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dai さんの日記

[2021-7] 
 
2021
7月 16
(金)
16:14
トップの本棚―The book and The key
本文
☆本日1学期最終日です。明日17日(土)とあさって18日(日)、塾はお休み(お休みだけどやるよ、と言われているクラスがあったら別です。栗東校はお休みです)。
翌19日(月)から夏期講習時間割です。あらかじめもらっている予定表に従い、間違えないように来て下さい。


『本と鍵の季節』 米澤穂信 集英社文庫


高校2年生の図書委員男子二人の推理劇。大好物の人の死なない(正確には殺人事件は起こらない)ミステリで、小説「すばる」で2012年から2018年にわたって断続的に発表された短編に最終章を付けて2018年に単行本、ついこないだ文庫で発売。


実は文庫が出るのが待てなくて、守山の新しい図書館が出来た時に全部読んでしまった。という訳で文庫発売すぐ購入して再読。


高校生から大学生くらいのときって、周りの友人や大人がしてくれたことの意図に気づかず、それをずっと後になって気づき、こっそり申し訳ないような、恥ずかしいような気持ちになることってあるよ。そういうちょっとほろ苦い読後感。

でも中学生か高校生くらいの時に本書を読んでいたら、また違った読後感になったのだろうか。


「開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本―」(裏表紙紹介文より)


で、連作なのに一つの長編を終わらせるようなラストの1章。
同じく高校生が主人公であり、探偵役となる『古典部』や、『期間限定スイーツ』シリーズとちがって、始めて読んだ時に「この終わり方だと続きはなさそうだ」と思っていたが、筆者による(注1)と、続きを書いているらしい。もし本当なら、めちゃ楽しみ。



話かわって授業の時間だ。


ちょっとだけ二次方程式を引っ張る。


解の公式にはバージョン2がある。xの係数が偶数のときに使える例の物件である。

あれは知っていれば「暗算がとても楽」というメリットがあるけど、それだけである。

約分を回避出来る場合が多いが、必ず約分を回避できるわけではないので、バージョン2技の使い手は(無理に使わなくていいということ)ちょっと気にとめておこう。たとえば、

4x²-4x-1=0


バージョン2でも約分が必要やね。


逆に、奇数やったら諦めてノーマルバージョンになるが、約分が必要ないかと言われればそうでもないこともあるので注意。たとえば、

9x²-9x+1=0

(ちょっと露骨すぎる設定だったか)


たしかに、解の公式は楽チンだ。
でもまあ、予後を考えたら平方完成でもできるほうがいいに決まってるけど。


この点、うちの高1生は成長したなあ(中3の時の出来なさを知っているだけに)、と思う。2次関数の応用問題や2次不等式を解く際に涼しい顔で平方完成をこなしている。


あとは「条件付き最大最小」「解の配置」をやったら、夏はフォーカスゴールドまたは青チャの演習をいっぱいやろう。石山などでもあんまり無茶な進め方はしていないようだし、三角比は2学期の声を聞いてからでよいだろう。



注1:たぶん出所は筆者のSNS。去年の暮れごろ、そんなことつぶやいてはったっけ?(フォローしているが見のがした模様)

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