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dai さんの日記
2026
4月
8
(水)
16:52
本文
通勤途上、新高校1年生だろうか、真新しい制服を着て桜の木の下でニッコリと写真に納まっている親子連れを見かけた。すっかりそんな季節だ。
『サクラ咲く』 辻村深月 光文社文庫
中学、高校が舞台の、本をめぐる短編3つ。
「約束の場所、約束の時間」では謎の転校生菊池悠君がやってくる。彼が裏山に隠していたのはエロ本、ではなくてまだ発売されているはずのないゲームの攻略本。彼は未来からやってきたとでもいうのか。
表題作「サクラ咲く」では、中学校に入学したばかりの引っ込み思案な女子、塚原マチが、学校の図書室で手に取った本には「サクラチル」と書かれた1枚の便せんが挟まれていた。そこから、その手紙を書いた見知らぬ同級生との心の交流が始まる。手紙の主はマチと同じ1年5組の誰かなのだが。
「世界で一番美しい宝石」は、映画同好会(人数が足りなくて「部」になれない)の1年生男子3人が撮りたい映画の原作となる絵本を探し出し、それをもとに憧れの3年女子の先輩に映画のヒロインになってもらおうと奮闘する。
改訂により、中学1年国語教科書の最初の物語文が差し替えられていた(去年からだが気付いていなかった)。以前は西加奈子「シンシュン」。作者名だけ見て令和の教科書は攻めてるなあと思ったが、実際は教科書のための書下ろしで、「みんな違って、みんないい」という主張が仄かに感じられるだけの、西加奈子みが全く感じられない無味無臭の物語文だ。
令和7年度からの教科書は蜂飼耳「はじまりの風」。無味無臭さがさらに増した。「中学生になったから今までやったことのないことにも挑戦してみたら?」とふわっとしたメッセージは読み取れるから、それでいいのだ。中学校の教科書に毒を求めるのがそもそも間違っているのだ。
それでは、授業の時間だ!
今年度より、高校部にブロードバンド予備校が導入されたことにより、高校生対象の授業は基本的に運営さん任せになってしまったので、当分の間は数学、物理・化学を中心に側方支援に回ることにしたい。
月から金まで、数学、物理・化学に関するご質問、ご相談はお気軽にdaiまでどうぞ。
ただし、水・木は隔週で7時過ぎには帰っちゃうので、予めご了承のほどを。
今回は、新高1、新中3向けに因数分解の話題を一つ。
因数分解せよ。
a³+b³-a²b-ab²-bc²-c²b
さんずいへんに難しいと書く某高校入試の10年ほど前の問題である。
新高校1年生はもっときついのや係数の大きいものについて、3月2日の高校準備講座でやってもらっているので、始業前の小手調べ、といったところだろうか。
3乗の因数分解を覚えたと思うので使いたくなるかもしれないし、実際それで行けそうな気もするのだけど、もっと基本に忠実にやってもらった方がよい。
春期講習で因数分解まで一通り学習した中3の皆さん、どうやって因数分解しますか?
↓
↓
↓ (以下、解答解説)
↓
↓
各文字について、次数をチェックするとaが3次、bも3次、cは2次であるから、
cの有無でグループ分けをすると見通しがよさそうである。
すると、(与式)=a³+b³-a²b-ab²-c²(a+b)
ここから残り4項から (a+b) を絞り出したいわけだが、果たしてどうしようか。
もちろん3乗の因数分解を知っていれば前2つと後ろ2つに分ければよいが、そうでなければどうしよう。
a³-ab²とb³-a²bに分けたら(a²-b²)が共通因数として出てくるから、(a+b)を絞り出すことができそうだ。
すると、
=(a+b){(a-b)²‐c²}
=(a+b)(a-b-c)(a-b+c)
と,うまくできた!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは今日は、このへんで。
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