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dai さんの日記

[2020-6] 
 
2020
6月 17
(水)
17:42
トップの本棚―答え合わせ
本文
今年の公立高校一般入試数学、4番の最後の作図の問題、以前当記事で「私の感覚では正答率0.8%くらい」と予想していたが、県教委の発表によると0.2%だったそうだ。

この数字だけ見ているとなかなかいい線を言っているようにも見えるが、実際125人に1人と500人に1人(端数処理の関係でもっと乖離は大きいかもしれない)ではえらい差があるわけで、大きく予想を外してしまったと言わざるを得ない。

この問題、内接円の中心までは書けるにしても、そこから面積の三等分まで行くのはなかなか難しい。

昨年度大将軍で担当していた子なら2,3人出来そう、と感じて上の数字を出したのだが、そういや彼らは全員さっさと特色で膳所に合格していたのであった。


『希望が死んだ夜に』 天祢(あまね)涼  文春文庫    


中学生女子が深夜の空き家で殺害されていて、犯人が同級生女子だと判明。

二人の関係は、そして動機は?

事件の捜査を担当する刑事を主語にして始まる刑事ドラマと思いきや、途中から犯人の女子のモノローグとなって、現代社会の闇に焦点が当たってゆく。


さて授業の時間だ。


栗東中3数学はしばらく√の計算と二次方程式のシリーズが続いていたが、学校本格再開を受けて式の計算や確率、グラフの問題(実力テストなどを想定した易しい目の入試問題)などにフォーカス。およそ一月後に控えた久々の定期テストは確率、計算(因数分解が入るか若干怪しい)、栗東西中は円周角が指定範囲となりそう。

授業で扱った問題を一つ紹介しておこう。

1,1,2,2,3,4,5の7枚のカードを2枚引いて順に並べ二けたの整数を作る。
(1)二けたの整数は何通りできるか。
(2)できた整数が3の倍数になる確率を求めなさい。

(1)は22通りで問題なかろう。樹形図などを利用してていねいに数えることがポイントだ。PとかCとか公式を機械的に適用するのではなく、自分で「何を」数えたいのか普段から意識しているかどうか。
(2)で「11分の4」を答えとするものが散見される。中学校の先生ですら定期テストで出題しておいて間違えているケースを見たことがある。このケースで「12」となる事象と「45」となる事象は「同様に確からしい」と言えるの?


よその塾の事情はあずかり知らぬのだが、滋賀に進出してきた某塾、一番上のクラスは別だろうが、数学はまともに教えられているのだろうか(なんか見ささった)。

多くは述べないが、たとえば、

√5×√5=5、5÷√5=√5 なんだから、

√35×√15=5√21
とか、
20÷√5=4√5
とか、暗算でさらっとやってよ。
(ただし、後者は今のクラスでは有理化しないとできない子がいるから、あんまり偉そうなことは言えない。)


去年は別のところで「√とπは無理数、むりっす、それ以外は有理数。」(注1)というひどいのを見かけた(去年大将軍で「どこがおかしいか指摘して」と物まねをしてネタにさせてもらった)。リテラシーとかどうなってるのだろう。


注1:昨年の今頃、全国のいたいけな中学生、高校生が見ているかもしれないとある有名な個別指導の塾が出している無料動画でやっていた。これだけでもひどいなあと思うけど、実はそのあと「小数にできないのが無理数」と言ってしまっていた。現在は動画の最後に、有理数の定義について訂正のテロップがついているものの、動画そのものはそのまま流されている。
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