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dai さんの日記

 
2024
4月 6
(土)
17:37
~トップの本棚~すごうでのししょさん
本文


UAEダービーをフォーエバーヤングで勝った坂井瑠星君。国際映像で見ていたのだが、勝利ジョッキーインタビュー、めっちゃかっこよかった。馬に跨ったまま英語でインタビューに応じている。インタビュアーの意図をしっかりくみ取った上で
“I’m looking forward to the Kentucky.”
って言って締めていたあたり、男前すぎる。

5月4日のチャーチルダウンズ、強いのが一頭いるが(注1)本当に楽しみだ。


『お探し物は図書室まで』 青山美智子 ポプラ文庫


区の小学校に併設されているコミュニティセンター内の図書室には、小町さんという凄腕の司書さんがいる。
起業とか経営に関する本を探していた家具メーカーで経理をしている青年は、この司書さんから経営の本とともに『英国王立園芸協会と楽しむ 植物のふしぎ』という本を勧められる。

思いもよらない本から人生を後押しされる5つの短篇小説。本屋大賞にノミネートされたのも頷ける。


さて、授業の時間だ。


以前、当欄で『ななみの海』(朝比奈あすか)を話題にしたことがあったが、これを昨年度中学入試の小説に出した神奈川県の某私立中高一貫校、今年の高校の卒業式で、卒業生代表の答辞がすばらしいと話題になっていた。

全文を読んだが、まことにすばらしい。卒業生全員と担任団の先生方の名前を1字ずつ織り込んだというその文章は、知性と教養と、将来への切なる希望に溢れていた。

↓公式HPの、「答辞」掲載ページ
https://www.toho.ed.jp/topics/3106/

その中学入試問題は当時6Zの生徒たちにチャレンジしてもらったが、塾の実力テストで(あるいは新中1の入塾テストでも)国語でサクッと90点前後取っていた彼ら彼女らが、なかなか苦戦していたようだ。
登場人物の機微をきちんと読み解かないと正解にたどり着けないようになっていて、さすが、いい問題だと思った。


滋賀県県立高校入試、やっぱり小説は出なかった。

兵庫県立高校は『あの夏の星を見る』(辻村深月)とか出してきそう、とか思っていたら、『藍色ちくちく』(高森美由紀)(注2)だった。ド本線やんけ。

出典を当てたから何なんだという話だが、国語の試験で知っている文章が出たらなんか嬉しい。もちろん受験する側にとって試験そのものには何の得もないのだが…


余談だが、大学受験で英作文に出た問題の一つが、『ノルウェイの森』(村上春樹)の一節からだった。試験中、読んだことのある文章に気づいて、一人にやにやしていた。
(おそらく著作権の都合だろう、『京都大学の英語25年』では、当該問題は割愛されていた)


閑話休題。


栗東校どんどんでは、今年も学年の垣根を越えて「言葉の学習」をやっている。新学年初めての金曜どんどんは、「一で始まる四字熟語」だった。中学受験する小学6年生なら10個ぐらいは秒で挙げてほしいところだが、まあ、普通の小学生にはなかなか難しい(中3でもすっと挙げられれば相当優秀だ)。

そんな中、一人の子が「一蓮托生」と言い、小3の子が「私もそれ知ってる」とのたまっててたまげた。

曰く「一蓮托生、連帯責任」(byニャーゴ)と。

あっ、「sun and moon」か。なるほど。

そういえば、ポケモンっていっぱい四字熟語出てくるもんな。

どんなきっかけでも耳目に入る言葉に興味関心を持つことは、国語の力を伸ばす近道だ。


それでは今日は、このへんで。







注1:フロリダダービーを13馬身ちぎったフィアースネス。

注2:本年度、試験の早い神奈川県が『藍色ちくちく』から出題していた。


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