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dai さんの日記
2021
1月
27
(水)
18:14
本文
大学に入って最初の英語の授業で、この単語を習った。
その日本語訳も含めて、たぶん一生使うことないだろうな、と当時は鼻で笑ったが、いやいやどうして、現代の日本では多くの小学校の低学年の子でもこの日本語を知っている。
ただし、本来の意味ではなく、固有名詞として。
れ、煉獄さ〜ん。
『隣のずこずこ』 柿村将彦 新潮文庫
ゴールデンウイークの英語のワーク、だるいなあ。でも受験生なんだし頑張らんとなあ。そう言っていたのは、とある山村に住む中3少女のはじめ。村唯一の中学校に3年生は3人しかいない。そんな彼女の住む村に、ある日権三郎狸がやってきた。おじいちゃんが言っていた昔話はほんとうだったんだ。
そういや権三郎狸の昔話は覚えているけど、おじいちゃんのことはほとんど何も覚えていない。小さい頃のことだったからなあ。
村に若い女の人が信楽焼の狸を連れてやってきた。狸はなにもしゃべらないが、ずこずこ音を立てて女の人の後をついてゆく。1か月後、女の人は村を去ると、この権三郎狸が村人たちをすべて丸呑みし、村を焼き尽くしてしまうという。昔話で聞いていたことが、本当に起こってしまった。にわかに信じられないことだが、確かに狸は口から火を噴いた!
1か月後にははじめを含め村人はみんな吞まれて死んでしまうはずなのに、どこかのんびり物語は進む。
はじめはこのまま1か月後、権三郎狸に呑まれて死んでしまうの?諦める?逃げる?それとも抵抗する?
衝撃のラストが待っている、ディストピア小説。残虐なシーンや、直截的な描写はほぼないけど、主人公のはじめに感情移入して読んでいると、けっこう死生観を揺さぶられたような気がした。一般には「わけわからん」という感想が多く出そうだけど。
2017日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。
小説は筆者の言いたいことや意味などを読み取ろうとしても意味ないのよ。書いてある場面を素直に読む、そして解釈は好きにすればよい、これ大事。
学校の国語って(小中高問わず)なにかと道徳的意味を読み取らせようとするけどね。それは本来の読解ではないし、受験でもそんなことは要求されない。
(滋賀県立高校なんてそもそも入試(国語)で小説出してるの見たことないもんね。)
さて、授業の時間。
大学入試共通テストの英語、問6Bの本文、一体なに言っているんだろう。時間がないからとりあえず試験では額面通り受け取るんだけど(読解問題とは、「本文に書いてあったこと」が正解だから。国語も英語も)、読み返してみると、科学的に見てあかんやつちゃうの(注1)。
一方高校入試の英語は、ほとんど学校道徳的に見て優等生的な意見しか出てこないので、読む前から何が書いてあるか想像がつくからつまらない。
ヨンギノーとか言っているわりに、紋切り型の表現を覚えてオウム返ししてるだけ、そうでなければななめ読みして書いてある情報を素早く拾うだけ。
ななめ読みする前に、きっちり文の構造を理解したうえで文意を把握していく練習をさせないとなあ。
これって「英語ができる」方向に行っているのだろうか。
受験情報も少し。
京都の一部私立高校では、数学から「三平方の定理」のみならず「円周角」も出題から除外するそう(受験する高校の公式をチェックしてね)。
円を除外しない県内の特色選抜も含めて、面積比や直角三角形の相似は要チェックやね。
先週紹介した1月19日の渋谷教育学園幕張高校の数学、平面図形の問題。あれはがっつり三平方の定理が必要なのでその点よろしく。円に内接する∠A=60度の三角形の∠Aから二等分線引いてるからね。1:√3:2は使いまくるよね。
あれは面白い問題だった。
解答解説は塾生専用ページのほうに書きました。
塾生の皆さんで、どうやって解くのか、着眼点は何か知りたい人は、ぜひ
ログイン内の「お知らせ」から「問題解説」を押して読んでみてね。
注1:「上白糖(白砂糖)は化学方程式(⁈)C12H22O11で表される化学物質ですね。体に毒ですね〜」級のトンデモだと思う。そりゃ食べ過ぎたらなんでも毒だけどさ〜。
「確かに塩化ナトリウムお茶碗一杯食べたら死ぬ(致死量を超える)けどな。やった人見たことも聞いたこともないけど。」という話はよく理科の時間にするけど。
その日本語訳も含めて、たぶん一生使うことないだろうな、と当時は鼻で笑ったが、いやいやどうして、現代の日本では多くの小学校の低学年の子でもこの日本語を知っている。
ただし、本来の意味ではなく、固有名詞として。
れ、煉獄さ〜ん。
『隣のずこずこ』 柿村将彦 新潮文庫
ゴールデンウイークの英語のワーク、だるいなあ。でも受験生なんだし頑張らんとなあ。そう言っていたのは、とある山村に住む中3少女のはじめ。村唯一の中学校に3年生は3人しかいない。そんな彼女の住む村に、ある日権三郎狸がやってきた。おじいちゃんが言っていた昔話はほんとうだったんだ。
そういや権三郎狸の昔話は覚えているけど、おじいちゃんのことはほとんど何も覚えていない。小さい頃のことだったからなあ。
村に若い女の人が信楽焼の狸を連れてやってきた。狸はなにもしゃべらないが、ずこずこ音を立てて女の人の後をついてゆく。1か月後、女の人は村を去ると、この権三郎狸が村人たちをすべて丸呑みし、村を焼き尽くしてしまうという。昔話で聞いていたことが、本当に起こってしまった。にわかに信じられないことだが、確かに狸は口から火を噴いた!
1か月後にははじめを含め村人はみんな吞まれて死んでしまうはずなのに、どこかのんびり物語は進む。
はじめはこのまま1か月後、権三郎狸に呑まれて死んでしまうの?諦める?逃げる?それとも抵抗する?
衝撃のラストが待っている、ディストピア小説。残虐なシーンや、直截的な描写はほぼないけど、主人公のはじめに感情移入して読んでいると、けっこう死生観を揺さぶられたような気がした。一般には「わけわからん」という感想が多く出そうだけど。
2017日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。
小説は筆者の言いたいことや意味などを読み取ろうとしても意味ないのよ。書いてある場面を素直に読む、そして解釈は好きにすればよい、これ大事。
学校の国語って(小中高問わず)なにかと道徳的意味を読み取らせようとするけどね。それは本来の読解ではないし、受験でもそんなことは要求されない。
(滋賀県立高校なんてそもそも入試(国語)で小説出してるの見たことないもんね。)
さて、授業の時間。
大学入試共通テストの英語、問6Bの本文、一体なに言っているんだろう。時間がないからとりあえず試験では額面通り受け取るんだけど(読解問題とは、「本文に書いてあったこと」が正解だから。国語も英語も)、読み返してみると、科学的に見てあかんやつちゃうの(注1)。
一方高校入試の英語は、ほとんど学校道徳的に見て優等生的な意見しか出てこないので、読む前から何が書いてあるか想像がつくからつまらない。
ヨンギノーとか言っているわりに、紋切り型の表現を覚えてオウム返ししてるだけ、そうでなければななめ読みして書いてある情報を素早く拾うだけ。
ななめ読みする前に、きっちり文の構造を理解したうえで文意を把握していく練習をさせないとなあ。
これって「英語ができる」方向に行っているのだろうか。
受験情報も少し。
京都の一部私立高校では、数学から「三平方の定理」のみならず「円周角」も出題から除外するそう(受験する高校の公式をチェックしてね)。
円を除外しない県内の特色選抜も含めて、面積比や直角三角形の相似は要チェックやね。
先週紹介した1月19日の渋谷教育学園幕張高校の数学、平面図形の問題。あれはがっつり三平方の定理が必要なのでその点よろしく。円に内接する∠A=60度の三角形の∠Aから二等分線引いてるからね。1:√3:2は使いまくるよね。
あれは面白い問題だった。
解答解説は塾生専用ページのほうに書きました。
塾生の皆さんで、どうやって解くのか、着眼点は何か知りたい人は、ぜひ
ログイン内の「お知らせ」から「問題解説」を押して読んでみてね。
注1:「上白糖(白砂糖)は化学方程式(⁈)C12H22O11で表される化学物質ですね。体に毒ですね〜」級のトンデモだと思う。そりゃ食べ過ぎたらなんでも毒だけどさ〜。
「確かに塩化ナトリウムお茶碗一杯食べたら死ぬ(致死量を超える)けどな。やった人見たことも聞いたこともないけど。」という話はよく理科の時間にするけど。
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