格すればいいんですよ。それなのに特色で不合格になったことで自信を喪失して、志望校を下げるなんて生徒が出るので「受かると思うな特色は!」と指導しているのです。1回余計に受験できるチャンスが増えて、トイレの場所とか確認できてラッキーくらいに思うのがちょうどいいのです。

だいたいね、特色で不合格にしたクセに一般で合格させて、特色合格者と隣に机を並べて授業受けさせるってのがナンセンスなんですよ。
だったら特色受けさせて一般前に合格発表はせずに一般入試も受けさせる。そして特色の合格者を除外して一般の合否判定すればいいじゃん。
勿論、合格発表は同日に。しかもどっちで合格したかなんて明らかにする必要なし。
なんか問題ある?
あ、特色で合格した生徒が一般を受けると、する必要もない採点とか面倒ってことか。やれよそれくらい。。。

特色で合格者が少ないときにはこういうことは言えないのです。僻み(ひがみ)に取られかねないから。。。

でもね、特色の精神というか、問題は好きです。そういう能力の測り方はあっていいと思ってます。
大将軍で膳所特色に合格していった生徒を2年生時に見ていたのですが、そうよなぁと思う結果です。ちゃんとした勉強ができる生徒が合格してますね。
---UnderThisSeparatorIsLatterHalf---

で、ちゃんとした勉強って何?って話なんですが、今朝AERAの記事に興味深いものがありました。
https://dot.asahi.com/dot/2020031700019.html?page=1

リンクが切れたら訳分かんなくなるので引用しながら


子供にとって「何が正しい教育か」という問いに答えるのは難しい。しかし、世の中には「間違った教育」があふれていることは間違いない。


トップでも教育にベストはない、ベターの追求こそ命だ!って毎度毎度吠えてること。
ベストはないけど最悪ってのはあるんですよね。それをこの著者は上手く教えてくれています。中学受験であろうと高校受験であろうと大差ないです。中学受験で成功するのはIQが高い生徒の割合が高いです。すなわち精神年齢が中学生以上の生徒が多いということ。中学生にそのまま当てはまると思って読んでもらっていいですよ。


中学受験の過熱で、塾の宿題量がかなり増えました。入試で新しい傾向の問題が出ると、次の年の塾のテキストに反映される。そして、ますます宿題が増えていく。イタチごっこです。
 現在の日本の教育は、子供たちに「生きる力」「考える力」をつけることを目的にしていて、大学入試改革も始まっています。ところが、今の子供を取り巻く環境は、与えられた大量の課題をこなすことが求められている。ますます「考えない子供」を増やす方向に向かっているようにさえ思えます。

指導要領改訂で高校受験も上位層は同じ流れになるでしょう。うちはもともと宿題が多いって生徒に文句言われているのでこれ以上増やすととんでもないことになりそうだから無理だけど。(決して限界量を課しているという話ではありません。念のため)

そしてその次の文章。


大量に問題をこなすことに慣れている子供に勉強を教えていると、ある共通のパターンがあります。問題の解き方を説明して、「わかった?」と聞くと「うん」と言う。ところが、その後に「で、先生、答えは?」と聞いてくる。答えに至るまでの過程に関心はなく、「結論だけが欲しい」という勉強になっているのです。
 誤解しないでいただきたいのは、そういった子供は、素直で真面目な子が多いのです。


ほっとくとうちの生徒もこうなっちゃいます。基本的に素直で真面目な生徒ばかりだし。勿論そうならないようにしてるからこそ、例年変わらず、どこに出しても恥ずかしくない結果を30年以上出し続けているわけです。
この著者は責任は親にもあると述べています。ここは話半分に読んでおきましょう。いくら精神年齢の高い小学生の話といっても、思春期の中学生とは心が違いますから「親のいうこと」の浸透の仕方が違います。
中学受験指導では親とばかり話をすることが多いです。その方が手っ取り早いから。親からいわれ、塾の先生からも同じことを言われ、子どもはそうだよなぁと頑張るのです。でも、思春期の中学生には通用しないことが多々あります。「親も先生も自分のことを分かってない!」って逃避することがあるからですね。ですから塾の役割と親の役割を明確に分けておくことが有効だったりします。親のいうことと塾の先生のいうことが違うって状態ですね。もちろん双方がそれを分かって演じるんですが。

子どもの正しい勉強への姿勢についてこう記しておられます。


宿題の問題を一つ解くにも、子供の「自由裁量権」が大切です。どうやったらこの問題を解けるか、どうやったら歴史の用語を覚えることができるのか。
自分で工夫できるようになることは、中学に入ってからの勉強でも、とても大切なことです。
 では、そんな子供はどのような勉強をしているのかというと、「スピーディーな学習」を中心としながらも、一部で必ず「スローな学習」を取り入れています。私は、そういった子供を「ちゃくちゃくさん」と呼んでいます。周りの人からは学習スピードが遅いように見えますが、「なぜ、この答えになるのか」を深いところで理解できている。ちゃくちゃくさんは塾の宿題をしていても、ショートカットに頼らず、自分なりに問題を考え、理解しようとします。
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具体例をあげると、「この問題はこうやって解いた」ということを再現する時間を持たせてあげることです。宿題をこなして終わりではなく、「どうやってこの問題を解いたか」を誰かに説明できるようにする。もちろん、すべての問題を説明すると時間がかかりますので、一日に2、3問程度でかまいません。そして、子供の説明を聞いてあげるのは、親が適任だと思います。


はい、親の役目ではないんですね、塾の役目です。トップはそう思ってます。
トップの上のクラスでは宿題のチェックが行われないことが多いです。宿題はできるようになるためのもの。確認テストでできればいいんだから、極論すればまったくやらなくてもいいわけです。

今年のGH校の3年生、年の暮れ辺りからよく質問を持ってきてくれました。私は金曜日にだけ出没していたのですが。その日になると授業の合間の休憩時間にまで質問を持ってくる。そしてその質問が先週と同じものだったりすることはザラなんです。どうしても理解したいという気持ちの表れなんですね。一度解説を聞いて、自分でもう一度考えるとやっぱり疑問が。
スローな学習ですね。質問されるこっちも大変うれしい時間です。この子達は卒塾後も安心だなぁと思えるからです。

トップの確認テスト、居残りがあります。そこで間違えた問題をやり直して帰るわけです。先生の前に生徒が並んで、やり直しを見てもらう。
あっちこっちから「はい、やり直し!」って先生の声が飛び交うのです。正答は確認テストの答え合わせで知っているわけですから答えが合って「良し!」ではない世界がその時間にはあるわけです。
早く帰りたい生徒が色々と説明するのですが「途中から何言ってるか分かりませーん。考え直してきちんとまとめてきて!」と突っ込まれ「ぎょえー、鬼やー」と悲嘆に暮れる生徒達。
でも、その時間の積み重ねが正しい勉強への姿勢を作り上げて、それが合格につながり、その先での本当の力になっていくのです。

「膳所に行きたいって?頑張ったらええやん。言われたことをやってたら行けるってのは先輩達が示してくれてるやん。だから膳所は行けるねん。でも、行って終わりとちゃうで。だから居残りで面倒みてんやろが。合格するだけやったらそこまでせんでもええねん」って毎年1学期に連呼する言葉です。さぁ今年もがんばろっと。

そうそう、最後に


また、子供をアタフタさんにするような教育を、親がやめることです。アタフタさんの親は、子供が点数をとったらほめるけど、悪い点だと怒る。一方で、ちゃくちゃくさんの家庭では、結果ではなく、「がんばっている姿」をほめる。たとえば、算数のテストで単純ミスがあっても「注意力が足りない」と責めるのではなく、計算の過程で途中まで正しかったら「ここまではちゃんとできていたね」と認めてあげる。


頑張ってる姿は褒めてやって下さい。塾では褒めないことがありますから。
「頑張っても結果が出んかったら意味ないねん。頑張って勉強したノートを100冊積み上げても合格させてはくれへんねんぞ」という世界で戦う子ども達でもあるわけなので。。。
家では頑張りを褒めて、塾では結果を重視。
原則としてこの役割分担でいきません?

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