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dai さんの日記

 
2021
5月 1
(土)
18:32
トップの本棚〜だから何?
本文
お詫びと訂正
4月19日付の因数分解の問題で、解答に誤りがありましたので、謹んで訂正いたします。

誤 (x-135)(x+16)
正 (x-144)(x+25)

本文のほうも、間違った記事はそのまま残し、その後ろに加筆、訂正しました。
いつも、「間違ったところを消しゴムで消して無かったことにしては成長はない。答え合わせのときは間違えたという印だけつけて、別途やり直せ」て言っているもんね。
範を示さないと。


思春期というものは往々にして自死に憧れるものである。しかしほとんどの場合、それは現実逃避の願望であったり、決して満たされることのない承認欲求から来るものであったり、いずれにせよ心の底から死を望んでいるわけではない。
次の物語を読めば、それを実現させてしまうことがいかに本人にとって惨めなことか、きっと理解できることだろう。


『その日、朱音は空を飛んだ』  武田綾乃  幻冬舎文庫


『響けユーフォニアム』の爽やか青春ストーリーのつもりで読むと、きちんと裏切られる、とある公立進学校を舞台にしたミステリ。目の前で女子生徒が校舎の屋上から飛び降りるのを目撃した、主人公の一人の視点で描かれたプロローグの2ページでそれはわかるだろう。

事件は金曜の放課後、翌土曜日には緊急の全校集会が開かれ、クラスの生徒全員にアンケートがとられる。事件当日には何者かが飛び降りの飛び降りの様子を撮ったとみられる動画が、SNSで拡散される。


各章は学校に提出したアンケートの回答で始まり、各章の主人公のモノローグで物語が進む。しかしアンケートの文言は表面的なもので、それぞれの主人公にある真実のすべてが学校やほかの人に知られることは決してない。

各章のタイトルも、章の最後に書かれ、目次も本文の最後に書かれている。扉のページの目次らしきものには、アンケートの回答者である男子生徒2人、女子生徒4人の名前と、第7章は校舎から飛び降りた本人の名前だけが書かれている。

読者は、それぞれのモノローグを通じて、何度もミスリードさせられながら、ラスト5行ですべての伏線が回収され、事件の真相を知ることになる。

最後まで読んだ後、自分が解釈を間違ったと思われたいくつかの場面を、思わずすぐ読み返してしまった。いわゆる叙述トリックの佳作かもしれない。


さて、授業の時間だ。


質問受けした(高校)化学の問題がなかなか面白かった(ん十年ぶりにガチの有機化学をやる人並みの感想)。

問題文(要旨)「いずれも化学式がC4H10Oである4種類のアルコールA,B,C,Dを特定し、それぞれの名称と構造式を書きなさい。」←いちどは通っておきたい構造異性体の典型問題。


とりあえずアルコールと明示してあるしエーテルの可能性は考えなくてええんやね。

1 炭素4つを直列に並べる(ブタノール)。
2 3つ並べて一つは枝分かれさせる(2-メチルプロパノール)。

それぞれ、ヒドロキシ基(OH)をどこに置くか。これで各々2種類ずつ計4種類できる。
構造式は表示できない(ホワイトボードに書いて写真撮るのがめんどくさいだけ)ので、示性式で書いておこう。

1−1 CH3CH2CH2CH2OH (1-ブタノール)
1−2 CH3CH2CH(OH)CH3 (2-ブタノール)
2−1 CH3CH(CH3)CH2OH (2-メチル1-プロパノール)
2−2 (CH3)3COH (2-メチル2-プロパノール)

あとは問題文に書かれている性質(たとえば、「酸化剤に反応してケトンができる」など)と照合して特定すればいっちょ上がり。



お休み中、高校生の皆さんは既習範囲の準拠問題集にある問題をどんどん解いてね。
中学生も、ワーク(塾のも、学校のも)やテストプリントをどんどん解いていってね。

栗東校の生徒各位へ
数学、理科の質問受けは、5月6日(木)(高校生は8日(土)も)に行います。
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