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dai さんの日記
2023
1月
19
(木)
15:02
本文
タイトルの主語は?
中学、高校と、国語という科目はどちらかと言えば苦手だった。成績も5~7(10段階)のあいだを行ったり来たり、と言ったところだっただろうか。
ただし、文法は嫌いではなかった。あ、「用言の活用」限定だけど。
「かろ、かっ、く、い、い、けれ、○」とか、
「こ、き、くる、くる、くれ、こい」とか、
リズムが気に入っていただけなのかもしれない。
また、活字を追うこと自体は苦にならなかった。というよりもどちらかと言えば本の虫だったといえるだろう。地元の図書館に通い詰め、いろんな本を読み漁った。
中学3年生頃は随筆が好きだった。「徒然草」(兼好法師)は岩波文庫の黄色を持ち歩いていたし、「日本1周外周の旅」(種村直樹)のシリーズを楽しみにしていた。そして、特筆すべき1冊がこれである。
『パイプのけむり 選集 旅』 團伊玖磨 小学館文庫
2001年ごろまで「アサヒグラフ」に連載されていたエッセイは、かつて単行本として図書館に置いてあった。これら連載のうち、旅にまつわるエッセイを選び編集、文庫になったのが本書である。
ロシアがソ連だったころ、ヨーロッパへ行く飛行機はだいたいアンカレッジ経由だった。もっと古い時代(私が生まれる前)だと、外貨の持ち出しに厳しい制限があった。
そんな時代、1年の半分を旅先で過ごすダンディな作曲家は、写真雑誌に欠かさずエッセイを寄せていた。それらの珠玉のエッセイを、単行本にまとめられてからとはいえ少しずつ読むのが楽しみだった。
さて、そんな国語の成績がパッとしなかった少年は、大学入試は国語で受かったと言っても過言ではない。センター試験は185点(200点満点)、2次試験も100点(150点満点)を超え、数学のビハインドを国語で埋め合わせた。
そういや自称「数学は好き」だったが、数学も高校の成績は大したことなかったっけ。
では、授業の時間だ。
日本語と英語の共通点と相違点を意識すると、国語も英語も見通しが明るくなるかもしれない。
えっ、共通点?
それは言葉だということ。単語をつないで文が出来るということ。
したがって、主語、述語、修飾語(日本語にそもそも主語があるのかという議論は横に置いといて)が存在すること。
修飾語には連用修飾と連体修飾があるということ。
相違点。
英語は「連用修飾語=副詞」、「連体修飾語=形容詞」と非常にシンプルである。単語でなく複数の語で構成されればそれらを「副詞句」「形容詞句」といい、主語述語を含むカタマリで構成されれば「副詞節」「形容詞節」と呼んでいるに過ぎない。
日本語はそのへんが複雑で(逆に語順の自由度が大きい)、活用しない連用修飾語を「連体詞」と呼んだり、「形容詞」や「形容動詞」に連用形や連体形が存在し、連用修飾も連体修飾もできたりするのがややこしい。
たとえば、「this」は(代)名詞もあるけど、形容詞にもなる。日本語話者はそう言われて混乱する。
けれども、「これ」は(主語になるから)名詞で、「この」は(もっぱら連体修飾するから)連体詞である。つまり、連体詞は「活用しない形容詞」だと思っておけばよい。
連体詞の目印は「た・な・が・の・る」とされるが、目印だけで判断することなくどの語に修飾するかを見ていけば、そのあたりがすっきりわかるだろう。
それでは今日は、このへんで。
中学、高校と、国語という科目はどちらかと言えば苦手だった。成績も5~7(10段階)のあいだを行ったり来たり、と言ったところだっただろうか。
ただし、文法は嫌いではなかった。あ、「用言の活用」限定だけど。
「かろ、かっ、く、い、い、けれ、○」とか、
「こ、き、くる、くる、くれ、こい」とか、
リズムが気に入っていただけなのかもしれない。
また、活字を追うこと自体は苦にならなかった。というよりもどちらかと言えば本の虫だったといえるだろう。地元の図書館に通い詰め、いろんな本を読み漁った。
中学3年生頃は随筆が好きだった。「徒然草」(兼好法師)は岩波文庫の黄色を持ち歩いていたし、「日本1周外周の旅」(種村直樹)のシリーズを楽しみにしていた。そして、特筆すべき1冊がこれである。
『パイプのけむり 選集 旅』 團伊玖磨 小学館文庫
2001年ごろまで「アサヒグラフ」に連載されていたエッセイは、かつて単行本として図書館に置いてあった。これら連載のうち、旅にまつわるエッセイを選び編集、文庫になったのが本書である。
ロシアがソ連だったころ、ヨーロッパへ行く飛行機はだいたいアンカレッジ経由だった。もっと古い時代(私が生まれる前)だと、外貨の持ち出しに厳しい制限があった。
そんな時代、1年の半分を旅先で過ごすダンディな作曲家は、写真雑誌に欠かさずエッセイを寄せていた。それらの珠玉のエッセイを、単行本にまとめられてからとはいえ少しずつ読むのが楽しみだった。
さて、そんな国語の成績がパッとしなかった少年は、大学入試は国語で受かったと言っても過言ではない。センター試験は185点(200点満点)、2次試験も100点(150点満点)を超え、数学のビハインドを国語で埋め合わせた。
そういや自称「数学は好き」だったが、数学も高校の成績は大したことなかったっけ。
では、授業の時間だ。
日本語と英語の共通点と相違点を意識すると、国語も英語も見通しが明るくなるかもしれない。
えっ、共通点?
それは言葉だということ。単語をつないで文が出来るということ。
したがって、主語、述語、修飾語(日本語にそもそも主語があるのかという議論は横に置いといて)が存在すること。
修飾語には連用修飾と連体修飾があるということ。
相違点。
英語は「連用修飾語=副詞」、「連体修飾語=形容詞」と非常にシンプルである。単語でなく複数の語で構成されればそれらを「副詞句」「形容詞句」といい、主語述語を含むカタマリで構成されれば「副詞節」「形容詞節」と呼んでいるに過ぎない。
日本語はそのへんが複雑で(逆に語順の自由度が大きい)、活用しない連用修飾語を「連体詞」と呼んだり、「形容詞」や「形容動詞」に連用形や連体形が存在し、連用修飾も連体修飾もできたりするのがややこしい。
たとえば、「this」は(代)名詞もあるけど、形容詞にもなる。日本語話者はそう言われて混乱する。
けれども、「これ」は(主語になるから)名詞で、「この」は(もっぱら連体修飾するから)連体詞である。つまり、連体詞は「活用しない形容詞」だと思っておけばよい。
連体詞の目印は「た・な・が・の・る」とされるが、目印だけで判断することなくどの語に修飾するかを見ていけば、そのあたりがすっきりわかるだろう。
それでは今日は、このへんで。
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