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dai さんの日記

 
2025
10月 3
(金)
22:11
トップの本棚―このたびは
本文


朝晩はずいぶん過ごしやすくなり、幾分秋めいてきた。

しかし、教室はそれなりに暑く、各種作業をしているとじっとり汗ばんでくる。

というわけで、

塾生各位は、半そでの上から長そでのパーカーや上着を羽織るなど、どうぞ脱いだり着たりしやすく体温調整のしやすい服装で来塾してくださいませ。

※「どうぞ~ませ」の「どうぞ」は「呼応(もしくは陳述)の副詞」の例です。

ところで、最近気になった副詞があるんやけど聞いてくれるかな?

♪夜の隋に踊るメイド
ほんのりまた痛みもあるけれど
 …
夜の随に踊るメイド
ささやかな晴れ舞台

(MIMI 「マジック・メイド」 2025 より)

「隋に」?「随に」? 

どっちが正しいの? 
どっちも正しいの?
(注1)


『ちはやと覚える百人一首 早覚え版』 
著 あんの秀子  画 末次由紀  講談社 



中3国語のテスト範囲は「俳句」やったんよな。季語とか語ってもいいけど、今小学生Zの担当は算数と6年生の理科なんよな。(理科だったら季節の話や星の話はなんぼでもできる!)
(季語の話題は、当ブログ2021.10.22「鶉(ウズラ)は秋の季語」など参照)


この「早覚え版」は、百人一首の解説が一頁に一首、「ちはやふる」の1シーンを添えて解説してある。
「1句1句に親しんでもらえたら、それだけでうれしいです」とはかなちゃんの談。
かるたガチ勢初心者の人向けに、各首の決まり字も控えめに添えてある。

本編シーンからの引用では、「やまがはに」が好き。
幼少期の新(あらた)、千早、真島が落ち葉のじゅうたんに並んで寝転ぶ場面である。

歌を覚えるついでにここでは「柵」の「さく」以外の読み方を知っておこう。(注2)


では授業の時間だ。


冒頭の「随に」のほかに、「に」で終わる副詞(形容動詞の連用形が混じっているかもしれないが)をいくつか挙げてみよう。久々の難読漢字クイズである。

動物や果物の難読漢字と違って、さすがに小学生の食いつきはもうひとつであろう(今回はやっていない)。学力上位の中学生であれば、息抜きとしてこういう話題にまあまあ乗ってきてくれる印象。

①「俄かに」、「偶に」、「微かに」、「強かに」
これくらいなら、まあまあいけるようだ。1年生の子らも読めていた。

②「徐に」、「夙に」、「具に」、「徒に」
流石に普段の生活の中で使わないか。3年生でも難儀してたな。

➂「序でに」、「頻りに」、「直ちに」
この送り仮名の付け方なら読めるかな?

④「偏に」
ヒント:平家物語冒頭。

⑤「懇ろに」
ヒント:「山月記」…あっ、「山月記」は高校やったわ。

①~⑤の読み方は記事末尾注3に。


それでは今日は、このへんで。





注1:このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢの錦 髪のまにまに (菅家)
「まにまに」の字は、意味を考えたら「随」が正しい。「まにまに」とは「思うが侭」という意味だからである。
(なお、侭を「そのまま」と読む民)


注2:やまがはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり (春道列樹)

注3:漢字の読み方は
①「にわかに」「たまに」「かすかに」「したたかに」
②「おもむろに」「つとに」「つぶさに」「いたずらに」
➂「ついでに」「しきりに」「ただちに」
④「ひとえに」
⑤「ねんごろに」
              








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