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dai さんの日記

 
2023
8月 18
(金)
22:05
トップの本棚~カブトムシの謎をとく
本文




お盆前の栗東校の授業で、3年生の皆さんにペルセウス座流星群の話をした。夏の大三角を見つけたらそのまま天の川に沿って東へ目を移していけばよい。まあ、金勝(ごんぜ)か桐生(きりゅう)の山奥にでも行かないと天の川すらわからないのだけれど。

今はペルセウス座の少し南に木星がいるので、そちらが目印になるかもしれない。

そんなことを言っていたら、お盆休みは台風が直撃していて悠長に星空を眺めている場合ではなくなっていた。


『カブトムシの謎をとく』 児島 渉  ちくまプリマ―新書


ホントに夜型?→昼間も積極的に活動

小学生の自由研究の範疇を超えた小学生の観察記録が学術論文になって発表されたことが話題になったのはもう一昨年のことになるのか。
クヌギには夜中集まるカブトムシがシマトリネコという木には昼間にも集まっていることに気づき、疑問に思った小学生がカブトムシの木についている時間帯、雄雌の別での個体数を調べたものである。

天敵は何?→タヌキやカラスの大好物

大きさはどうやって決まる?→餌の質と母親のサイズ

まだまだカブトムシの生態はわからないことだらけらしい。

科学をするとき、「仮説」以前の「疑問」が研究の種になるという好例である。
興味深く読むことができた、おすすめの1冊。

(初版2023年8月10日ゆえ、お盆明けのレビュー許せ)


では、授業の時間だ。

小6理科ならびに中2理科(いずれもZクラス)では、1学期の終わりにヒトの体(消化吸収と血液循環、あとは神経系)を学習した。

この分野でおすすめなのが「はたらく細胞」とその周りである。(現在本体1~6巻と「はたらく細胞の教科書」を閲覧に供している。「教科書」は初版のもので門脈が赤色表示なのが気に入らないがそれ以外はとても良い)
濃淡はあれど令和の小学生は一度は通っておいてよいのでは?

今回紹介したいのは「ネコかん(ネコヲの解剖生理学)」である。看護師国家試験の対策動画なので少々小中学生にはオーバースペックかもしれないが、なかなか面白い。

なかでも、「実況!消化吸収耐久レース【実況のノリで学ぶ消化吸収】」おススメである。
デンプン、タンパク質、脂肪がそれぞれどのように消化吸収されるのかが、ヒトの消化管を走るレース実況に見立てて解説してくれている。

消化酵素の名前や、中間物質の名前(オリゴペプチドとか)は、小中学生それぞれに持たせているテキストの解像度で覚えておけばよいだろう。(新中問、ペプチターゼとか載せているけど…)

中学生は興味があれば、デンプン、タンパク質、脂質の各動画まで手を伸ばしても良い。
たとえば、ブドウ糖(グルコース、C6H12O6)を六角形で模式的に書いてあったりする理由まで納得できることであろう(私の授業では中学生相手にそこまで話しているけど)。


そうそう、夏期講習でよい質問が出た(確認テストであえて聞いてやろうと思った未習事項を、宿題の質問で訊いてきた)ので、とても感心した。

硫黄にさらした銅線に力(物理)を加えるとどうなるか、という趣旨の設問で、大教大池附高かどこかの入試問題。選択問題だから宿題をなんとなくやっただけならスルーしそうなポイントだったのだが、「どうしてこの答えなのだろう、習っていないのにどうして答えがわかるのだろう」と疑問を持って授業に臨んでいたのだ。

金属と硫黄が反応し硫化物になると金属の基本的な性質(熱伝導性、電気伝導性、金属光沢、展性、延性など)が失われるということを理解しているかどうかを問うたんやね、確かに習ってない(教科書に明記されていない)事項かもしれないけど、というのがワイの回答。

ちなみに、そのあとの確認テスト(銅と硫黄の実験問題+化学反応式、バイオマスなど主成分であるブタノールの燃焼などを問うた)ではサクッと満点とってやがった。そういう学習姿勢は伸びしろがあってとてもいいね。将来楽しみやな。



それでは今日はこのへんで




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