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dai さんの日記

[2018-9] 
 
2018
9月 7
(金)
21:01
ときかけ
次の日記 カテゴリー  つれづれ
本文
『時をかける少女』  筒井康隆  角川文庫

ここで紹介する本は、原則として栗東草津校の本棚においてあります(記事内で断りがある場合を除く)。
送迎待ちのあいだに、あるいは早く来て(確認テストがあるからそれどころじゃないかもしれないが)、ご自由にどうぞ。(貸し出し中のときはご容赦を)


平成最後の夏休み、尾道の街を歩いてきた。実に30年ぶりのことである。つまり前に訪れたのは平成最初の夏休みだったということになる。

昨今おおかたの学校が夏休みでなくなった8月31日、会社が休みの私はひとり、行き先を定めずに早朝の姫路行きの新快速に乗った。いわゆる18キッパー(注1)というやつである。
とりあえず姫路でモーニング(アーモンドトーストが楽しみ!)することと、そのあとの岡山行きの電車の予定だけ立てて出発した。

津山に向かいホルモン焼きそば、高松にわたって讃岐うどん、倉敷でカフェもいいな、と候補はいろいろあったが、気分は尾道ラーメンとあいなった。みやじの中華そばのことをふと思い出したのである。

尾道ラーメンはしょうゆベースに背油ちゃっちゃ系見た目はあっさりだがしっかりしたコク、というのが相場だがみやじはそれとは一線を画す。魚介ベースのやさしいスープ(うどんだしに近い?)である。訪れた時地元客らしい人たちはみんな「てんぷら中華」を頼んでいた。

千光寺へロープウェイで上がりわずか高低差50メートルほどの遊歩道で息を切らす。山頂で瀬戸内レモンソフトクリームなんぞを食す。

帰りは岡山でママカリの酢漬けやタコのてんぷらあたりで一杯やろう。そういうわけで結局食べてばっかりの一日を過ごした(←そんなことするから太る一方なのだ)。


30年前、いたいけな少年だった私は、古典の時間に読んだ物語をきっかけに大山祇神社(愛媛県、大三島)に行ってみたいと言い出した。三蹟(注2)の一人藤原佐理(ふじわらのすけまさ)の筆とされる「日本総鎮守 大山積大明神」の額を拝みたかったのである。

出典は『大鏡』。伊予の国からの帰り、佐理は暴風雨に見舞われ大三島に数日足止めを食った。島に滞在中夢に三島明神が現れ「社の額をあなたに書いてもらいたいと思い、暴風雨を起こして引き留めた」と告げた。そこで佐理が神前で揮毫(きごう=筆を揮うこと)し、無事都へ帰ることができたという。

尾道には帰り道、バスと渡船を乗り継いで(当時はまだ、しまなみ海道は全通してなかった)立ち寄った。大林宣彦監督、原田知世主演の映画『時をかける少女』の主要なロケ地であったが、当時はまだ聖地巡礼などという発想はなかった。

注1:春休み、夏休み、冬休みにJRが発売する普通列車1日乗り放題の切符である「青春18きっぷ」を駆使して鉄道旅行をする人たちのこと。私の中3当時、宇高連絡船(瀬戸大橋開通直前)→高知夜行で夜明けの須崎港を訪れた(歳がばれる!)のは今でも良い思い出である。
注2:三蹟とは書道の大御所三人(小野東風、藤原佐理、藤原行成)のこと。思えば子どものころから三大なんちゃらには過剰に興味を示していたのだなあ。
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