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dai さんの日記
2023
8月
5
(土)
11:12
本文
四半世紀ほど前の話だろうか、仮面ライダーBLACKで、悪の秘密組織が人口太陽により灼熱地獄で人間を焼き殺そうとしたとき、東京の気温が38℃を記録したという。
ここで8月に入っての大津市の最高気温を見てみよう。
1日38.5℃
2日37.8℃
3日37.8℃
4日38.3℃
……
おお、このままでは悪の秘密組織に56されるぅ~。日中むやみに外へ出ては危険である。
やむを得ず出るときは日焼け対策と暑熱対策を万全に!
7月21日すなわち「ナツイチ」(集英社の文庫フェア)から、随分月日が徒過してしまった。
集英社は最近なら「推しの子」(とりあえず見逃し配信を見て、原作も単行本で出ているところまで全部読んだ)でお世話になっているが、今年の「ナツイチ」に推されている本は意外に読んでいないことが判明。
『旅屋おかえり』 原田マハ
売れないタレントの丘えりかは、事情がある依頼人に代わり日本各地を旅する「旅屋」を始める。物語の舞台のひとつ、愛媛県の南予地方は行ってみたい場所のひとつだ。内子(うちこ)町についてGoogle先生に訊いてみたら車で5時間13分と出た。意外と近い(全然近いと思っていない)。
『白夜行』 東野圭吾
過去に迷宮入りした殺人事件の被害者の息子と、死亡した容疑者の娘。大人になった二人の周辺で次々に起きる不可解な事件の真相とは夏休みにこれを持って帰って読んだずいぶん昔の教え子(当時中2女子)からは、小説を評してエロかったとの感想。堀北真希主演の映画でその印象はなかった。まじめに一言感想を述べるなら、幼いころの過酷な経験はかくも人の心を壊してしまうものだなあと。
『いちご同盟』 三田誠広
厭世観の強い15歳の少年良一は、同級生の野球部エース徹也を通じて重篤な腫瘍で入院している直美と出会う。1990年初出。ずいぶん昔(20世紀末)に図書館で借りて読んだきりなので、この機会に再読してみたい(本棚にはおいていません悪しからず)。
『桐島、部活やめるってよ』 朝井リョウ
筆者が19歳の時の作品だそう。取り立てて特別な才能を持つわけでない普通の高校生が必ず通るであろう将来に対する漠然とした不安、焦燥、憧憬、情熱といった感情、クラスの中に自然と生まれるヒエラルヒーなどが鮮やかに描き出されている。
『水を縫う』 寺地はるな
「かわいい」が苦手な姉・水青(みお)のため、刺繡好きの清澄は、ウエディングドレスを手作りしようと決心し……世の中の〈普通〉を踏み越えてゆく、6人の家族の物語(ナツイチのブックレットから引用)。おととしの全国の県立高校入試で出まくっていたのを覚えている。(文庫版は解説ががが…「多様性」とわ?ま、読まなきゃいいだけの話だが)
『何もかも憂鬱な夜に』 中村文則
未成年時に殺人を犯し死刑確定を待つ20歳の未決囚とかかわる刑務官の主人公は、自らの過去や怖れと向き合い格闘する。又吉直樹絶賛。なお、夏期講習(栗東校中3国語)では、長年死刑囚と向き合った精神科医で作家の加賀乙彦さんの論説文を扱った。(こっちは「生きる話」ね)
さて、授業の時間だ。
高校クラス土曜特別授業で、『科学と非科学』(中屋敷均 講談社現代新書)を共有。ここから出典の最近の東大入試問題にも触れた。
膳所高校の化学の実験において、生徒の班で出るはずの実験結果(仮説)からかなり乖離した数値(実験データ)が出てしまったらしいのだ。それこそまさに本書で言うところの「おっさんの茶々」である。所詮中高生の理科室での実験、「おっさんの茶々」が入りまくりなのである。
科学者の倫理として、こういう場合に絶対にやってはいけないことは、実験データの改竄(かいざん)である(S〇〇P細胞はありま~す案件)。この場合仮説がそもそも間違っているか、実験データの取り方に瑕疵があるのである。おっさん、おまえのせいやぞ(第2章末の筆者のこの言い方、好き)。
それでは今日はこのへんで
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