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dai さんの日記

[2021-2] 
 
2021
2月 13
(土)
18:13
トップの本棚〜perspective to diversify
本文


首都圏の私立中学入試で、おそらく今年一番国語の試験に使われた文章は『水を縫う』(寺地はるな)だろう。

「男なのに」「女らしく」
そんな言葉を前に
立ち止まったことのある
すべての人に届けたい、
すがすがしい家族小説。(単行本帯を引用)

社会常識とか、普通とか、そういったものを問い直す物語。

入学試験問題はその学校の教育方針を端的に示しているものであると思う。

単行本は初版2020年5月末だから、各中学の担当の先生方がお持ちになっているアンテナには、いつも感心させられる。

この点思うに、高校入試、殊に膳所を除く特色選抜の小論文において、学校道徳的価値観…(おっと誰かがk)。



『月のぶどう』 寺地はるな  ポプラ文庫           


『水を縫う』は文庫化が待たれる(『青い春を数えて』(武田綾乃)のときみたいに、待ちきれず買ってしまいそうな気もするが。感度の高い書店だったら追加発注していそう)。


で、今週読んだのが『月のぶどう』。ポプラ文庫はいつもの巡回コースにない(注1)から(サンミュージックだと作家別なのですぐ目に入った)、そういや手に取る機会がなかなか無かった。

双子の姉弟、光実(みつみ)と歩(あゆむ)。曾祖父の代から続くワイナリーを切り盛りしていた母が亡くなった。姉は子どものころから「出来のいいほう」弟は「出来の悪いほう」と言われてきたが、母の死後家業を継ぐことを決心した二人は、それぞれに成長してゆく。

物語はとてもていねいかつ優しい筆致で進んでゆく。一つ一つの描写に意味を持たせて、後できちんと回収しているのに気づく。

ラストシーンは感涙必至。久々に本を読んで泣いた。




さて授業の時間。

3年生はいよいよ公立直前講習に入る。担当の先生方によって細部に異なるところはあるが、各教科7コマ(1コマ70分)の演習授業である。

演習は、時間を区切って問題を解くことも大事な練習だが、自分の書いた答案と見比べながら、解説を聞いたり解説を読んだりして知識・技能を膨らましていくことが肝要である。

「答えがあってたらそれで終わり、答えがわかったからそれで終わり」ではないのである。

問題の着眼点はどこか、知識を整理してゆく際押さえておくべきところはどこか、実際の公立高校の問題(もちろん滋賀だけではない)を通じて指摘してゆく。それを吸収出来れば、もう一つ高いレベルで戦える。


ファイトだ。


あ、特色受かった栗東校の生徒さんは数学の時間、数式の取扱いの作法、場合分けの視点など、中学の発展的復習(高校準備)として教えるのでよろしく。教室備え付けの「フォーカスゴールド」を貸し出します。
社会はみんなと一緒に問題を解いてね。地歴公民で中学の間に確実にしておきたい知識を叩き込むのでね。

参考問題(特色受かった人はどうぞ)

1 (2021灘高校)



この問題の前に(1)があります。(これがないと高校範囲=「二重根号の外し方」の計算問題になってしまう)

(1) (2√2−3)^2を計算しなさい。

があります。(2月18日追記)
これ答えを教えてるように見えて、軽率な人を陥れるなかなか鬼な問題だ。


2 (2019東京大学)

 正八角形の頂点を反時計回りにA,B,C,D,E,F,G,Hとする。また、投げたとき表裏の出る確率がそれぞれ1/2のコインがある。
 点Pが最初に点Aにある。次の操作を10回繰り返す。

 操作:コインを投げ、表が出れば点Pを反時計回りに隣接する頂点に移動させ、
    裏が出れば点Pを時計回りに隣接する頂点に移動させる。

例えば、点Pが点Hにある状態で投げたコインの表が出れば点Aに移動させ、裏が出れば点Gに移動させる。

以下の事象を考える。

事象S:操作を10回行った後に点Pが点Aにある。
事象T:1回目から10回目の操作によって、点Pは少なくとも1回、点Fに移動する。


(1) 事象Sが起こる確率を求めよ。
(2) 事象Sと事象Tがともに起こる確率を求めよ。






注1:コロナ禍以降、ほぼ草津のジュンク堂一択である。
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