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dai さんの日記

[2020-8] 
 
2020
8月 2
(日)
19:55
トップの本棚〜枕草子からナルニア国まで
次の日記 カテゴリー  つれづれ
本文


環境大臣が意識高い系小学生のような、ちょっと何言っているのかわからない発言をするこの惑星では、意識高い系高校生がお菓子の個包装をやめろと署名活動をすると、某お菓子メーカーがなかなか大人な対応のプレスリリースを返している。
この惑星もまだまだ捨てたもんじゃない。
(なお、私は缶コーヒーがあまり好きではない)

意訳:コンビニでレジ袋をもらうのはいちいちめんどくさいので、私は会計の際、いつも先に申し出る。



『もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで』 荻原規子 角川文庫 
      


児童文学ならびにファンタジーに関する読書論をつづったエッセイ集。子どもの頃ミステリーばっかりでファンタジーをほとんど読まなかった(今もだけど、注1)私が、今になってファンタジーやSFを読んでみようかなあと思うくらいに引き込まれた1冊。

そうは言いつつ一番共感して読んだのは「笑う平安貴族」。清少納言とその父清原元輔の性格について書かれた一節である。平安貴族は花鳥風月をめでつつ血を血で洗う政争に明け暮れていたわけではなく、普通に笑い、ふざけるのだということを気づかせてくれる。


さて授業の時間だ。


中3数学、夏期講習前半は「グラフと図形」をテーマにして等積変形やら内部底辺の三角形の面積やらを練習している。もっとも、一部の中学校で定期テスト(範囲は式の計算と因数分解と、2年で積み残した確率や図形)がまだということで、7月の終わりの一コマを、「因数分解と素因数分解」というテーマの演習にあてた。
ただし、別に定期テストにでるような問題を今更やろうとしているわけではない。

どんな問題をやったのか、いくつか紹介してみよう。

☆ x^2−12x−864 を因数分解しなさい。

差が12で積が864の2数を探すにあたって、初手で何をするかがポイント。
すぐに8とか9が見えればOKだ。あるいは平方完成なんて手もある。


☆ m^2−4mn+4n^2−36 が素数になるような自然数m,nの組をすべて求めなさい。
(大阪星光)

京大とかが好んで出しそう(ただし、もっと難しいやつ)な整数問題。
因数分解すると何が嬉しいのか、ということを体感できる良問だと思う。


ようやく定期テストが終わったとかで、夏休みを前にした今年膳所高校の1年生になった卒塾生が何人か訪ねてきてくれた。話を聞くと、数学はフォーカスゴールドだし、英単語はシス単だそうで、オーソドックスになっていて何よりである。
「探求」(注2)のテーマどうしようなんて相談があった。なるほど今年は事前学習として博物館に行ったり、ということができないのでなかなか大変そうだ。しかしながら相変わらず塩対応な私は、何冊か参考文献(新書など)を示しつつ「好きにしたら」と突き放しておいた。


注1:何を隠そうハリーポッターすら未読である(何の自慢にもならない)。本書でも指摘していたが、児童向け小説がこんなにも長くなったのは割と最近のことではないか。少なくとも昭和の時代には考えられなかったことである。
なお、ハリーポッターは字数が多いことの代名詞としてよく取り上げられる。お気に入りの例を一つ挙げると、オーストラリア人のアダム・スペンサーという人が巨大素数の魅力について語った講演で、つい最近見つかった巨大素数を書き出すと約1750万桁になる、ということを次のように説明している。
"Written out as a book, this number would run the length of the Harry Potter novels and half again."

注2:「探求」は「総合的な学習の時間」と「情報」の単位になる。確かにデータのやり取りやレポートの提出はデジタルで行うし、引用の作法や検索の仕方なども習うらしい。
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