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dai さんの日記
2025
3月
14
(金)
19:16
本文
県立高校の合格発表があった。大学は国公立後期が残っているものの、ほぼ出そろった。
塾生、卒塾生からも、続々と進路報告を聞いている。高2時在籍していた今年高校卒業組からも、阪大、京都工繊大、関西医大など、進学先が決まったという連絡を聞いている。ともあれ、それぞれの次のステージで、自分なりの花を咲かせてほしい。
花といえば、「はなかっぱ」になった折田先生像を称して「自分なりの花を京大で咲かせ」というメッセージを受け取った受験生、無事総合人間学部に合格したらしい。4月には鴨川デルタで新歓されていることだろう。
それでは、進学先が決まった新高校1年生に向けて、入学までにやっておきたい勉強について述べておこう。もちろん各高校から何らかの指示が出るだろうから、基本的にはそれに従ってほしい。
まずは英語から。
ネタはなんでも良いので、コンスタントに英文に触れる機会を作っておこう。また、語彙を維持、強化するのによい時間だね。とにかく英語に触れる(読む、聞く)機会を積極的に作ろう。
単語帳を購入するなら、半分くらい知っていて半分くらい知らない(すっと言えない)くらいのものがよいだろう。知らな過ぎたら気持ちが折れるだろうし、知っている単語ばかりならやる意味はないからである。
『ターゲット1200』、
『システム英単語BASIC』、
『LEAP BASIC』、
『速読英単語 入門編』
などなど。本屋さんで手にとってみて、よさそうなものをやってみよう。
わざわざ買ってまで、と思う卒塾生の皆さんも、塾の単語帳の一番後ろのレベル(おおむね7段以降)の単語について、単語テストがあるつもりで少しずつ覚える勉強を継続してみよう。
効率よく頭に入れるには「音声」が大事。正しい発音で音読すると、定着が早い。
もう英検準2級以上を持っているというならば、上記のよりも上のレベルのものをやってみるとよい。
なお、高校部では『速読英単語(第8版)』(Z会)を、リスニングとリーディングのサブテキストとして用いる。こちらは本屋さんで各自購入をお願いしたい(教材費には含まれていません)。
参考までに、膳所、石山は『システム英単語』、彦根東、東大津、守山は『LEAP』を使っている(次年度は変更されるかもしれないのであしからず)。膳所は持たされるのが7月ごろ以降だろうから、それまでにやさしいレベルのものを1冊仕上げてくのもよい。
数学
どうせ「スタディサポート」(注1)とか配られて、春休み中にやってこいでしょ(膳所は除く)。
高校によっては数学Ⅰの教科書の第1章(2節まで、あるいは3節ぐらいまで)を予習してこいって言われるかもしれない。1学期早々、課題テストがある(ところが多い)。
『数学Ⅰ』第1章第1節のメインテーマは因数分解である。
皆がつまずきやすいポイントは、文字2つの2次式の因数分解(いわゆる「たすき掛け」を用いるタイプ)のものである。
例題を1つ挙げよう。
x²+2xy+x-8y²+16y-6 を因数分解しなさい。
まあ、出来るように作ってある問題だから、どの文字で整理しても(あるいは2次の項、1次の項、定数項という分け方でも)できるので、その辺は自由である。
(与式)=x²+x(2y+1)-2(4y²-8y+3)
=x²+x(2y+1)-2(2y-1)(2y-3)
x 2(2y-1)
x -(2y-3)
=(x+4y-2)(x-2y+3)
因数分解は展開の逆だから、展開して元の式に戻ったら合っているというわけだ。
係数の大きい因数分解(たすき掛け)もやってみよう。例題はこちら
6x²-41x+48 を因数分解しなさい。
(〇x-△)(●x-☆)の形に因数分解できそうだが…
〇×●が6、△×☆が48で、〇×☆+●×△=41になる〇●△☆を見つければよいのだが、あてずっぽうで探すとなれば6の約数4つ×40の約数10個の都合40通りを検討しなければならず、大変そうである。
しかし、これはほぼ1発で当てはめる数を見つけることができる。
ここではヒントを述べるにとどめるが、「41は奇数であり、3の倍数ではない」というのがカギである。
この点は体験授業でもお話ししたが、この件は最初の授業時に改めて。
読書
膳所の入学前課題で、何か1冊読んでレポートを書いてこいという課題が、たぶん出るだろう。ちょっと前までは『こころ』(夏目漱石)一択だったが、最近は何でもいいらしい。東大津、守山でも同じような課題が出るかと思う。
本屋さんに行って、「講談社現代新書」か「ちくまプリマ―新書」の棚を眺めて、おもしろそうだと思うものを1冊買って読んでみるとよい。新書の中では、これら2シリーズは比較的ハズレが少ないと思う(ハズレがないとは言っていない)。
なお、何がハズレかといえば、たとえばちくまプリマ―なら、岡…(ふしぎなちからでかきけされた)。ハズレをひいてハズレと認識するのも経験である。
それでは今日は、このへんで。
注1:解説しよう。「スタディサポート」とは中学内容の復習を企図した、某通信教育社発行の小冊子である。この小冊子を新入生に対する春期課題に課し、多くの高校で新学期早々に課題テストを実施する(高校最初の模試として全国順位や偏差値が出る)のである。いわゆる自称進学校で採用されがちというのは、ここだけの話…
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