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dai さんの日記
2022
3月
25
(金)
23:30
本文
3月22日の各スポーツ紙一面には、次の見出しが躍った。
「遠藤エミ 女子初SG」
遠藤エミ選手は滋賀県出身のボートレーサー。私は、デビューから日が浅い頃のインタビューで、「草津市内にある某店のお好み焼きが好き」、と言っていた頃からのファンである。
そんな彼女がとうとう、クラシック(注1)の優勝戦で先頭を走っていたのだ。リアルタイムで観戦していたのだが、見ているこちらまで、レースの110秒間足らずが長く長く感じられた。最初のターンマークからゴールまで涙が止まらなかった。
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塾のブログなので(長々書く話でもないのですが、教え子が東大受かった時レベルでうれしかったので)、感想文を手短に書きました。私は「滋賀箱推し」。
『流浪の月』 凪良ゆう 創元文芸文庫
2020年本屋大賞作品の文庫化。世間にとっての「事実」と、当事者の知る「真実」は全然違うものである、という物語。また、自分にとっての「普通」は、他人にとっての「非常識」となりうる、という物語でもある。
そして、「自分が嫌なことを他人にしてはいけない」という一見正しい道徳観も、「自分がされてもさほど嫌でないことは他人にしてもかまわない」という誤った自己肯定感につながり、知らず知らず他人を傷つけてしまうことがありうる、という話なのである。
「浮世離れ」を意訳すると「マイペースすぎてやばい人」、のくだりが好き。主人公の9歳の少女、更紗はそんな浮世離れしたお母さんと、そんなお母さんと結婚したお父さんのことが大好きで、幸せな日々だった様子が目に浮かぶ。
そんな幸せな日々は長くは続かない。お父さんがいなくなり、続いてお母さんもいなくなって、更紗は一人ぼっちになってしまう。
この後に更紗に身に起こる出来事と、それに対する彼女自身の受け止め方、彼女が大人になってから周りの人との間にできる感情のすれ違いは、ちょっと大人の読解力が必要かな、という気がする。おおむね読者対象年齢中3以上かな(個人の感想です)。
では、1週間のお休みを経て授業再開だ。
高2英語、「意味の通る英文になるように語句を並び替えて英文を完成させなさい(日本語訳は書いていない)。」を40問ほど投げてみた。いずれも大学入試問題で使われた英文からである。
高1で基本的な文型が身についているのが理想であるが、いかんせん今年開講なので、高1の間でどれくらい感覚がつかめているか確かめておきたかったのである。
結果は、おおむね及第点が与えられるかといったところ。
「なんとなく」、でやっていたことをいちど言語化してみて意識の上にのせ、くり返しの学習を通じて再び無意識レベルでできるようにしてゆく、という上達のための心構えを話した。
高1数学、この時期に、文字係数のたすき掛けがすんなり見えるようであれば、世代上位3%(体感)。
東大、京大、国公立医学部で定員1万人くらいだから(学力上位みんながみんな、そこへ行くわけではないだろうが)と考えてみると、そのへんの位置にはつけたい。
当然のことながら、膳所の真ん中あたりの成績だと、今のところは難関の中高一貫校の平均的な人には負けているだろうが、2年かけて彼らに追いつきたい。
まあ、自分からアンテナを張り、積極的に勉強していけば、十分可能なことだろう。
*高1、高2とも【京大クラス】はあと2席で満席となりそうです。多くのご参加、ご期待を頂き身の引き締まる思いです。ありがとうございます。
5Z算数、三角定規に触れたうえで、等辺が6cmで頂角30°の二等辺三角形の面積を求めてもらったりしたが、いい反応といい表情をしていた。その調子でどんどん賢くなっていってくれ。
それでは今日は、この辺で。
注1:ボートレースクラシック(かつての総理大臣杯)は、ボートレーサーの頂点を決める5大レースのひとつで、優勝賞金は3900万円。前年の記念レース(GⅡ以上のレース)の優勝者などが出場資格となるという、出られるだけでも大変なレースである。このレベルのレースで、歴戦の猛者である男子のトップレーサーたちを抑え、予選を1位で通過(女子選手がSGの予選を1位で突破することも史上初)、優勝も史上初の快挙である。未来永劫成しとげる選手が現れるとは思えないと思っていたくらいのすごいことで、自分が生きている間に見られてよかった、とつくづく思う。
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