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dai さんの日記
2023
3月
19
(日)
13:31
本文
図書室に『ちはやふる』全巻と『キングダム』67巻までが置いてある県内屈指の大学進学実績を誇る某高校(噂によると今年はなぜかやたらと阪大が多いらしい)、新入生の春休みの課題の一つに「読書感想文」があるのだとか。
以前は『こころ』(夏目漱石)一択だったが、最近は生徒のほうで自由に本を選べ、と。
推奨本リストみたいなものは渡されているかもしれないが、「自由」というなら文字通り自由でええやん。
感想文の書き方については、主に中学生向けではあるが、だいたい夏休みの声が聞こえてくるころに毎年言及しているので、ここでは割愛したい。
『5と4分の3時間目の授業』 高橋源一郎 講談社文庫
35年前の日本ダービーで、当時受賞した文学賞の賞金をメジロアルダンに突っ込んで全部溶かした源一郎先生、ご機嫌いかがでしょうか。
私は、『ハリー・ポッター』も、『ナルニア国ものがたり』も読んだことがない浅学非才の輩ですが、本書の「論理の力で考えてみよう」を興味深く拝読いたしました。
自ら問いを立て、論理的に考えることが大事なのですね。わかります。
自分の授業でも是非実践していきたいと思います。
やったことある一部現高1生(注1)はわかると思うけど、コナン・ドイルの短編でも大変なのよ。確かに「青い鳥文庫」でなら短編一本15分で読めるけど。ましてや『ハリー・ポッター』なんて、とんでもない。
あ、そうそう(卒塾式のビンゴの際、素数素数とかまびすしい人がいたので。もし君が英語苦手君だったら、全力で東工大進学を推したい)、思い出した。
なにしろ、巨大素数の魅力について語るオーストラリア人の動画(お気に入りなので、英語の時間にでも紹介するかもしれない)で、
(もしその数を紙に印刷するとして)
This is all seven Harry Potter novels,
(手で「これくらいの厚さ」と示しながら)
because she did tend to faff on a bit near the end…
(ここで会場大草原)
the length of the Harry Potter novels and half again.
って言ってたくらいだから。(注2)
さて、某高校の教科書販売はまだだが、予習の時間だ!
英語、高1の最初は品詞と5文型をめっちゃていねいにやる。日本人が英語を速読するために遠回りに見えて一番効率の良い方法だと思う。数学や理科の方法論(指導観)
=原理原則、大事。あとは繰り返し応用しながら自分のものにしてゆく
、にも通底する。
なお、動詞はどこまでがVで、あとは時制(現在か過去か)と態(能動態か受動態か)がわかれば十分だ。
じゃあ、その数学、前回の続きをちょっとだけ。
例題
48x²‐5x‐18を因数分解せよ。
「たすき掛け」をいかに少ない手数でやるかを考えるとじつに良問である。この1問から、いろいろ学べる。
そして、多くの人がつまずきやすい「文字式のたすき掛け」は、この学びを応用すれば、ほとんどの場合じつは簡単なのである。
それでは今日は、このへんで。
注1:その某高校、夏休みの英語の課題で、「次のリストから一本選んで読め」がある。(今年もやるのかは知らないが…)。その中にシャーロック・ホームズの短編があった。
注2:2013年1月当時、「2の57,885,161乗-1」が確認された最大の素数であった。なお2023年1月現在、確認されている最大の素数は2の89,589,933乗-1とのことである。
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