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dai さんの日記

 
2026
9月 5
(土)
13:17
トップの本棚―夏を書き留める
本文



「さよならも言わずに去ってゆくから、」
「この夏を、ただひたすらに、書き留める。」

お盆休みの夕暮れ、山あいの温泉に立ち寄った。
今夏初めて、ヒグラシの声を聞いた。

秋も近いとたそがれていたら、
休み明けは猛暑日に襲われた。


「夏」とタイトルに入る小説の中で、一番好きなのは何?

「成瀬」の宮島美奈をして小説家になるにあたり一番影響を受けた本の一つと言わしめた幼馴染との関係の変化をみずみずしく、時にグズグズに描く『夏が僕を抱く』(豊島ミホ)?

「いやミス」の最高峰にして叙述トリックの最高傑作、タイトルに惹かれ知らずに読んだ中学生をトラウマに陥れる『ひまわりの咲かない夏』(道尾秀介)?


私はやっぱりこれ↓

『真夏の方程式』  東野圭吾  文春文庫

夏休みに親元を離れて美しい海岸沿いにある旅館を経営している親戚の家に預けられ、そこで夏を過ごす小学校5年生の恭平。彼はそこで恐ろしい事件に巻き込まれる。いや、積極的に首を突っ込む?(これ以上はネタバレか)

ガリレオシリーズの比較的初期の作品、2010年初出。

湯川教授が恭平に語りかけるラストシーンが好き。

「どんな問題にも必ず答えは必ずある。だけどそれをすぐに導き出せるとは限らない。人生においてもそうだ。(中略)答えを出すためには、自分自身の成長が求められいる場合も少なくない。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ」(文庫p461~462)

ただの一般論だが、物語のラストだから刺さる。


それでは授業の時間だ


夏を過ぎても、9月はまだ、中3生にとって何とはなしにそわそわする日々だ。
部活を引退しても、文化祭があったり、完全に受験モードに切り替えとはいかないものだ。

「夏に復習、これまでの基礎固め」は8月で終わりではない。9月にもそれは続く。少しずつ塗り重ねるように、確実にできることを増やしていくのだ。

過去問は良い「教材」のひとつであり、うまく使えば効果的である。志望校のレベルを知る、現在における志望校との距離を知る、のほかに単元の応用力を磨くにも役に立つ。

夏期講習の理科では、各都道府県立高校の入試問題を単元別に整理した問題集に取り組んでもらった。各単元で足らないところを見つけたら、各自教科書などに戻って補っておきたい。

夏休み明けの最初の授業、範囲の予告をしない「確認テスト」を実施した。範囲は中3化学全般、つまりイオンの総合問題(定期テストレベル)。

90点以上(満点含む)が半数、75点未満はなしと。よくできていた。
授業後に一人の生徒から出てきた勉強方法についての質問といい、多少は受験生としての自覚が出てきたようだ。


♪陽が落ちてただ涼む。
 薄暮れの青い夜。
 秋めく風の匂い。
 足音ひとつだけ。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは今日は、このへんで。






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