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dai さんの日記
2023
6月
1
(木)
16:54
本文
大阪のお好み焼き、広島のお好み焼き、どっちも好き(唐突な八方美人発言)。したがって、広島G7の時に、一部国際政治学者の先生方の間でキャッキャッしていたお好み焼き論争(イギリスのスナクさんがあまりにも広島のお好み焼きをおいしいと言うので)をほほえましく眺めていた。
ところで先日、近所のお好み焼き屋に行ったとき、見てはいけないものをメニューの中に見てしまった。
広島焼
わい「こ、こりゃあかん。戦争じゃ!」
『女神のサラダ』 瀧羽 麻子 光文社
「夜明けのレタス」「茄子と珈琲」「本部長の馬鈴薯」「アスパラガスの花束」「レモンの嫁入」「月夜のチーズ」「オリーブの木の下で」「トマトの約束」の短編8編。全国各地いろいろな境遇でいろいろな農産物に関わる農業女子の心情を、丁寧な取材に基づいた珠玉のフィクションでつづる。
去年の洛南高校の国語で「本部長の馬鈴薯」が引用されていた。大企業の管理職をセミリタイアして北海道の農場で働く「本部長」は、地元の農家を継ぎ農業法人の「社長」となった年下女性のことを、なかなか「社長」とは呼べない。
一番好きなのは「夜明けのチーズ」。シングルマザーの一人息子が彼女の妹が引き継いだ実家の牧場で暮らすことになる。小学生の彼は牧場での牛との触れ合いを通してある決心をする。感涙必至。
さて、授業の時間だ。
高校英語の時間、半ば雑談で「G7サミットで日本人のイギリスに対する好感度爆上がりやね、世界史におけるイギリスって何かとしたたかな印象だけど」、という少々主語の大きな話題をした。
19世紀におけるオリエントの、あるいは20世紀半ばにおけるアラブ世界でのイギリスの所業について生徒から反応が来るあたり、「歴史総合」で近代史を先にやるという教育方針は成功しているのかな、と思うなど。
赤い靴下のくるぶしのところに「Carp」の文字。スナクさんがすごいのか、英国諜報スタッフがすごいのか。
1年数学は放物線のグラフをいろいろ動かしてみる。頂点を観察するとビジュアル的にわかりやすい。平行移動、対象移動についてここから一般化。
yがxの関数であるとき、y=f(x)がどのようなふるまいをするのかを理解することが目標。
数学Ⅱ以降、あるいは線形代数、解析などへの重要な伏線。いつか回収されることを願って。
2年数学では数列を扱っている。数列の規則性を帰納的に定義する「漸化式」の扱いがポイント。計算力の地力がものをいうとともに、やはり一般化への意識が重要。
「私たちは全パターン暗記して使いこなせるほど賢くはない」のである。残念ながら。
でも一般化して「こういう形に持ち込めばなんとか解ける」という状態になれば、東大や京大でも、所詮大学入試、大丈夫なのである。
その2年数学で膳所高生から積分に関する質問をうける。
∫α~β(x-α)²(x-β)²dx
「第一種オイラー積分」で2つ目のカッコを(β-x)に入れ替えて(2乗だから符号そのまま)、m=2、n=2で、すぐやん。
m!n!(β-α)^(m+n+1)/(m+n+1)! (チガウソウイウコトジャナイ!)
あ、部分積分で何とかなりそうやね。(部分積分ってどうやるんだっけ=文系学部出身者並みの感想)
数学Ⅱの範囲で計算の工夫が出来ないか、質問した生徒と一緒に白板で試行錯誤をしてみる。
(途中過程略)
何とかうまいこと
(β-α)^5/30
が得られた。おもしろかった。
それでは今日は、このへんで。
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