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dai さんの日記

[2019-7] 
 
2019
7月 8
(月)
16:43
りつくさほんだな―妖しい文語
本文
文豪ストレイドッグス(注1)で、泉鏡花は過酷な運命を背負ったうら若き乙女として描かれているが、実物は私より100歳ほど年上のおっさんである。大正3年ごろ(泉鏡花40歳)の写真を見ると、七三に分けた髪と銀縁メガネが似合うなかなかしゅっとしたおっさんである。

『高野聖』 泉鏡花  角川文庫            

幻想文学(ファンタジー)が好きな人なら読めるのでは。文語調の文章や独特の文字使いがなかなかに新鮮である。ためしにとぱっとページを開いてみても「誠に吃驚(びっくり)」「頻(しきり)に頷けり」「罷(まかり)間違や」といった文字が目に飛び込んでくる。中高生の時にある程度古文をしっかりやっているとこういう文章も楽しめるのだ。←中3生古典文法がんばれ!


さて授業の時間だ。


グリーンヒル3T理科は、天体に入った。テキストの図説はオリオン座が用いられているが、いま語るのならやっぱり、天の川を挟んで輝くベガとアルタイルだろう。でもクラスに天の川を見たことある、という子はいなかった。街の明かりで夜空を見上げても天の川なんてわからない。
今夜空を見上げた時真っ先に目に入ってくる星は木星だ。塾の帰り道南の夜空を見上げれば、やや低い所にひときわ明るくオレンジ色に輝く星があるだろう。

大将軍3S数学で、2次方程式の解の公式はa=0のとき本当に解けないの?という素朴な質問が出た。実にうれしい。そこで、分母に0が入る一見どうにもならなさそうな式が「分子の」有理化によって解けてしまう様子を実演した。

栗東草津のテスト監督をした。まだ未受験の人がいるのと、万が一他の塾の方が見てはいけないので内容については一切触れるわけにはいかないが、とりわけ1年国語の出来がひどい。たぶん語彙力の問題。言葉を知らなさすぎるということは、理科、社会の出来(普段の授業を受け取る能力)にも大きく影響していることだろう。手遅れとあきらめることなく、根気よく一歩一歩足元を踏み固めていかなければ(なお私は理科担当講師)。

その1年理科で物質(化学)に入ったが、ガラスはどうやってできてるの、などなかなかいい質問を持ってくる。ある種の砂(二酸化ケイ素)にある種の薬品を混ぜて加熱するんだよ、と雑な説明をしておいたがそこから興味が広がれば本望だ。


注1:探偵社社員太宰治がかっこよすぎるなどと、女子中学生にもファンが多いと聞く漫画。現代横浜を舞台にした文豪たちの異能アクションバトルである(なんのこっちゃ)。けれども私の周りで話題にしているのをあまり耳にしない(授業時に話題にしたことがないので僕(やつがれ)が知らぬだけかもしれぬ←芥川のマネ)。
とにかく角川文庫の策略に乗っかって明治時代の文豪たちの作品をジャケ買いし後悔せぬようご注意を。
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