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dai さんの日記
2022
1月
20
(木)
18:39
本文
解く前からいろんな人の「今年のはムズい、エグい。」という声が耳に入っていた。
ちゃんと時間を計って解いたわけではないが、それでも「さぞ受験生はきつかっただろう」と容易に想像がつく。
「去年みたいに易しくはないだろうが、少々難化したところで70分あればさすがにね。」という先入観で、「まあ満点とはいかないだろうが9割で通過」という予定でいた最難関校受験生は、果たしてメンタルを保って最後まで解ききれたのか。
未確認情報だが「灘高校で満点が4人しかいなかった」とか、「プラスエリートの清先生が第4問を終えて残り5分(注1)になった」とか聞いた。さもありなん。平均点40点切るかも、の声も納得。
(ここからネタバレを含むのでまだ解いていない高1、高2の人は以下読まないでください)
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第1問[1] 「対称式、式の値」
特に困ることはなくちゃっちゃと解く。うちの高1にも解かせてみたが大丈夫そう。でも難しいと聞いていたから意識して早く解いているのよなあ(約3分で通過)。この時点で。問題なく10点ゲット。なんや、言うほどでもない。
[2] 「tanを三角比の表を使って。」
慣れていないと面食らうかもしれないが、これとて「定義通り」。これは時間をかけずノーミスで行きたい。でも、三角比表は目がちかちかするんよなあ。あと端数処理(解答上の注意事項は試験開始前にちゃんと目を通しておきましょう)。これか、「唐突な自衛隊揶揄」って。(注2、この段階ではそんなことを考える余裕もあった)。
[3] 「外接円の半径3となる△ABC」
普通の三角比の問題と見せかけて、後半(2)は2次関数との融合問題。ABの長さの下限を求めるところで、ちょっともたもたする(ここまで12分で通過)。
第2問[1] 「2次関数のグラフ」
ていねいに読んでいけば(3)まではどうってことないが、(4)の必要条件、十分条件で戸惑う。グラフの概形を普段からサクッと書く習慣があれば大丈夫そう。
第2問[2] 「データの処理」
見開き6ページ。最初の2ページは普通。でも「第1四分位数」の定義はダウト(中学、高校の教科書的にはこれでOKなのか)。次のページも、難しくないけど散布図は目がちかちかする。
ほんでや、相関係数を求めろってか。735.3÷(39.3×29.9)を手計算でやり小数第2位まで出せって?数字丸めたらおかしくなるし(29.9を30にすると小数第2位に影響ががが)、地道に筆算しろと。
いいや、これ捨てよと言ってみても、あと1問隣の散布図からこうなるのを選べと。②はぱっと見0.5~0.6くらいに見えるし、③は0.8くらいに見えるんよな。じゃあ②で、ってやるとあとで自己採点のときになんでやねんってなった。③の右下の方にいるゴン、お前だったのか。
やっぱりこれ目の検査やん。相関係数をやりこんでいる受験生そんなにいないやろ。控えめに言ってこれ無理ゲーやん(わたしが何か見落としているだけかもしれません)。
第3問 「確率」
題材はいわゆる完全順列、モンモール数ってやつやん。もちろんそんな無駄知識を問うているわけではなく誘導に乗って地道に答えていけばええんやけど。「3人の4回以内で」のところ数え間違えしてたし(恥)。
第4問 「整数」
不定方程式だが、余りが1になる組なので、簡単!と思ったけど右ページの数が嫌がらせにしか見えない。yが5桁、しかも2つも!まためんどくさい計算筆算でやらなあかんやん。
第5問 「図形」
怒涛のメネラウス攻撃。メネラウス使えと言わんばかりの構図。自分で図を書き、適当に文字を置いてメネラウスするのってなかなか大変。これも途中から目が、目が~っ。
自分が受験生で、あの緊張感の中この問題を70分という制限時間で解いたとすると、正直8割とれる自信はない。同じ問題で90分くれるなら(それでも5桁6桁の掛け算手計算は勘弁してほしい)「思考力を問う」良い問題だと思うけれど。
注1:もっとも、受験生は第3問から第5問のうちから任意に2問選択だから、全部解く必要はない。
注2:秋田のイージス・アショア断念の件。防衛省が地図をもとに誤って出した報告書は仰角約15度で、地元紙が報じた正確な仰角は約4度。太郎君の間違え方も数値の設定も実際の事案を参考にしたのだろうか。
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