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dai さんの日記

 
2021
12月 13
(月)
18:43
トップの本棚―忘れ咲き
本文


「忘れ咲き」…小春日和に季節外れの梅や桜が一輪だけ咲いている様子。「返り咲き」、「狂い咲き」ともいう。

転じて、過去の好きという気持ちが現在にふとよみがえること(注1)


この本を読んで、高校の卒業旅行その1(注2)のことをふと思い出してしまった。あの日の出会い(注3)が無かったら、翌年野沢温泉へバイトに行くことも、その後斑尾で山籠もりしてモーグルに出会うことも、たぶんなかったであろう。


何が言いたいかというと、n=1の根拠で物を言っていいなら(注4)高校時代は楽しいぞ、そして大学時代はたぶんもっと楽しいぞ、という主張である。


『はじめましてを、もう一度。』  喜多喜久  幻冬舎文庫


高校一の秀才理系男子、北原君が、彼女が見たという予知夢に従って告白してきた牧野さんのことを、だんだん好きになっていく物語、ということで合ってます?

解説の三宅香帆さんのコメント(注5)によると、「妖怪オカルトラブコメに見せかけた、実はガチガチのプログラミングSF小説」(そんなジャンルがあるのか?)だそうである。

文庫表紙裏の紹介文、「泣けるラブ・ストーリー」とあるが、確かにそう。かといって「君の膵臓を食べたい」みたいなラストを想像していたら、いい意味で予想を裏切ってくれる。



それでは今週の授業をちょっとだけ公開。


中1社会は中2と一緒に実力テストの復習および冬期講習へのネタ振りを兼ねて、鎌倉仏教を軸に文化史を総ざらえ。

(天平文化→)新しい仏教(最澄と空海の話)→国風文化と末法思想(浄土信仰)→鎌倉仏教(特徴で分類して6つの宗派を覚えよう)(注6)→室町幕府と○○宗の話。

わい「京都市内の有名なお寺はだいたい○○宗」と、いろんなところから怒られが発生しそうなごっつ雑な話を振って、「じゃあ清水寺は?」「本願寺は?」「知恩院は?」(後ろ二つが平均的な中学生から出たらびっくりするけど)というツッコミを待つのが私の授業スタイル。

清水寺の話が出たら、天平文化(奈良の国家仏教=聖武帝と鎮護国家の思想)や、桓武帝と坂上田村麻呂に話を振れるから、それはそれでアリ。


中3実践講座の社会では、原敬による本格的な政党内閣誕生を問う問題で、「立憲政友会」を正しく書けている生徒が少なかった。漢字5字指定の記述だと「立憲改進党」とか「大政翼賛会」とか、知っている戦前の政党名をあてずっぽうで書きがちだ。

そこで、戦前の政党について、前後の出来事とともに10分で整理と復習。

留守政府→征韓論
→西郷隆盛(西南戦争)/板垣退助(自由民権運動)

からの、1880国会期成同盟→1881国会開設の勅諭
「自由党」(板垣退助、フランス流)
「立憲改進党」(大隈重信、イギリス流)


シベリア出兵→米騒動→寺内内閣総辞職→原内閣(原敬、立憲政友会による政党内閣)
→国際連盟加盟へ



こんな感じ。

ではきょうはこのへんで。



注1:名探偵コナンのEDテーマ「忘れ咲き」(GARNET CROW)より。調べてみると、2004年11月~2005年5月放送分とのこと。君らが地球にやってくる少し前のことだねえ。
ブログタイトルを一目見てコナンが思い浮かんだ人とはたぶん仲良くなれそうだ。

注2:国公立後期試験後、合格発表前に私が幹事になって、同級生総勢11人で白馬へスキーに行った(もし後期廻りになったら、最終日だけ別行動で、松本にある心の第一志望大学へ合格発表を見に行くつもりだった)。ちなみに、「その2」は別の友達と、鎌倉、横浜神社仏閣を巡る旅に。贅沢とか言うな。親戚中から入学祝をかき集めたんだよ。

注3:どちらかと言えば高校時代陰キャで通していたわいが、現地で出会ったはじめましての同い年女子とペアリフトで5分余り会話が途切れなかった、というだけのお話。

注4:小論文なら「自分の体験」は根拠薄弱だということに注意を促しておかねばならない。はやりの言葉を借りれば、「それあなたの感想ですよね。」ということだ。

注5:くれぐれも解説を先に読まないように。なお、そういう読者の存在を見越してうまい解説を書かれている(わいは本文を最後まで読んでから解説を読んでるで)。

注6:まあ、テスト対策に宗派と開祖だけ頭に入れとけばいいんなら、「しんしん、サイサイ、ドウドウ…」ってリズムよくおまじないにして覚えておけば足りるんやけどね。
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