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dai さんの日記

 
2021
5月 8
(土)
16:43
daiの問題研究シリーズその7〜traceability
本文



それでは授業の時間だ!


わい「自転車をこぐと15分で3.2km進みました。この自転車の時速を求めなさい。」

???「速さの問題やな。「はじき」にあてはめて、「き」は距離やから3.2や。「じ」は時間やから15か。すると速さを求めたいから「き」÷「じ」やから…」
???「なんか割りきれへん、どないしょ(涙目)。」


「そんな奴おらんやろう」とこの記事を読んでいるほとんどの方は思うかもしれないが、世間には結構いるみたい。中学途中から入ってきた子で、中3物理をやっていて発覚する場合もあり、そのときの手遅れ感ったら半端ない。

幸い4月から入ってきた中1ちゃんは「小学校で「はじき」は教わらなかった。担任の先生は「はじきなんか教えたらかえって分からんようになるから教えない」って言ってた(注1)。」
まことに僥倖である。

この子は計算ができなさ過ぎ(暗算弱すぎ)でぴえんだけど、それでも上記の問題くらいなら今なら何とかしてくれそう。(この1か月、比とか割合とか練習しまくった)

心配なのは中2からの途中入塾君。がっつり前の塾で「はじき」を仕込まれていたらしく、文字式の速さの問題で答案用紙の片隅にテントウムシががが…。

上の問題なら暗算で瞬殺してほしい(小学校の4,5年生くらいなら少々時間がかかってもかまわない)。
「15分で3.2kmやから、30分で6.4km。1時間(60分)なら12.8kmだ。だから答えは時速12.8km」と。


ところで、現在5月実力テストを実施中である。もちろんこの場で内容について一切触れることはできないが(他塾で同じ問題を今日以降にやっている場合があるだろうから)、一般的な模試の活用法について話しておきたい。

まずは自分でも自己採点はその日のうちにやっておきたい(そのために試験終了後ただちに解答を配る)が、実力を伸ばすにはこの後の勉強が重要である。普段のワークによる演習同様、「解いて〇つけ」は勉強のスタートであってゴールではないのである。
つまり、このあと解き直しをすることが実力アップのコツなのだが、赤で答えを書いて終わり、というのではあまりにももったいない(提出物の体裁のために赤で答えを写すのは論外である)。

問題用紙に自分の思考の跡が残っているだろう。間違えた問題や、自信がなかった問題について、それをたどって「まちがい探し」をするのだ。

数学であれば、計算を間違えたところや勘違いをしたところをチェックしてそれを書き留めておくのだ。
例えば私がこのブログ上で間違えた因数分解の問題だったら、
「9×25は225なのに135(3×3×3×5)と思い込んで135×16と分解してしまった」という具合に。

英語の並び替え問題なら「イオアカウ」みたいに記号を書いても意味がない。作った英文を書き出してみるのだ。
勉強がある程度進んでいる人なら間違えて並べた英文が不自然極まりないことに気付けるだろう。


理科、社会なら間違えた選択肢、間違えた語句についてまるっと復習しておくのだ。
たとえば社会で
「正式な仏教を伝えるために来日し、唐招提寺を建立した僧を次から一人選べ(選択肢略)」
「鑑真」を選ぶべきところ「行基」を選んだとしよう。
復習して分かったことを書くのだが、それには正答の鑑真のことだけでなく自分が間違えて選んだ行基のことをメモしておくのだ。
「行基は奈良の大仏を建立した時の現場監督←743聖武天皇の詔による」
っていうふうに。


注1:想像だが、もっと簡単な問題で、できる子ができない子にはじき使ったら簡単にできるでとか言って、いちびっていたのであろう。しらんけど。
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