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dai さんの日記

[2018-12] 
 
2018
12月 20
(木)
19:11
一歩を踏み出せ
本文
本日は「冬期講習準備日」と称して授業休止日となっているが、私は別に休んでいるわけではない。行列のできるラーメン屋さんが、営業時間外にもスープを仕込んでいるように、冬期講習の問題を絶賛仕込み中なのである。仕込みの対象はもちろん担当クラス全部であるが、とりわけGHの2Z、3Z数学は問題の錬りには力が入る。

『青い春を数えて』 武田綾乃 講談社

気分転換に都立高校の国語を眺めていた。日比谷高校の小説の出典がなかなか攻めたラインナップで舌を巻いた。2016が有川浩、2018が宮下奈都(なんと「羊と鋼の森」だ)。
で、2017が『青い春を…』の一篇、「白線と一歩」である。この夏に出た(2018年8月28日第1刷)単行本が1年以上も前の入試に採用されているのだ。

つまり初出は2016年5月の「現代小説」、時期からしてすぐに出題の候補に挙がり最終的に採用されたと考えられる。国語の作問担当の方は本当によく読んでおられるのだなあ。


入試国語の続きが気になるシリーズ、ということ前回の江國香織に続き、さっそく読んでみた。

出典となっていた「白線と一歩」は放送部に所属する高校三年生の「私」(知咲)が主人公。Nコンの申込時期が迫っているが参加を決めかねていた時、部長の有紗から休部したいと告げられた。それまでに自分にはない才能を持っている有紗に対するアンビバレントな感情が伏線になっている。

高校生の日常の中にありそうな理想と現実のはざまで葛藤するもどかしさ、自我との折り合いを、チクチク刺さる情景描写で描く短篇集である。

一篇は15分から20分もあれば読めるから、りつくさの皆さんは講習のあいま時間にでもどうぞ。私が文庫化を待たず買ってしまったくらいおすすめ。


同様の感情は中3生に絶対あると思う。受験校を決めるときに突きつけられる現実。一歩踏み出せないもどかしさ。倍率云々じゃないんだよ。やると決めたらやる。引くと決めたら引く。自分で決断すれば、後悔は少ないよ。
逆に周り(親や先生も含めて)に流されたら、失敗してもしなくても後悔が残ることが多いよ。
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