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dai さんの日記

 
2023
7月 20
(木)
16:02
トップの本棚~some books to read (カドブン編)
本文



早速授業の時間だ。

栗東校小学生どんどんコースと、GH校6Z国語で、7月の声を聴くころに「夏の難読漢字」を出してみた。いつもの漢字20問テストのテンプレに、夏に纏(まつ)わる漢字を20問出題。例文はその日の気分で作った(もちろん字が正しいかどうかは辞書などで確かめている)。

「浴衣」、「団扇」、「短冊」、「裸足」などは余裕やったね。
「西瓜」、「南瓜」、「茄子」、「心太」なども正解率は高かった。
ところで「心太」、酢醤油派、それとも黒蜜派?

意外と「糸瓜」は読めなかった。まあ、「糸瓜」に夏感はあんまりないか。

「南瓜」「茄子」と出てきたので天麩羅が美味しい繋がりで夏の魚は「鱚」にした。正答率はそれなり。「鱧」とどちらにしようか迷ったんよな。「鱧」は湯引きを辛子酢味噌で食すのが好き。

夏の季語から「蜥蜴」「時鳥」「蝸牛」を出してみたがこちらは読める子が少なかった。(ヒントが「夏の季語」だけやったもんな。無理ないか)

問題文中で

「蝦蛄という 禍々しくて 旨きもの」

という俳句を紹介。何年か前まで、某回転寿司店でもレギュラーメニューにあったが、そういや近頃見かけないなあ(高級なので1貫100円なんかでは出せないだろう)。

※ここで書いた漢字の読みは記事末尾に。

今回は「カドブン」(角川文庫)から。


塾に置かせてもらっている私物の本棚(GH校、栗東校)に並べている本を駆け足で紹介しよう。


「しらない世界とつながる!」からは、

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに思いを寄せる「先輩」が京都(市左京区)で繰り広げる摩訶不思議な珍事件。いちおう恋愛ファンタジーというくくりでいいんだよね、これ。


『きまぐれロボット』 星新一
今読んでも新しいし、未来の人が読んでも新しいと感じるだろう珠玉のショートショート。そういや本作自分の小学校~中学1年くらいの愛読書の一つだ。なお英語版も置いています。


「驚きの謎とつながる!」からは

『氷菓』 米澤穂信
学校で起こった日常に潜む謎を解くうちに、33年前の文集に込められた真実を解き明かすことに。なお「古典部」シリーズは全巻揃っている。


「語りつがれる想いとつながる!」からは、

え、1冊もないの?塾なのに?

そうなのだ。宗教的理由により(うそ)芥川龍之介は置いていないし、梶井基次郎『檸檬』は集英社版だ。角川ソフィア文庫は『枕草子』と『論語』、それに『徒然草』を置いているが、『源氏物語』は無かった。(『あさきゆめみし』なら前半4巻を栗東校に置いている)

文豪ストレイドッグスの表紙は『羅生門』(一人称が僕(やつがれ)の芥川龍之介)と『人間失格』(太宰治)が挙がっているが、太宰は昔買った表紙が「デスノート」のやつ(これも集英社だったかな?)を持っていた。文豪ストレイドッグスの表紙、『高野聖』(泉鏡花)しか持ってないや。


「心揺さぶるラストへつながる!」からは

『さいはての彼女』 原田マハ
「女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣けるリセット・ストーリー」とのこと。う~ん、そんな話だったっけ、と思いつつもとにかく北海道に行きたい。

『ひとり旅日和』 秋川滝美
引っ込み思案の日和さん、ひとり旅に挑戦。このお姉さん、旅先での美味しいものに対する引きがSAORIさん(注1)ばりに強すぎてうらやましい。


「大人も子どももみんなつながる!」からは

『ラプラスの魔女』 東野圭吾
そういや「探偵ガリレオ」シリーズは文春文庫だった。主人公の円華は計算づくで奇跡を起こす。空想科学ミステリ。

『高校入試』 湊かなえ
名門校の入試当日に試験内容が次々とネット掲示板に実況中継される。犯人は誰?何のためにこんなことを?京大の旧1番教室なら試験中にYahoo知恵袋へ投稿するのも余裕だね(あれ犯人捕まったよな。もう10年以上前になるんだっけ)

『きのうの影踏み』 辻村深月
小学校の頃流行った嫌いな人を消せるおまじない、やったら本当にクラスの子が消えちゃった。ほか、怖い話をどうぞ(でもちゃんと辻村深月している)。


最後にカドブンの中で、今読んでいる本。

『宇宙のみなしご』 森絵都
「中学2年生の陽子と1つ歳下の弟リン。留守番ばかりの2人の流行りの遊びは、真夜中に近所の家に忍び込んで屋根にのぼること。だが、その様子をクラスのいじめられっ子キオスクに見られてしまう……」(リーフレットの紹介文より引用)

読み終わってよかったら、本棚に置いておきますね。

はい、これで原稿用紙5枚弱(約1900字)。


それでは今日は、このへんで。



注1:「散歩するアンドロイド」のアンドロイドのお姉さん。最近日本縦断最長片道切符の旅をやっていて、ずっと見ていた。

「浴衣」、「団扇」、「短冊」、「裸足」
ゆかた、うちわ、たんざく、はだし
「西瓜」、「南瓜」、「茄子」、「心太」
すいか、かぼちゃ、なす、ところてん
「糸瓜」
へちま
「鱚」
きす
「鱧」
はも
「蜥蜴」「時鳥」「蝸牛」
とかげ、ほととぎす、かたつむり
「蝦蛄」
しゃこ


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