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dai さんの日記

 
2020
9月 4
(金)
16:05
トップの本棚―半年以上ぶりに隣の県に行ってきた
本文

GOTOに乗っかったとかいうわけではないが、この週末、今年3月以降ではじめて隣の県へ出かけた。1泊2日で海の近くの温泉旅館に泊まったのだ。
いかにも昭和の建物という感じの鉄筋コンクリート5階建ての建物は、エレベータを客室階で降りると夏なのにほんのりカニのにおいがした。きっと長年のにおいが染みついているのだろう。 
宿の近所にあった某レジャー施設(注1)のマスコットもカニである。よく見ると、左右三対の脚をスニーカーに突っ込んでいて、巨大なハサミを上に向けて笑顔でこっち向いているなかなかシュールな物件である。お見せしたいが、撮った写真が横を向いていて直らない。この文だけで想像していただければ。



『国語辞典の遊び方』  サンキュータツオ  角川文庫

「学校では教えてくれない」各出版社国語辞典の特徴を男の子キャラにして紹介。
世の中にはびこる「学校では教えない」はたいていの場合教えてくれているのに本人が聞いていないか、全くのでたらめであるかのどちらかであるが、本書に書かれている各辞書の特徴は、まことに的を射ていると思う。

都会派インテリメガネ君の「岩波」君
マイノリティの味方!ワイルドな天才「新明解」君
スマートな現代っ子「明鏡」君
話のわかる副委員長的存在「集英社」君
実はいろいろ知っている文学青年「新潮」君
相談役にぴったり!表現力豊かなアーティスト「ベネッセ」君
詩的に、丁寧に教えてくれる良家の子「岩波」君
現実主義!!クールな理系男子「新選」君
親切で気のいい情報通「三省堂」君
雰囲気を自在に操るスペシャリスト「日本語感の辞典」君
自分でも知らなかった本質を教えてくれる幼なじみ「基礎日本語辞典」君

私は「新明解」君と「ベネッセ」君(注2)が好き。特に後者はトップ各校舎の小学生の授業に行くときに持ち歩いているくらい。子どもらからも「引きやすい」「見やすい」と評判である。


さて、授業の時間だ。


2年理科は電流に入る。まずは電流と電圧の概念を理解して、ついで電気抵抗の定義を覚える。そして「オームの法則」を習い、いろいろな回路で計算問題の練習をする。

わい「不導体の話な。例えばガラス。断面1平方ミリメートル、長さ1メートルのガラス製の細いコードを想像してみて。これで、電気抵抗は10^17Ωくらいあるらしいんやね。」
わい「ここに100mAの電流を流そうとしたら電圧は?」
勘の良い生徒1「!!」(「あ、そうか」って顔をしてやおら手元でペンを走らせる)
わい「ピカチュウって何ボルトやったっけ?」
勘の良い生徒2「10万ボルトですね。」
わい「ということはこのガラスのコードに100mAの電流を流そうとすると…(ちょっと間)」
わい「1000億匹程いるな。しかも直列やで!(大量のピカチュウが1列に並んで手をつないでいる様子を想像する)」


「どんどん」の終わりごろ、ゲリラ豪雨に見舞われて、3人ほど帰りそびれてしまった。雨雲レーダーを見ると、30分余りで止みそうな気配だったので、雨宿りのお供に難角問題をやった。難角問題のストックは、小4教科書レベル(さすがに「難角」とは呼べないが)から、算数オリンピックレベルまで、いろいろ持っている。

正方形から二つ直角三角形を切って、残った四角形の一つの角を求めさせる問題が面白かった(難関中学入試問題レベル)。
二つの直角三角形のひとつの角がそれぞれ12度と33度になっていて、合わせて45度になっているところがポイントである(掲載許可取っていないのでここに貼れなくてごめんなさい)。
自分で答えにたどり着けると楽しいし、確実にひとつ賢くなれる一品である。


注1:ご覧になりたい方は「カニ坊」で検索どうぞ。
注2:個人情報流出の件と大学入試制度(新テスト採点)の件でミソがついたので出版元の会社の事はまるっきり信用していないのだが。


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