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dai さんの日記

 
2020
4月 7
(火)
15:43
トップの本棚〜Getting to my soul
本文
☆こんなときだから、あえて日常を語ります。

実力テスト(注1)の監督を終えた後、馬路石邊神社(守山市)までひとり、サイクリングした。温泉でひとっ風呂浴びたら、人っ子一人いない参道を歩いて、満開に近づいた桜を眺める。花冷えのひんやりした風が心地よい。世の中がどんなに混乱したとしても、たぶん変わりない場所。

参道をそぞろ歩いていたとき、イヤホンからはささやくようなボリュームで「Getting to my soul and love」〔山口由子〕からの「心の花を咲かせよう」〔いきものがかり〕。ちょっと感傷的な気分になった。



『昨日の影踏み』  辻村深月  角川文庫


世の中が不安に満ちてくると、いろいろなうわさや都市伝説があふれ出てくる。消毒のためと次亜塩素酸「塩」(布巾の消毒に使うやつだ。うちでもドアノブや手すりの消毒に使っている)の水溶液を飲んだ某地方議会議員。おなかを壊したくらいで済んで本当によかったね。

ウイルス感染予防のためと二酸化塩素のボトルを首からかけて授業をした予備校の化学の先生。学生にウソ教えちゃいけないよ。
あ、次亜塩素酸「水」は食器や野菜(食品添加物扱い)、手指の消毒に使える。(光に弱く、保存がきかないのですぐ使える状態でドラッグストアには置いていない)

だからって、やっぱり飲んじゃ駄目だよ。あ、「空間除菌」とかいって室内に噴霧するのもダメ。二酸化塩素もそうだけどウイルスやっつける濃度で噴霧したら室内にいる人間もやっつけられてしまう。


事実は小説より奇なり。都市伝説やうわさなどから始まる怖い話の短編集。登場人物はそれぞれ非現実的な体験をする。ファンタジーと分かっているから、安心して読める世界。辻村ワールドの中ではちょっと難解かも。


さて、授業の時間だ。


春休み(といっても春休み感は全くない)、グリーンヒル中1Z国語を担当した。大半が小学部Zの知った顔だが、取り扱う素材のためか私の喋りは少々ぎこちない。3回にわたり物語文の読み方をやったのだ。

実は私は物語を読むのは好きだが、物語文の読み方を教えるのは少々不得手である。読んだらわかるやんってなるから。でも対比の視点(出来事の前後での心情の変化)すらまだまだだから、ちゃんとできるようになるには絶えず意識づけが必要だ。
まずは心情がダイレクトに書かれている部分を読み飛ばさないようにしよう。

3限目は小川洋子だった。世界観やお勧めの作品など本文、設問の外についても語りたかったが、時間の制約に阻まれた。

でも、「必然」とあったらその対義語はと訊いてすぐに「偶然」と返ってくる。じゃあ「偶々」何て読む、と訊いたらすかさず「たまたま」と返ってくる。「静寂」とあったからその対義語はと発問すると間髪いれず「喧騒」と返ってくる。

このあたり、さすがはZという感じだ。


どんどん国語、小5の頑張りが頼もしい。漢字の成り立ちをあっという間に終えたからその流れで対義語をやったらなかなかの粘りを見せた。
「微弱」の対義語は?

「強烈」

じゃあ、「強か」「微か」読める?(注2)

「ちょっと待って先生すぐに答え言わんといて、調べるから」

いいよ、いくらでも待つよ。その心持ちがあれば「どんどん」賢くなれる。




注1:栗東校、実力テストは前後のドアを開けっ放しで実施(換気、大事)。前後2台の加湿器もフル稼働。ちょっと寒かったけどごめんね。
なお、5月度の実力テストは休止になります。(テスト実施の会社がある東京都、神奈川県などで試験が実施できない、と思われる)。

注2:「したたか」「かすか」
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