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dai さんの日記

 
2024
1月 19
(金)
21:25
トップの本棚―ぶどうあじあじ(かわE)と三進法タイマー(実用性皆無)
本文



先週「メロンとモモのコンポート」問題に触れていたところ、翌日の灘中学校1日目の国語では、『桃を煮るひと』(くどうれいん ミシマ社)からの出題だった。これはもう、実質的中ということでいいですか?(んなわけない)

灘中学校の1日目国語は、言語事項を中心とした出題である。わずか12年ほどの人生の中でどれだけ言葉に触れてきたかが問われているのである。「ぶどうあじあじ」という表記の意図を問う問題、じつにおもしろい(顎に手を当てながら、ガリレオの福山雅治風に)

6z国語の授業、今週は「住まい」に焦点をあてた。「あがり框(がまち)」だとか、軒(のき)とか、西欧の家は玄関の扉が内開きで日本の家は外開きだとか、そんな話。

接続語を頼りに文章を完成させる問題は少々難しかったようだ。

そうそう、接続詞の問題と言えば、栗東校の入試演習で国語得意な子が間違えた問題があったっけ。

「周りを環のようにぐるぐると巡る」と、「振り返って戻ってくる」は「言い換え」というより「並列」やね。したがって「つまり」ではなく「あるいは」を選択すべし。

まあ、「自然に返る」と「アナログな道具を使う」が「つまり」を使うべき言い換えかと問われればそれもいささか微妙な気がする。間違えるのもやむを得ないか。

その演習問題に使ったのはV模試の偏差値70越えの大阪にある某私立高校の入試問題で、件の問題を間違えた子も含めて85点以上が2人(もっとも、特進コース(注1)合格ライン500点満点の375点以上を要求しているが)、一番点数の低かった子でも余裕で60点を超えてきたから(偏差値60相当である下のクラスに回し合格になるレベル)、順調に実力はついているのだろう。



それでは本年度の大学入試共通テストの時間だ。



数学はいっときに比べてマイルドになったのでは?計算量が減って論理に頭を使う分量が増えた印象だ。太郎と花子の影がすっかり薄くなったのもよき。

しかし、100メートル10.3秒台で走るスーパー高校生だった太郎君(2021年の共通テスト参照)、いつの間に長距離に転向したんや。

それはともかく、基本(定義、式の意味)から丁寧に勉強している人に点数を取らせたいという意図を感じる問題が多かった(IAの整数、確率、ⅡBの数列、積分など)。

ちょっと面食らったのは、ⅠAでは三角比で、正弦定理、余弦定理を全く使わなかったり、2次関数で動点(点P、点Qが台形に沿って進む)がでていたり、ⅡB の関数から三角関数が消えていたり。

整数の問題で出てきた実用性皆無の三進法タイマー、すき(個人の感想です)。しれッと1問だけ不定方程式混ぜてたのも。


問題は英語Rや。相変わらずの高速情報処理能力コンテストのクソゲー。6300語を80分で読む要求自体はままええとして、答えを探すのがただただ面倒くさいだけ。同日模試受けた高2生もこれには文句たらたらやった。

特に第5問の小説(?)、なんやこれ?

俳優になるために町を出たものの挫折して帰って来たTakuya、お前はいつの間にコーヒーの味に一家言持つ評論家になったんや。そして「お前んとこのコーヒーはまずい」って何様や。よう言うわ。

町のコーヒー屋さんで働く元同級生のMakiもMakiや。

「あなたは本当にコーヒーのことが分かっているのよね。カフェカワナカに求人が出てるからうけるべきよ」

こんなセリフ、絶対MakiのTakuyaに対する当てこすりやと思うやん。

でも、Makiの性格とかTakuyaに対する複雑な感情などを窺わせる高校時代のエピソードが書いてあるとか全然なくて、、、

時系列がぐちゃぐちゃのあらすじだけ書いてあって、登場人物の感情が像を結ぶことのないような自称「物語」を読まされても苦痛なだけだし、それで内容のあるレポートをまとめるとか言われても、無理ゲーなのである。

英語Lの第6問Bってどやさ。Chris、お前たいがいにせえよ。

Walkingどないって聞かれて Sounds good とかぬかしとったやんけ、なに手のひらクルーしとんねんややこしいことすな(気がふれると河内弁混じりで悪態をつくムーブメント、ないしは「ヤバイTシャツ屋さん」(注2)の歌詞風に)。

それ以外は、おおむねもうちょっと考える時間くれ(第4問以降)と思わないでもないが、内容難易度自体はやさしすぎず、難しすぎず、こんなものかと。


国語はざっと問題を見た印象、センター試験に回帰したのかな。
おおむね穏やかな問題に見える。
出典あるいは内容的にも特筆すべき伝説は生まれず。
古文は江戸、漢文は漢詩かぁ、そうかそうか(誰だ、そんなに続けて漢詩は出ないといったやつは)。


たいして内容のない駄文が気づけば2000字越え。

それでは今日は、このへんで。




注1:京大10名をはじめ阪大、神大、大阪公立大をも合わせると50名程度の進学実績である模様(高校受験ガイドブックによる)

注2:「かわE越してかわFやんけ! うれC越えてうれDやんかいな!」(『かわE』ByヤバイTシャツ屋さんより)、すき。
作詞 Takuya Koyamaさんだが、単なる偶然。











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