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dai さんの日記

[2018-10] 
 
2018
10月 11
(木)
18:01
ユメノトビラ
本文
『物語のおわり』 湊かなえ 朝日文庫   


結末の書かれていない小説「空の彼方」の原稿が、北海道を訪れた人たちの手から手へわたり、それぞれの登場人物の物語が紡がれてゆく、不思議な感覚の小説。時間と空間を超えて、冒頭から張られていた伏線がラスト1章でできちんと回収されるあたり、湊作品の真骨頂。一つ一つの章を短編の人間ドラマとして読んでも心に響くが、一続きの物語としてとらえると、より味わい深い(語彙力)

各章に出てくる小説を受け取った主人公たちは、夢をかなえていたり、思った方向と違う方向に進んでいたり、他人の才能に嫉妬したり。夢の扉を開いた者、諦めた者、それぞれの立場で、小説の結末を想像し、次の章の主人公に原稿を受け継ぐ。

 
 10月8日お休みの日、ぶっちぎりのユメノトビラを見た帰り、京阪電車の中でこんな小説を読んでしまったものだから、よけいに自分の読解力の無さにorz(注1)(だから語彙力っ)。いろいろと差支えがあるので詳細は書けないが、とにかく事前に幾つも立っていたフラグ(注2)を読み取れていない自分に歯痒さしか残らない。


 グリーンヒル6Z理科、金星、月からの日食と月食である。夏休み中「今、宵の明星がきれいだよ」と中学生にはさんざん言っていたが、小学生にはうっかりしていた。夏休みは「てこ」とか「ばね」とかばっかりやってた、というのは言い訳にならない。2学期この話題を授業でするときより印象に残りやすいように、夏休みの間にたっぷりフラグを立てておくべきだった。

 次の金星の内合は10月26日である。宵の明星はもうすでに比叡山に隠れて見えない。仕方なく、11月になったら夜明け前に東の空を見てね、なんて授業中に無茶を言ってしまう。

 次皆既日食が日本で見られるのは今から12年後、2030年6月、しかも北海道以北だ、という話をした。
生徒らからは「きっともう就職してる」などの反応が返ってきたが、医師を志してたとしたら国家試験を受けているころかも、なんて返事をしておいた。

 りつくさ1S理科もなぜか同じ話をしている。光の直進性の話で太陽から地球まで光がどれくらいの時間かけてやってくるか、なんて話をしたからだ。当然のごとく日食や月食の話になり、次いつ見られる?なんて話題に膨らんでいった。

そのりつくさ、理科は定期テストも、実力テストも安定してとれるようになってきた。中1スタートのころ(小学校時、学校外で理科、社会などはやっていない)を考えたら大したものである。(実力テスト、クラス平均48点(4月)→87点(10月)など。特に夏期講習を乗り越えた全員が植物分野はほぼパーフェクト)

次の皆既日食が見られるころ、今見てる子たちが夢の扉を開いていたらいいな。


注1:「orz」。がっかりしている様子を表す形容詞、または接尾語(うそです)。用例としては正しいがテストや作文で使わないように。
注2:「フラグ」。類義語としては「予兆」が一番近いと思うが、「予兆」ではカバーしきれない微妙なニュアンスを含んでいると思う。三省堂の国語辞典、第7版が出たら収録されそうな名詞。
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