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ぼびん さんの日記
2012
8月
30
(木)
14:59
本文
長い長い夏期講習が終了しました。
いや〜長かった。しかし、本当にあっという間でした。
どっちやねん!?というつっこみが入りそうですが、率直な感想なのです。
頑張っている生徒達を見て、まさにこの詩の通りだと思い返しました。
偶 成 朱 熹(1130-1200)
少年易老学難成
一寸光陰不可軽
未覚池塘春草夢
階前梧葉己秋声
小中学生には難しかったですかね。書き下し文は
「少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘(ちとう)春草の夢
階前(かいぜん)の梧葉已(ごようすで)に秋声」となります。それでも部分によっては聞いたこともあるかな。
訳は
「若者といえども年はとり易いものだ。それに反して学問はなかなか成就しない。
だからわずかな時間でもおろそかにしてはならないのだ。池の堤にもえる春の草が夢を見ているうちに、庭先の青桐の葉に、いつのまにか秋風がしのび寄っている。」
この詩は勧学の詩としてはあまりに有名ですね。
簡単に言うと、前半の二句は正にお説教。年はすぐとるけれど、勉強はなかなか進まないよ!!少しの時間も無駄にしては駄目だ!!っと訓辞しています。この二句は教訓の言葉として、よく引用されているので聞いたことある人もいるのでは?
「一寸の光陰」などもよく聞く句で、“光陰矢の如し”“光陰は百代の過客にして・・”(奥の細道)など聞きますね。
「池の堤の草が夢を見ている」とは若者が若さに浮かれてフラフラした感じをうまくいっていますね。そして、気が付いてみると秋になっていて、桐の葉がバサッと落ちて目を覚まされる!っていう、あわてふためいた様子を感じさせる。ぼやぼやしてたらいかんよ!!と言っていっているんですね。*中国では、桐の葉の落ちるのを時の移る比喩に用いられることがよくあります。たとえば、“一葉落ちて天下の秋を知る”とかね。
ちょっと長くなりましたが、こんな意味です。社会情勢としては日中韓は現在とてもあれていますが、こんな良い詩を作っている人だっているんですしね。闇雲に反発するのではなく、良いところは良いところとして認められる人になりたいですね。
最後の実力テストではこの夏の成果はきっちり出せたかな?
本校は仮採点結果と順位も張り出しているので、自己採点後、必ず確認を。前よりも上がっているといいね!
この夏にやった成果というのは必ず後々に出てきます。まだ結果に表れていないという人は、そこまでの辛抱です。
受験生はほぼ勉強漬けだったと思いますが、ちゃんと何かしらのものを得ることはできたかな?
それ以外の学年の人も、この夏に、何でも良い「何か」を得ることはできたかな?
前述の詩を思い出したボビーも、一念発起して、勉強をしようとおもいまして、こんなものを見てみました。
去年や一昨年あたりとてもブームになっていたので、知っている人もいるかもしれませんね。簡単に言ったらあの有名なハーバード大学の授業をDVDに収録したものです。
Amazonの内容紹介から引用
「JUSTICE(正義)」とは何か?ハーバード大学の名物教授マイケル・サンデルの「白熱教室」が待望のDVD化!著書『これからの「正義」の話をしよう』が驚異的なベストセラーを続けている、ハーバード大学の名物教授、マイケル・サンデル。彼の政治哲学の授業「Justice」はハーバード大学創立以来、履修学生数の最高記録を更新した。毎回1,000人を超える学生がひしめく大講堂。「授業は非公開」という原則をもつハーバード大学もあまりの人気ぶりに原則を覆し、テレビカメラを入れ一般に向け授業公開に踏み切った。この模様は全12回に分け、日本でもNHK教育テレビで放送。
内容は平易ですが、考えさせられるもので、非常におもしろいです。そして、何よりも講義のスタイルが議論なので、その議論がおもしろい。しかし、中には、的はずれな意見を言っている人もいて、ハーバードでもこんな人がいるんだ、とニヤニヤ。小中学生でも理解できるような具体例が満載です(「殺人に正義はあるか」「『富』は誰のもの?」 など)「考えること」に重きを置くので、論理的な思考を鍛えるのにはぴったりですし、色々な物の見方が養われますよ。
時間がある人は秋の夜長に是非見てください。
それでは、2学期もガンバロー!!
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