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dai さんの日記

[2021-1] 
 
2021
1月 14
(木)
18:50
トップの本棚〜読めば数学が好きになる
本文

円周の長さの求め方は習ったが、円の面積の求め方をまだ知らない小学生に、円の面積の求め方を教えよう。

半径×半径×円周率だね。(えっ、答え言っちゃうの?)

じゃあ、なんでそれで円の面積を求められるの?




この点を理解していたら、中1でそろそろ習うであろう扇形の面積公式
S=lr/2(lは弧の長さ、rは半径)
すら覚えている必要がないと思うんだけどね。

三角形の面積の公式を習うときにも、三角形ってどんな形、面積って何、ってやっているはずだからおんなじこと。

次の本に答えが書いてあったりする。


『数字であそぼ。 1』  絹田 村子  フラワーコミックス           


主人公の横部君は人並外れた記憶力で歴代のノーベル賞受賞者を輩出してきた京都の名門・吉田大学理学部に合格。入学した彼は意気揚々と初日1限目の英語の授業を終え、さわやかに2限目の微分積分学の授業に臨むもいきなり挫折。以後2年間大学に行けなくなってしまう。

数学という科目は、
1 数学的な概念の定義を学ぶ
2 その概念に対する命題や定理の証明を理解する
3 その命題や定理を使って具体的な問題を解く

この3つの段階からなる。これは小・中・高でも基本的には変わることはない。
しかし大学ではこのうち1と2に重点が置かれる。

「じゃあ、定義するよ。」←好きなセリフ。

横部君は1と2をすっとばして(公式丸暗記)、3ばかりで高校まで乗り切っていたのだ。


算数・数学を誤った方法で勉強してきた(したつもりになっていた)人の残酷な末路が、コミカルに描かれている。

さて、果たして彼は無事に大学を卒業できるのか。


なお、モデルとなっている大学の佇まいや行動範囲に懐かしさを覚えるも、うちらのときには時計台下のタリーズ(注1)や吉田南のローソンもなかったもんね(20世紀に卒業した人並みの感想)。
それから、スロットにはまって6回生になる人(横部君の友人の先輩)って今でもいるんだね(百万遍の角にパチンコ屋(注2)が2軒あった時代を知っている人並みの感想)


さて、授業の時間。


実力テストの試験期間の関係(全国いろんな塾でも同じ試験をやっている)で今まで伏せてきたが、もう言ってもよいだろう。12月度2年理科、数字を暗記している人を殺しにかかるなかなか良い問題が出た。いや、よい問題かどうかは議論の余地がある。

「銅原子とマグネシウム原子の質量比を実験結果から計算して求めなさい」という問題は、出来のいい子なら答えを覚えてしまう程度にはうちのクラスでも何度かやっている。どこの問題でも答えが8:3になるように出題されている。だから、今回の問題も早とちりして「8:3」と書いてしまった子が多かったようだ。

要求されているのは「同量の銅やマグネシウムに化合する酸素の質量比」であった。答えは「3:8」になるよう設定してある。


「普段からちゃんと問題の要求を確認して解くんやで」というメッセージを伝えられたので有意義な問題だった。

ただし、この問題には欠点がある。数字をうろ覚えで覚えていた人(銅とマグネシウムがどちらが重いかという感覚すらなく丸暗記して、かつ記憶があいまいな残念な子)がまぐれで「3:8」と書いて〇もらってそう、という点である。

これもむやみに「銅はよいこさん」「マグネシウムはみつこさん」(注3)とか言って丸暗記させる(私は絶対にやらない)弊害といえるかもしれない。もっとも何度も同じような問題をやっていると答えが刷り込まれてしまうのもやむを得ないか。なお、私の観測範囲(受け持ちのクラス)には,まぐれで「3:8」はいなかった模様。




注1:物語中に、京都の町中をさまよったときにどこも混雑して入れなくて、結局通りがかったタリーズ(コーヒー屋さん)でお茶をし、「これなら学校にもあるやん」と言ってるくだりがある。

注2:北西角にあったパチンコ屋「モナコ」の2階はゲーセンで、そういや学校の帰りに連れとぷよぷよとかストリートファイターとかやってたなあ。現在はサイゼリヤと快活クラブになっている(隔世の感)。


注3:なんか見た。大体「マグネシウムはみつこさん」てなんやねん。
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