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なかしゃん さんの日記

 
2022
12月 9
(金)
16:12
本文
先日、教室へ行くと、中3の男子生徒が何人か私のところへやってきた。
はい。今日は何ですのん?


しまっち:「学校の課題で尊敬する人を書くことになって、なかしゃん先生のことを書きたいんですけど・・・」


そ、尊敬!?私のどこを見てそう思ったの?
チョイスミスじゃない?
頭、大丈夫かぁ?



(生徒に容赦ない)



余計な心配はしつつも、尊敬されたと聞いた気持ち的には、ボクシングのリング上で両手を掲げながらぐるぐると走り回るような浮かれっぷり。
ワッショイ!(∩´∀`)∩ワッショイ!


・・・・。


いや、冷静に考えよう。
もしかして・・・これは何かの罠では?
その学校の課題とやらは見せてくれそうもないし、そもそもそんな課題が本当にあるのかわからんし。
しかも、写真とコメントの録音までも所望するとは・・・。
さては、私を晒し者にする気だな?
(; ・`д・´)ジットリ



(気分が乱高下)



写真とコメントの録音にはしまっちのツレのがんちゃんと一緒ということでお応えしました。
がんちゃんをこっちの被害者側に巻き込んでおけばいい。
ふぅ。



(考え方が黒い)



生徒の尊敬に値する数値が限りなくゼロに近いの国語担当のなかしゃんです。
こんにちは。
私が彼らの学校から呼び出しをくらったら、しまっちとがんちゃんを授業後呼び出します。
ついでに一緒にいたいけダンも連座な。




この前、家で緑茶をティーバッグで飲んでいたところ、その袋に俳句が書いてあった
伊〇園のおーいお茶。
一般募集で選ばれたものらしい。

「口紅がはみ出す今日は入学式」

俳句の解説などは一切書かれていない。
私は「もしこれを生徒に説明するとしたらなんて言うかな」という職業病を発症した。


俳句はイメージで楽しむもの。


では、解説しよう。
口紅とあるのでこれを書いたのは女の人だろう。
なぜ口紅がはみ出すのだろう?
それは口が思わず動くからである。
なぜ動くのか。どう動くのか。
入学式というのは自分の入学式ではなく、子どもの入学式。
お母さんは嬉しくてついつい笑みがこぼれ、口の端が上がってしまうのだ。
入学式の保護者あるあるじゃないだろうか。

まあ、実際の入学式前のお母さんは
「準備できた?まだなの?急いで!ほら、忘れ物してる!ああ、時間がないじゃない!」
といった修羅場で、鏡の前でにこににやっている余裕はない。



(偏見です)



これがもし「入学式」ではなく「入社式」なら、また違う。

「口紅がはみ出す今日は入社式」

入社式に出るのは本人。
なぜ口紅がはみ出すのだろう?
それは手が震えてうまく塗れないからである。
なぜ震えるのか。
社会人としての新たな環境への気負いと緊張からである。
こんな心情になるのも新入社員にありがちなことだ。


俳句のおもしろいところは短い言葉でも伝わる人には心情が伝わるところです。



(やっていることはプロファイリングもどき)




人生経験の少ない中学生に俳句を読んで共感しろというのも無理があります。
でも、本を読んだり、映画を見たりすることで、共感とまでいかなくても心情を理解できる生徒もいます。
俳句が理解できない生徒には私が解説して教えますよ。
わからないときは質問してほしいでありんす。




ちなみに。
先日、中1の国語の授業で正岡子規の「いくたびも雪の深さを尋ねけり」を授業で扱った時のことである。
私は生徒に
「この作者はなんで何回も雪がどれくらい積もったかを聞くの?自分で見にいけばいいじゃん。どうして自分で見にいかないんだと思う?」
と疑問を投げかけてみた。


生徒A:「めんどくさいから」

生徒B:「なるほどな」


なるほどな、じゃねぇよ!
ちげーよ!
そんな意味の俳句が教科書に載ったら日本は末期だろ!!
子規が聞いたら吐血が悪化するわ。
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