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dai さんの日記

 
2020
8月 10
(月)
00:26
トップの本棚―半沢直樹3
本文


どこかの知事さんにお願いしたいんやけど、何のエビデンスもなくイソジンとかいうくらいなら、赤こんにゃくや鮒ずしがコロナに効くとか言うてくれへんかな。(テキトー)



『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤 文春文庫


ドラマが評判で日曜夜が「た・の・し・み・Death」、そんな方も多いことだろう。私もその一人である。5年ぶり(注1)に原作を読んでみたところ、大和田常務の出番は一切ないけれど(それがまた楽しみでもある)。
やっぱり読み始めたら最後までやめられない止まらない。結局一晩で読んでしまった。

私の商法(会社法)のアップデートが平成13年度改正(注3)で止まっているけど、小説の設定は2004年ごろで、問題ない。でも大学時代に証券取引法の単位もとっときゃよかったな、なんて今になって思う。

小説では内藤営業第二部長の役どころを、ドラマでは大和田常務にさせるのか。なるほど面白い(第4話と原作の両方を見てないとわからないひとりごと)。


☆現在「半沢直樹」シリーズは栗東校に置いています。


さて、授業の時間だ。

今回は、最近仕入れたが、栗東中3数学の授業ではちょっと使えそうもない因数分解や素因数分解にまつわる小ネタを3つほど紹介しよう。
Zクラスにたぶんいるだろう数学好きの人に向けた、チャレンジ問題としてなら使えるかも?

ひとつ。
「今日8月9日は、何の日か。1/89を小数で表してみたうえで考察しなさい。」

1/89=0.01123596…
え、わかんない?そりゃそうだ。
そこで、
1/89=0.01
  +0.001
  +0.0002
  +0.00003
  +0.000005
  +0.0000008
  +0.00000013
  +0.000000021
  +0.0000000034
  +0.00000000055
  +…

Oh! Here comes Fibonacci-san!!
(ビッグフライ、オオタニサン!のノリで)
そう、今日はフィボナッチの日。


ふたつ。
「10033/12877を約分しなさい。(数検1級の過去問から)」

やれやれ、10033と12877の約数をどうしたらいいんだろう?(注3に結論を書きました)

ヒント:「ユークリッドの互除法」「連分数展開」


みっつ。
「x^2+60073x+6^10 を因数分解しなさい。」

ただの糞問(注4)と思いきや…(定数項を素因数分解すると2^10×3^10。まさか121通りの因数の組をしらみつぶしに検討する?)

60073が奇数で、かつ3の倍数でない(この程度は中3のみんなは気付いてほしい)ということは…。
ほな、候補は実質一つしかないやん!
(注5に結論を書きました)


今日の授業は以上です。



注1:奥付を見ると2015年9月とある。
注2:平成13年前後の商法の大改正で、株式発行に関する規制が大幅に変更された。
注3:最大公約数は79。互除法や連分数展開を用いると比較的容易に79を見つけることができ、127/163が得られる。
注4:「糞問」とは、めんどくさいだけで何ら新たな知見が得られない問題のことである。大嫌い。
注5:(x+1024)(x+59049)。なお、2^10=1024で、3^10=59049である。
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