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なかしゃん さんの日記

 
2022
12月 16
(金)
16:37
気持ちを言葉で
本文
先日、授業後に中3のがんちゃんが私のところにやってきた。


がんちゃん:「先生、スタバって行きますか?」


私はよく行ってたよと答えた。
以前は毎週通っていたくらいコーヒーは好きなのです。


がんちゃん:「先生はスタバっていうイメージじゃないと思った」


はい?
私が意識低い系に見えるってか!?
なんじゃかんじゃ意識してるよっ!



(いつもの被害妄想が発動)



スタバのことを意識高い系だと思っている時代に周回遅れの国語担当のなかしゃんです。
こんにちは。
ブラックコーヒーをオシャレだという勘違いもしています。




この前、あるクラスの国語の授業で
「心情を表す直接的表現を30個書いてみよう」
と生徒に指示した。
心情を表す直接的表現とは、例えば、喜び、寂しさ、無関心などである。

ところが、30個も書けない生徒続出。


なかしゃん:「今までいろんな気持ちになったことあるでしょ?」

よこやん:「俺、喜怒哀楽しかないもん」

なかしゃん:「少なっ!」


幼稚園児並!?
よこやんは感情をショートカットして生きていそう。
これが現代っ子かという悲嘆と単純さへの羨ましさの入り混じった複雑な気持ちになったよ。
○| ̄|_ガックリ


文学的文章の読解では作者や登場人物の気持ちや考えを言語化して答えなければいけない。
そのとき、心情を表す言葉を使うことになる。
文章中に「喜び」「悲しみ」とはっきり書かれてないからこそ、あらかじめ言葉を知っている必要があるのだ。

例えば、
やってみたい→欲求、願望、希望
どうしよう→迷い、不安、恐怖
なんとかなるさ→楽観、気楽、軽率
などである。

いろんな表現があることを学んで、頭の中の引き出しにたくさん言葉を入れておいてほしいな。
自分の気持ちを相手に伝えるために、自分の気持ちに名前をつけるのは生きていく上でとても役に立つから。

なんだかとても腹が立った時に
「あ、俺って今、邪険にされたと感じたから不快な気分になっているんだな」
そう冷静に気づけるだけでも大人ってこと。



(中身が子どもっていう大人もいるけど)



ちなみに。
他人の気持ちを仕草や行動から推測しないといけないという文学的文章を重視する日本は、世界的に見て少数派じゃないかな。
海外では前提として
「人の考えなんて見えないんだから、言わなきゃわからん!わかるようにちゃんと言わないお前が悪い」
みたいな考え方が主流なので、説明能力のためには説明的文章(論説文)のほうが役に立つと思われます。

それを踏まえて受験生はがんばって小論文書いてきてね。
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