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dai さんの日記
2021
8月
6
(金)
13:12
本文
先日の確認テスト(中3社会)で、予告なしに人権思想の歴史を出題し、ロック、モンテスキュー、ルソーを問うたところ、「モンテスキュー」が一番よく書けていた(クラス全員書けていた)。
なんでやねん?
モンテスキューが一番耳に残るということか?響き的に。
私は、J.ロック『市民政府論(統治二論)』とJ.J.ルソー『社会契約論』なら読んだことがある(現在岩波文庫版がGH校の本棚に置いてある。私が大学生のときに読んだ物件である)。
でも、わけがあってモンテスキュー『法の精神』は読んだことがない。 本屋さんへ行って岩波文庫の棚を見てもらったら、きっと理由は納得してもらえるだろう。
まあ、中学生としては、モンテスキュー=『法の精神』=「三権分立」ぐらいにイメージを持っといてくれれば十分だ。
『ジョン・ロック~「統治二論」より~』 講談社まんが学術文庫
『統治二論』のうち、統治論の部分(注1)を物語化して、コミカライズされているのが本書である。
金持ちの経営する農園で奴隷のようにこき使われている青年が、「統治二論」を読んで自由の国アメリカに渡り、自分で農園を経営するに至る物語である。
キーワードは、「自然状態」「所有権(労働価値説)」「自然権」「抵抗権」「社会契約」といったところだろうか。
高校の「倫理・政経」ではないので、中学生にはここまで詳しいことは要求しないが(所有権と抵抗権くらいを知っておいてくれれば十分である)。
授業は日本国憲法の人権の詳細について。詳細と言っても中学校の教科書に載っている程度のことだから大して詳しいことまで述べていないけど。
とはいえ、公民の教科書って結構しっかり書かれていると思う。 なるほど 「人権の基本は個人の自由を守ること」 「自らの人権が侵害されたときに異議申し立てする権利」 そうきっちり書いてある。
ところで、オリンピックを見ていて、一番心を動かされたシーンはスケートボード。 「より高く飛び、よりカッコいい技を追求する」 「オレは自分のベストを尽くす。相手もベストを尽くしている。
お互いにそれをリスペクトしているので、ライバルが技を成功しても、失敗しても、その演技を讃え合う。
学校の運動会のリレーだって、数学や英語だって、そういうものじゃないのかなあ?
過程や結果の平等って、日本国憲法第14条の言う「法の下の平等」とは違うもんじゃないのかなあ?
中学校や高校の先生(ましてや小学校の先生)はこの点理解されているのだろうか、と疑問に思うような事例(注2)が散見されるが、大学で教職を取るときに「日本国憲法」の単位って必修でなかったの?
注1:「二論」のうち、「父性について」、つまり王権神授説への批判と権力の源泉についての論考はマンガに反映されていない。
注2:「人権教育()」と言いながら道徳を説いているだけ(「いじめダメ、ゼッタイ」とか、「お年寄りを大切にしましょう」みたいなの。
あるいは誰の人権を守るのに役立っているの?、むしろ被規制者への人権侵害ではないの?としか思えないようないわゆる「ブラック校則」だったり。
なんでやねん?
モンテスキューが一番耳に残るということか?響き的に。
私は、J.ロック『市民政府論(統治二論)』とJ.J.ルソー『社会契約論』なら読んだことがある(現在岩波文庫版がGH校の本棚に置いてある。私が大学生のときに読んだ物件である)。
でも、わけがあってモンテスキュー『法の精神』は読んだことがない。 本屋さんへ行って岩波文庫の棚を見てもらったら、きっと理由は納得してもらえるだろう。
まあ、中学生としては、モンテスキュー=『法の精神』=「三権分立」ぐらいにイメージを持っといてくれれば十分だ。
『ジョン・ロック~「統治二論」より~』 講談社まんが学術文庫
『統治二論』のうち、統治論の部分(注1)を物語化して、コミカライズされているのが本書である。
金持ちの経営する農園で奴隷のようにこき使われている青年が、「統治二論」を読んで自由の国アメリカに渡り、自分で農園を経営するに至る物語である。
キーワードは、「自然状態」「所有権(労働価値説)」「自然権」「抵抗権」「社会契約」といったところだろうか。
高校の「倫理・政経」ではないので、中学生にはここまで詳しいことは要求しないが(所有権と抵抗権くらいを知っておいてくれれば十分である)。
授業は日本国憲法の人権の詳細について。詳細と言っても中学校の教科書に載っている程度のことだから大して詳しいことまで述べていないけど。
とはいえ、公民の教科書って結構しっかり書かれていると思う。 なるほど 「人権の基本は個人の自由を守ること」 「自らの人権が侵害されたときに異議申し立てする権利」 そうきっちり書いてある。
ところで、オリンピックを見ていて、一番心を動かされたシーンはスケートボード。 「より高く飛び、よりカッコいい技を追求する」 「オレは自分のベストを尽くす。相手もベストを尽くしている。
お互いにそれをリスペクトしているので、ライバルが技を成功しても、失敗しても、その演技を讃え合う。
学校の運動会のリレーだって、数学や英語だって、そういうものじゃないのかなあ?
過程や結果の平等って、日本国憲法第14条の言う「法の下の平等」とは違うもんじゃないのかなあ?
中学校や高校の先生(ましてや小学校の先生)はこの点理解されているのだろうか、と疑問に思うような事例(注2)が散見されるが、大学で教職を取るときに「日本国憲法」の単位って必修でなかったの?
注1:「二論」のうち、「父性について」、つまり王権神授説への批判と権力の源泉についての論考はマンガに反映されていない。
注2:「人権教育()」と言いながら道徳を説いているだけ(「いじめダメ、ゼッタイ」とか、「お年寄りを大切にしましょう」みたいなの。
あるいは誰の人権を守るのに役立っているの?、むしろ被規制者への人権侵害ではないの?としか思えないようないわゆる「ブラック校則」だったり。
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