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dai さんの日記
2020
5月
11
(月)
20:09
本文
「PCR法」、たしかに高校の「生物」の教科書に載っている(「生物基礎」には載っていない)。自分が高校生の頃、半強制的に生物選択だったし、センター試験も生物化学で受験したけれど、教科書にそんなの書いてあったっけ(年齢がばれる発言)。
ともあれ、DNAのことを勉強してからでないとなんのこっちゃわからないが、これから細胞分裂について勉強する3T理科の配布資料にしれっと載せといた。
「PCR国民全員にPCR検査をしろ」とか声高に叫んでいる人を見かけたが、内心「頭わる…」という感想しかない。ましてや、「PCR検査をして陰性証明書を出してほしい」とかいう声を聴いたことがあるが、無意味な証明書を要求する会社がアホなのか、それで安心できると思っている人がアホなのか。
コロナウイルスについてPCR検査をし、陰性が出たところで「検査した日時点であなたの喉の奥にコロナウイルスがいる可能性は多分ないですよ」ということがわかるだけだ。体調がもう一つだったり、感染する可能性に心当たりがあるのだったら、検査の有無にかかわらず「家にいろ」という結論にしかならないのだ。
また、逆に陽性だったとして、検査したら治るものではない。検査結果は診断の一資料にすぎないのであって、検査=治療ではないのである。
「医学部や薬学部の学生だったらPCR検査の技術は持っている。学生を駆り出してもPCR検査を増やせ!」とかいう寝言をテレビで言っていた医師でもないどこかの大学教授が叫んでいたらしいが(なんか見た)、戦争中の学徒動員じゃあるまいし、学生が未熟な技術で感染するリスクを無視して言っているのか?正気の沙汰とは思えない。
『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一 講談社現代新書
PCR法を発明したのは、アメリカ西海岸のサーファーである。かれは彼女とのドライブデートの途中でこのアイデアを思い付いたらしい。何とも破天荒な男である。
破天荒といえば1000円札の野口英世。彼は口八丁手八丁な手口で結婚詐欺のようなことをして(人聞きの悪い!)研究費を稼ぎ、NYに渡りロックフェラー医学研究所にパトロンになってもらう。NYでも酒癖と女癖は悪かったそうだ。子供向けの伝記にはとても書けない偉人伝である。
本書にはDNA(というか分子生物学)と格闘してきた科学者たちの人間模様が、叙事詩のようなタッチで描かれている。書き出しの摩天楼のくだりから景色が思い浮かぶようなのだ。8年ぶりくらいに読み返したのだが(奥付は2012年2月になっている)実に楽しい。あとPCRの仕組みはp75〜p82に詳しく載っているぞ。
さて授業の時間。
GHの2Z化学はあいかわらずいろんなものを燃やしてもらっている。前回はアセチレン。掲示板に返ってきた反応を見る限り、基本は身についていそう。今回は何を燃やしてもらおうか。
あと吸熱反応をやったので、クエン酸と炭酸水素ナトリウムの反応をやってもらおう。化学式を与えるから化学反応式を作ってみるのだ(ちょっとだけ確認テストをネタバレ)。
栗東3年数学は√の計算。たった3回の授業だけど出来不出来に大きく差がついてしまっている。完全のコツをつかんだ層と、まだまだぼんやりとしかわかっていない層と。遠隔授業だと、どこで手を止まっているかがリアルタイムで見られないため、とってももどかしい。でも一番基本の概念はわかっているだろうから、すぐに矯正できそうだ。来週月曜日にはみんなに会えそうだし。
各学年社会(今年は1〜3年全部持っている)、やることがばらばらで仕込みが大変だけど、楽しい。確認テストをあえて手打ちしているのだが、いろんな発見がある。
ともあれ、DNAのことを勉強してからでないとなんのこっちゃわからないが、これから細胞分裂について勉強する3T理科の配布資料にしれっと載せといた。
「PCR国民全員にPCR検査をしろ」とか声高に叫んでいる人を見かけたが、内心「頭わる…」という感想しかない。ましてや、「PCR検査をして陰性証明書を出してほしい」とかいう声を聴いたことがあるが、無意味な証明書を要求する会社がアホなのか、それで安心できると思っている人がアホなのか。
コロナウイルスについてPCR検査をし、陰性が出たところで「検査した日時点であなたの喉の奥にコロナウイルスがいる可能性は多分ないですよ」ということがわかるだけだ。体調がもう一つだったり、感染する可能性に心当たりがあるのだったら、検査の有無にかかわらず「家にいろ」という結論にしかならないのだ。
また、逆に陽性だったとして、検査したら治るものではない。検査結果は診断の一資料にすぎないのであって、検査=治療ではないのである。
「医学部や薬学部の学生だったらPCR検査の技術は持っている。学生を駆り出してもPCR検査を増やせ!」とかいう寝言をテレビで言っていた医師でもないどこかの大学教授が叫んでいたらしいが(なんか見た)、戦争中の学徒動員じゃあるまいし、学生が未熟な技術で感染するリスクを無視して言っているのか?正気の沙汰とは思えない。
『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一 講談社現代新書
PCR法を発明したのは、アメリカ西海岸のサーファーである。かれは彼女とのドライブデートの途中でこのアイデアを思い付いたらしい。何とも破天荒な男である。
破天荒といえば1000円札の野口英世。彼は口八丁手八丁な手口で結婚詐欺のようなことをして(人聞きの悪い!)研究費を稼ぎ、NYに渡りロックフェラー医学研究所にパトロンになってもらう。NYでも酒癖と女癖は悪かったそうだ。子供向けの伝記にはとても書けない偉人伝である。
本書にはDNA(というか分子生物学)と格闘してきた科学者たちの人間模様が、叙事詩のようなタッチで描かれている。書き出しの摩天楼のくだりから景色が思い浮かぶようなのだ。8年ぶりくらいに読み返したのだが(奥付は2012年2月になっている)実に楽しい。あとPCRの仕組みはp75〜p82に詳しく載っているぞ。
さて授業の時間。
GHの2Z化学はあいかわらずいろんなものを燃やしてもらっている。前回はアセチレン。掲示板に返ってきた反応を見る限り、基本は身についていそう。今回は何を燃やしてもらおうか。
あと吸熱反応をやったので、クエン酸と炭酸水素ナトリウムの反応をやってもらおう。化学式を与えるから化学反応式を作ってみるのだ(ちょっとだけ確認テストをネタバレ)。
栗東3年数学は√の計算。たった3回の授業だけど出来不出来に大きく差がついてしまっている。完全のコツをつかんだ層と、まだまだぼんやりとしかわかっていない層と。遠隔授業だと、どこで手を止まっているかがリアルタイムで見られないため、とってももどかしい。でも一番基本の概念はわかっているだろうから、すぐに矯正できそうだ。来週月曜日にはみんなに会えそうだし。
各学年社会(今年は1〜3年全部持っている)、やることがばらばらで仕込みが大変だけど、楽しい。確認テストをあえて手打ちしているのだが、いろんな発見がある。
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