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dai さんの日記
2024
3月
1
(金)
21:08
本文
国公立大学入試前期日程お疲れ様でした。発表までドキドキでしょうが、そろそろ次を見据えて色々始動しましょう。
というわけで今年もあの季節がやってきた。京都新聞に毎年2月26日に載る風物詩のあれである。
毎年このブログ上で即日、遅くとも翌日には反応していたが、今年はどうも筆が重い。気づけば試験からはや4日が過ぎ、3月の声を聴いてしまっている。当方の感受性の問題なのか、そもそもメッセージ性もへったくれも無いのか、とにかくやる気が起きなかったのだ。
京都大学では毎年この日の朝、学生有志が張りぼての銅像を建てて受験生を出迎える。
京大に自由の学風をもたらした「折田先生」像(注1)である。
今年の折田先生は「パックンフラワー」であった。もはやヒトですらない。
(まあ、「トニーチョッパー」(注2)や「ノシシ」(注3)や「リセットさん」(注4)がヒトかと問われるとそれはそれで…)
大体「崖シューリンガー」って何?
中の人にスマブラのパックン使いがいるのではないかという以外、何かメッセージとかあるんか?確かに横に立ったら鈍色(にびいろ)のとげとげを無限にぶつけられて痛そうだ。
考えるだけ時間の無駄やし、考察すんのやめとくわ。
『ろくでもない 英語の言い訳 300』 中山 ダイヤモンド社
“I’m suffering from serious genetic bed hair.”
(だから今日も遅刻します許してください後生ですから)
“Just let me sleep for five more minutes in exchange for the rest of my lifespan.”
(つまり一生寝てますかいしゃ辞めます)
こんな調子で言い訳300連発。
筆者は音読の練習を勧めるが、同時に「例文の音読を公の場所で行うと、公共の福祉に反する可能性があります。必ず自宅で、できれば窓のない部屋で行ってください」 とのこと。
→訂正: 必ず自宅で、できれば窓のない部屋で行ってください」
今年の阪大法学部の入試会場で国語の試験時に起きた試験監督の談笑騒ぎ、実はこのような訂正文が原因だそうである。出題内容と関係ないところでサイ〇リアの間違い探しみたいなことするのはやめて頂きたい。
さて、授業の時間だ。
6Z国語の授業前、当日読解問題に使う出典をAmazonで見ていたらひとりの生徒が「あなたにおすすめ」の先頭に挙がっていた『傲慢と善良』(辻村深月)を見て曰く、「これ面白そう読んでみたい」と。
「本屋さんに平積みされているから買ってもらいな」と言ったがごめん、未読なので内容については保証できない。面白いのは間違いないだろうが、果たして小学6年生の嗜好に合うかどうか。
その辻村美月作品、今年の公立高校入試に出まくっている。気づいただけでも東京都、埼玉県、群馬県、愛知県、広島県…滋賀はどうせ小説出さないだろうから(保証はしません)関係ないかもしれないが。
『この夏の星を見る』、単行本は去年の夏初版。
めっちゃ読みたいが文庫まで待とうと思っていた。東京と埼玉と広島を解いたので、読む前から若干ネタバレされとるやん。確かに内容的にも文体的にも高校入試に出しやすそう。せっかく文庫が出ても作問者視点で読んでしまいそうで、それだとなんだかつまらない。
最初の話題に戻り国公立大学入試について。
東大文科と京大文系で常用対数を使って桁数を求める問題が出た。京大の問題は8進数が絡んでいて面白い(そして少々難しい)。
また、京大と阪大で「ねじれの位置」が出た。阪大のねじれの位置の証明問題、こんな問題自分が受験生の時に出されたらたぶん1行も書けなかっただろうな(大学入試で四面体の重心に関する証明問題が出て1行も書けなかった人並みの感想)。
それでは今日は、このへんで。
(注1)20世紀には存在していた折田先生の銅像は、心無い学生たちにおもちゃにされていて、様々に変装させられていた。黄色と赤のペンキで塗りたくられた焼きそばUFOヤキソバンは、今思えば品性のかけらも感じられないものだった。いつしか銅像は撤去され、その後入試当日に折田先生像のオマージュが建造されるようになったのである。
(注2)「ONE PIECE」でお馴染みトニーチョッパーは、当時帝京平成大学のCMに起用されていた。帝京平成大学は徹底した実学教育で学生を集め、京大においても徹底した実学教育が導入されている現状を踏まえこの「工作物」が設置されたようである(うそです)。大学の研究活動に適切に金を出さず、役に立つ科学研究に金を重点的にとか言ってるどこかの役人(当たる宝くじだけ買えば必ず儲かります級の寝言である)に対する強烈な皮肉とも取れますね。
(注3)かいけつゾロリに出てくる双子のイノシシの弟であるノシシは、「まじめにふまじめ」な京大の学風、学生気質をよく表したキャラクターとして起用されたものと思われる(テキトー)。
(注4)リセットさんはどうぶつの森に出てくるキャラクターでう、リセットボタンを押そうとするプレイヤーを窘(たしな)める。「今日の受験も、ひいては人生もやり直すことはできないのですよ」という受験生たちに向けた強烈なメッセージである(テキトー)。
ちなみに今年の折田先生像は何ら心に響かなかったが、電信柱に立てかけてあった看板でフリーレンに、
「…浪人の1年は短いってわかっていたのに…
なんでもっと勉強しようと思わなかったんだろう…」
と言わせていたのはとっても刺さった。
(なお看板は受験生が来る前に当局に撤去された模様)
というわけで今年もあの季節がやってきた。京都新聞に毎年2月26日に載る風物詩のあれである。
毎年このブログ上で即日、遅くとも翌日には反応していたが、今年はどうも筆が重い。気づけば試験からはや4日が過ぎ、3月の声を聴いてしまっている。当方の感受性の問題なのか、そもそもメッセージ性もへったくれも無いのか、とにかくやる気が起きなかったのだ。
京都大学では毎年この日の朝、学生有志が張りぼての銅像を建てて受験生を出迎える。
京大に自由の学風をもたらした「折田先生」像(注1)である。
今年の折田先生は「パックンフラワー」であった。もはやヒトですらない。
(まあ、「トニーチョッパー」(注2)や「ノシシ」(注3)や「リセットさん」(注4)がヒトかと問われるとそれはそれで…)
大体「崖シューリンガー」って何?
中の人にスマブラのパックン使いがいるのではないかという以外、何かメッセージとかあるんか?確かに横に立ったら鈍色(にびいろ)のとげとげを無限にぶつけられて痛そうだ。
考えるだけ時間の無駄やし、考察すんのやめとくわ。
『ろくでもない 英語の言い訳 300』 中山 ダイヤモンド社
“I’m suffering from serious genetic bed hair.”
(だから今日も遅刻します許してください後生ですから)
“Just let me sleep for five more minutes in exchange for the rest of my lifespan.”
(つまり一生寝てますかいしゃ辞めます)
こんな調子で言い訳300連発。
筆者は音読の練習を勧めるが、同時に「例文の音読を公の場所で行うと、公共の福祉に反する可能性があります。必ず自宅で、できれば窓のない部屋で行ってください」 とのこと。
→訂正: 必ず自宅で、できれば窓のない部屋で行ってください」
今年の阪大法学部の入試会場で国語の試験時に起きた試験監督の談笑騒ぎ、実はこのような訂正文が原因だそうである。出題内容と関係ないところでサイ〇リアの間違い探しみたいなことするのはやめて頂きたい。
さて、授業の時間だ。
6Z国語の授業前、当日読解問題に使う出典をAmazonで見ていたらひとりの生徒が「あなたにおすすめ」の先頭に挙がっていた『傲慢と善良』(辻村深月)を見て曰く、「これ面白そう読んでみたい」と。
「本屋さんに平積みされているから買ってもらいな」と言ったがごめん、未読なので内容については保証できない。面白いのは間違いないだろうが、果たして小学6年生の嗜好に合うかどうか。
その辻村美月作品、今年の公立高校入試に出まくっている。気づいただけでも東京都、埼玉県、群馬県、愛知県、広島県…滋賀はどうせ小説出さないだろうから(保証はしません)関係ないかもしれないが。
『この夏の星を見る』、単行本は去年の夏初版。
めっちゃ読みたいが文庫まで待とうと思っていた。東京と埼玉と広島を解いたので、読む前から若干ネタバレされとるやん。確かに内容的にも文体的にも高校入試に出しやすそう。せっかく文庫が出ても作問者視点で読んでしまいそうで、それだとなんだかつまらない。
最初の話題に戻り国公立大学入試について。
東大文科と京大文系で常用対数を使って桁数を求める問題が出た。京大の問題は8進数が絡んでいて面白い(そして少々難しい)。
また、京大と阪大で「ねじれの位置」が出た。阪大のねじれの位置の証明問題、こんな問題自分が受験生の時に出されたらたぶん1行も書けなかっただろうな(大学入試で四面体の重心に関する証明問題が出て1行も書けなかった人並みの感想)。
それでは今日は、このへんで。
(注1)20世紀には存在していた折田先生の銅像は、心無い学生たちにおもちゃにされていて、様々に変装させられていた。黄色と赤のペンキで塗りたくられた焼きそばUFOヤキソバンは、今思えば品性のかけらも感じられないものだった。いつしか銅像は撤去され、その後入試当日に折田先生像のオマージュが建造されるようになったのである。
(注2)「ONE PIECE」でお馴染みトニーチョッパーは、当時帝京平成大学のCMに起用されていた。帝京平成大学は徹底した実学教育で学生を集め、京大においても徹底した実学教育が導入されている現状を踏まえこの「工作物」が設置されたようである(うそです)。大学の研究活動に適切に金を出さず、役に立つ科学研究に金を重点的にとか言ってるどこかの役人(当たる宝くじだけ買えば必ず儲かります級の寝言である)に対する強烈な皮肉とも取れますね。
(注3)かいけつゾロリに出てくる双子のイノシシの弟であるノシシは、「まじめにふまじめ」な京大の学風、学生気質をよく表したキャラクターとして起用されたものと思われる(テキトー)。
(注4)リセットさんはどうぶつの森に出てくるキャラクターでう、リセットボタンを押そうとするプレイヤーを窘(たしな)める。「今日の受験も、ひいては人生もやり直すことはできないのですよ」という受験生たちに向けた強烈なメッセージである(テキトー)。
ちなみに今年の折田先生像は何ら心に響かなかったが、電信柱に立てかけてあった看板でフリーレンに、
「…浪人の1年は短いってわかっていたのに…
なんでもっと勉強しようと思わなかったんだろう…」
と言わせていたのはとっても刺さった。
(なお看板は受験生が来る前に当局に撤去された模様)
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