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dai さんの日記

[2019-11] 
 
2019
11月 16
(土)
18:04
トップの本棚―採点はむずかしい
本文
大学入試の新テストの記述式採点問題が喧(かまびす)しい。なるほど、詳細が明らかになるにつれてどんどん意味のないテストになっていっている感がある。

国語、採点基準を厳格にしようとすればするほど(誰が採点しても同じ結果になるようにすればするほど)思考力、表現力を問う問題からほど遠くなる。だいたい50万人分もの解答用紙を2週間やそこらで全部統一基準で見ようというのが無理な話なのだ。そんなのは今まで通り2次試験でやればよいのだ。その大学の基準で取りたい学生のレベルを測ることができるからだ。

数学、数式を記入するだけの記述式なら今のセンター試験の方がずっと思考力を測れると思う。あれは択一式の試験ではなく、計算結果などをマークシートに記入する方式だからだ。(ただし、今の試験時間は問題の分量に比して忙しすぎる。思考力を問うと言うなら数学1,2ともせめて80分はほしい)


『ロウソクの化学』 ファラデー著 竹内敬人訳 岩波文庫      


昔の岩波文庫版がどうしても見つからないので、結局買うことにした。
さらの岩波文庫を本屋さんで買うなんて学生の時以来ではないか。

「新訳」は2010年初版である。想像していた以上に読みやすい。表紙のいかつさは相変わらずとして(だって岩波文庫だもん)角川文庫版より圧倒的に頭に入ってくる。以前の版がドイツ語からの翻訳なのに対し、本書は英語の原版から直で訳してあるそうだ。どうりで読みやすいわけだ。

こうなると英語の原版を読みたくなってきたりもするが、時間的制約や19世紀の英語が読める能力があるかも不安なため実行に移すには制約が大きそうだ。



さて授業の時間だ。


トップ進学ゼミ1,2年生ほぼ全員の実力テストは「理科」の答案を採点した。記述式の答案の採点はたとえ中学生のそれであっても、ある程度知識と経験を持ったスタッフ(←自分で言うな!)難しい。

たとえば流水による「侵食」。「浸食」という答案がちらほら見られる。このPCに積まれている標準辞書にも、なんと「浸食」とある。どちらが正しいか。あるいはどちらでもよいのか。中学校で使っている教科書は「侵食」とあるし、信頼できる文献も「侵食」としている。

氷を加熱する状態変化の問題。「融点」を「凝固点」としている答案が数通あった。たしかに純物質の融点と凝固点は学校の理科室の環境下では同じである。正答扱いにしようかどうか、迷う。

酸化銅を還元する実験についての問題で、実験後火を消す前にするべき操作とその理由を問うているのだが、空気が入って酸化するから、という記述をまま見かける。「(空気中の)酸素と化合」とか「還元した銅が酸化銅になる」とか書いてほしいのだが、採点基準をどう定めるのが妥当か。

酸素の性質を問う問題で「物を燃やすはたらき」という答えをどう扱うか。小学校の教科書や参考書の多くがそう書いてある以上正答とするべきだが、「物が燃えるのを助けるはたらき」と書いてないと、なんだかもやもやする。
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