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dai さんの日記

 
2025
11月 14
(金)
16:31
トップの本棚―みんなちがって みんないい
前の日記 カテゴリー  つれづれ
本文


対義語は、「そろいもそろって みんなダメ」でどうでしょう。

誰だ?「かわいいだけじゃ ダメですか」って言ったやつは。


先週のドラえもんは「おしかけ電話」。見た目は糸電話だが、もしもしというと相手の糸電話から体がとびだすひみつ道具だ。

子どもの頃に読んだ原作(注1)では、「おれ、おままごと大好き」とお人形遊びをしているジャイアンのところにドラえもんが押しかけ、「男のくせに。やあ、やあ」とはやし立て、「みんなには黙っといてくれ」とどら焼きをもらうシーンが描かれている。

ジェンダー平等、コンプライアンス至上の令和の今、これどうすんの?と思っていたら

ジャイアン「みんなには黙っておいてくれ」
ドラえもん「べつに隠すことじゃないのに」

となっていた。妥当な着地点だ。

これは戦隊ヒーローものが好きな女子やセーラームーンが好きな男子がいたっていいじゃない、という意味であって、「心が女性を自認する「自称女性」が女子更衣室で着替えをすることを許さないのは差別だ。」という言動を認める趣旨ではない。

後者は控えめに言ってトチ狂っている。



『この世は生きる価値がある』  長谷川まりる  ポプラ社 

この流れで本棚の本を紹介するなら、寺地はるな『水を縫う』か、天川栄人『あるいは誰かのユーウツ』あたりを挙げればよいのだろうが、既出なので今回はこちらを。

死んだ他人の体に乗り移った魂(たましい)がその人の人生を歩み、生きることの喜びと苦しみを経験する物語、という意味では森絵都『カラフル』みがにじみ出ている。

急病で亡くなった天山(てんざん)君に乗り移った魂が、天山君として中学粘性の1年間を過ごす。周りの友だちはみな、天山君が入院中に記憶喪失になったと思っている。

物語の前半では天山君に乗り移った魂は生を謳歌する。見るもの、聞くこと、出会う人、そのすべてが新鮮である。中学校に行きたくないという人もいるけどなんでだろう、こんなに楽しいところなのに、と。

天山君のお父さんは、天山君に秘密にしていること(実際には記憶を失う前にカミングアウトしていた重大な事実)がある。この物語の展開だとお父さんが気の毒すぎる、最後絶対泣く、と思って読み進めていたら、そういうラスト?それは想像していなかった。

そういや、目次を見て不思議だったのだが、この小説は最初と最後にプロローグが書かれている。そうか、そういうことか。

賛否はありそうだけど、YA(小学校高学年~中学生向け)向け小説として面白かったよ。



それでは、授業の時間だ。


中3のテストラッシュも、期末試験でいったん小休止。この後年末から、いよいよ本番に向けてラストスパート、と言ったところだろうか。

ここで、折に売れて言っていることだが、改めて声を大にして言っておきたいことがある。

「見直しなんかするな」

うん、いろいろと語弊がある。以下に真意を述べておこう。

「数学(に限らないが)、計算ミス、符号ミスを連発するのは、もはやミスではない。普段の練習からミスしているのだろうから、それを修正しない限りテスト本番でだけできるはずがない。そのミスは起こるべくして起こったミスだから、普段からミスなくできるよう練習しなさい。

「そもそもあなたの実力で時間内に見直しする余裕なんかあるのですか?」

「見直しするって、まさかもう一度計算しなおすのですか?」


テストにおける「見直し」は最低限度にとどめ、しかもそれらはルーティン化するべきである。

具体的にするべきことは、
「記号(マークミス)チェック」
「問題の要求チェック」

である。本来は両方とも、初見で問題を解く際に必ずチェックするべきことである。

マークシート方式のマークミスはやると悲惨である。気づいたら焦りで頭が回らなくなるし、気づかなければ合格していたはずの試験が知らぬ間に不合格確定である。

人それぞれではあるが、マークミスを極力防ぐべく、普段からチェック方法を決めてそれを習慣化したい。

いっぽう、「問題の要求」とは「誤っているものを挙げなさい」とか、「すべて」挙げなさいとか、「時速何kmか」とかの「問いの部分」のことである。当たり前だが、テストでは問われたことに答えなければ正答とはならないのである。

まあ、普段の実力テストのように、解答欄にあらかじめ単位が印刷されている場合もあるが、それでも間違うやつはおる。どうせよそ見して問題を解いてるんやろ(暴言御免)。


述べているうちにだんだん口が悪くなってきたのを自覚したので、クリティカルな暴言を吐いてしまう前にこの辺でやめておこう。

詳細はまた、実際の授業中に。


それでは今日は、このへんで。





注1:コロコロコミックス5巻掲載。調べてみると、初出は昭和47年「小学2年生9月号」だそうである。


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