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dai さんの日記

 
2021
11月 9
(火)
23:08
トップの本棚―jpegの対義語はぎふ(対義語botさんによる)
本文

コロナ禍ぶりぐらいで、この週末草津から「ひだ25号」(注1)に乗った。キハ85系は野洲を過ぎた頃から、心地よいエンジン音を響かせぐんぐん加速してゆく。

なかしゃん先生が以前気になるとブログで書いておられた岐阜の図書館を訪れてみたのだ。

本と人に優しい図書館だと思った。そして1階の開架書庫(注2)の秘密基地感が素晴らしい。


感染対策のため長居は禁物ということで小一時間ほどの滞在であったが、とても楽しい時間を過ごすことができた。



『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』 歌野晶午 角川文庫


高梨愛美璃(えみり)は大学までエスカレータ式の私立中学2年生。部活を辞めて退屈な日常を送っている。友人に募金詐欺の疑いのある女性を一緒に追ってほしいと頼まれ、そこに小学校時代の級友舞田ひとみが加わって…(白+赤=シロ)。

その私立中学校で部室荒らしが発生。水泳部の水着や、バレー部や陸上部のユニフォームなどが盗まれた。警備員さんは門を出入りした怪しい人はいなかったというが…(警備員は見た!)。

外国人の英語の先生が先週までとは別人のように痩せていた。1週間の間に何があったのか…(幽霊は先生)。

いつも一緒に遊んでいる夏鈴の小学生の弟が、変なメールのやり取りをしている。
〈送信〉「ゆくむはたのりやったね」
ひとみたちは暗号を解くと、その先に起きていた事件は…(電卓男)。

その小学生の弟、今度は誘拐事件に巻き込まれる(誘拐ポリリズム)。

バイパスの中央分離帯でダンスをする女性が気になって見物に行き、交通事故にあい入院してしまうひとみ。入院先の病院では女性患者が行方不明になる事件が。数日後、ひとみが車にひかれた現場には花や菓子が供えられており、また山林では行方不明の女性が遺体となり発見される。果たして真相は…(母)。

以上、連作ミステリ6編。


「幽霊は先生」で、謎解きの結果、先生の秘密を知ってしまった愛美璃のセリフが刺さる。

「とにかくさ、人の秘密を探るというのはそれはもうわくわくするのだけど、いざ秘密を知ってしまったら最後、こっちまで大変なものをしょいこんでしまうんだよね。」


ラストの「母」では、事件の真相と、愛美璃の母親に対する感情が交錯する、ちょっぴりせつないエンディングだった。




授業の時間、今回は手短に。



中2数学確認テスト。テストが近いという中学があるので定期テストをレベル的にガン無視。

テスト範囲にあわせ、合同の証明2問と、角度の問題5問のセットにした(以前、2Z数学を受け持っていた時に作った問題を流用)。

証明のうち1問は某県の入試そのまま(県立高校標準レベル)、もう1問はもうちょっと基本的なもの(証明を過不足なく書ききれるかどうかを問う問題)。


角度は折り曲げパターン(長方形と正三角形)3問と、より複雑なもの2問である。

「より複雑なもの」とは、ひとつは正三角形を半分に折った形を見つけるもので、もう一つはひし形の中に織り込まれた2種類3つの二等辺三角形に気づくかどうか。いずれも全体を俯瞰して方針を立ててゆく能力と、基本的な構図が身についているかを問うのが出題の意図である。

では、きょうはこのへんで。


注1:草津8:50発-岐阜9:56分着。1日1本しかない乗り換えなしで岐阜に行ける貴重な定期列車である。緊急事態宣言が明けた週末ということもあり自由席は3分の2くらい埋まっていた。

注2:いったん2階に上がり、中央カウンター裏の狭い階段を下りないと書庫には入れない。刊行から10年以上経つような古い小説の単行本などが、こちらに収められている。


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