@
dai さんの日記
2022
12月
20
(火)
15:31
本文
???「あるなしクイズです。漫画にあって、リアルにないものは?」
わい(分析甘すぎ)「そんなん、できすぎたストーリやろ。」
???「ちがいます。サッカーのワールドカップは?」
名人戦とクイーン戦のどちらも2勝2敗で第5戦までもつれ込み、しかも残り2枚の運命戦に!
しかも、その2枚がどちらもこれ。
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今帰り来む 中納言行平
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思う 崇徳院
さて、どちらの札が読まれるのか、そして、勝者はどっちだ?
『ちはやふる 50』 末次由紀 講談社
興味のない方はごめんなさい。少女漫画に見せかけて、「努力・友情・勝利」がテーマのスポコン漫画(末次先生ごめんなさい。そんなことはないですよね。)「ちはやふる」がとうとう完結した。
国語の試験で登場人物の気持ちが問われることがあっても、作者の気持ちが問われることはない(世の中にはポンコツな先生もいらっしゃるので、絶対に出されないとは言い切れないが)。
気持ちを推し量る根拠は通常本文中で描写されているものだけれど、作者の意図は筆者本人に聞かないとわからないものだからである。
けれども、この2枚を残した作者の意図を想像するのは、とても面白いことだし、読者の自由でもある。
そういや、かつて教え子のひとり(当時小6)に「百人一首で一番好きな歌はどれですか」と質問されたことがあり、そのとき「せをはやみ」って答えたんよな。
社会の授業で話していた小ネタなのだが、朝廷の後継者問題に摂関家の内紛が絡んで始まった政変、保元の乱に敗れた崇徳院は讃岐に配流となり(文字数)
日本三大怨霊のうちの二人(注1)が、怨霊になるきっかけとはおそらく関係のない歌(注2)で百人一首に札を残しているのが、なんだかおもしろい。
物語は千早が新と太一とのどちらかと付き合うことに、という少女漫画らしいラストで終わる。
え、どっちと付き合うことになったかって?
そんなんここに書けるわけないやん(ネタバレ禁止がモットー)。
こんなことを書きながらも日曜夜は違うグランプリの中継を見ていた。グランプリに残った滋賀勢3人は次々に大村湾に沈んでいったが、決勝で馬場選手が渾身のターンを見せてくれた。いいものが見れてよかった。
ワールドカップもできすぎやん。
3-3でPKまで行って最後はメッシにワールドカップを取らせるなんて。
じゃあ次の日曜日のグランプリは福永さんが有終?お父さんも獲っていないとはいえ、物語が「できすぎ」というには臨戦過程(注3)などから考えて少々弱いかも(内心結構期待している)。
えっ?授業?じゃあ紙幅の都合でちょっとだけ(次回詳しく書きます)
5Z算数が面白い。
宿題に出していた「1から20までの整数のうち、約数が奇数個あるものをすべて挙げよ。また、それらはどのような数か(意訳)」
宿題の点検を兼ねて、これを発展させて問うてみた。
「1000までの整数のうち約数が奇数個あるものはいくつあるか」
よい発言(ちゃんと頭が回転しているのがうかがえる)が出ていて良かった。
授業は倍数と約数の応用問題。
「6で割っても8で割っても2あまる数のうち、100に最も近い数はなにか。」
「9で割ると7余り、11で割ると9余る数のうち、1000に最も近い数はなにか。」
などやってみた。
最後に出したのは、
「11で割ると7余り、31で割ると11余る数のうち、1950に最も近い数を求めなさい」(2019豊島岡女子中)
さすがにちょっと手に余ったかな。同じ問題を高校生に(合同式の練習問題として)解かせたい。
それでは今日は、このへんで。
注1:「このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」菅家
注2:崇徳院が宮中におられたころに詠んだ恋の歌とされているのが通説なので。
注3:ボルドグフーシュは前走吉田隼人騎手で菊花賞2着。菊花賞で負けた馬をしかも騎手乗り替わりで有馬記念買えるんかと問われると…
閲覧(1404)
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |
最近の日記
最近のコメント
- RE: daiの入試問題研究Vol26. dai [05-08 22:34]
- RE: daiの問題研究Vol.16―試 dai [03-06 15:08]
- RE: トップの本棚―5文字で百人一首 dai [07-06 22:41]