@
dai さんの日記
2020
2月
5
(水)
16:43
本文
○天の「5冊以上買えばポイント10倍24時間限定タイムセール」につられて、文庫本など5冊を購入した。中学生の頃なら3日で全部読んでしまっただろうなあ、と思いながらも、今だったら2週間は楽しめるだろう。読み始めたら止まらなくなって結局夜更かし、という危険もなくはないが。
中学生当時、住んでいた町の図書館を2軒はしごして1週間で12冊(ピーク時)とかやっていたのを思い出す。
『本バスめぐりん』 大崎 梢 著 創元推理文庫
とある町の、移動図書館をめぐる物語。版元のイメージとは程遠い、ほのぼの、あったか短編集である。優しい気持ちになれる読後感である。
「青い鳥文庫のはやみねかおるさんや松原秀行さんのシリーズをせっせと読んでた子が、今日借りていったのは誉田哲也さんですよ」
「子どもの成長は早いからねえ」
(文庫p203から引用)
ああ、どれも読んだこと無いや、読まず嫌いってわけでもないのだけれど。自分の読書傾向が偏っているのは知ってる。
今朝出勤前に読んだ本はある意味背筋ゾクゾクの学園サスペンスだ。たぶん次回当欄で紹介することになるだろう。
さて授業の時間だ
【悲報】今の中学1年生、割り算ができない。
そういうと語弊があるかもしれない。いや、割り算の筆算ができないとか、分数の割り算のやり方を知らないとか、そういう意味ではない。割り算をしたら何が嬉しいのか分かっていないっぽいのだ。換言すれば、割り算をする場面の一般化、抽象化ができていないのだ。
もちろん、21個のミカンを7人で分けるとどうなるか、とか、1000円の費用を5人で分担するとどうなるか、つまり割り算には「わける」、という機能があることは、みんなたぶんよく分かっている。
これをもう少し一般化して、割り算には「1あたり」を求める機能がある、と言える。たいていの子はこれが腑に落ちていないようだ。
小学校の間に、人口密度やら、速さやら、百分率やら、比やらと、なんだかんだと、いろいろな場面で割り算をやっているのだが、彼ら彼女らにはそれぞれ全く違う景色に見えているようなのである。
そうすると、中学校の理科で密度やら飽和水溶液やら圧力やらが出てきてそれらが別々の、異なった世界に見えていて、そのつどそれぞれ別々の「やりかた」を覚えて対処せざるをえないのである。
そりゃ数学の比例定数も分からなければ、扇形の弧の長さや面積もなかなかできるようにはならないわな。いちいち全部「やりかた」を覚えて、その通りにしないとできないのだから大変だ。ちょっと考えたらわかるやん、が通用しないのだ。だから確認テストでちょっと違う角度から聞くとたちまち手が止まっている。たとえば。。。
「面積が9π、中心角が135度の扇形の半径は?」
中心角135度と言うことは円を8つに切った3つ分。だから円の面積は24π。じゃあ半径は12だ(「円一つ分の大きさがどれだけか」という発想が頭にあれば簡単なことだ)。
それを何か扇形の公式に当てはめてどうたらこうたら、とかやっているからできないのである。(面積公式S=lr/2は別にして、そもそも授業で公式なんてあえて教えてないぞ!)
そもそもすべての元凶は、速さの単元において、よくわかっていない段階からとりあえず「みはじ」のテントウムシを教えて、パターンマッチングの練習だけして、答えが出るようになったから一丁あがり、になっていることかもしれない。
すると割合は「くもわ」、密度は「しみた」云々…、その都度テントウムシが飛び交い、あげく「答えの出し方忘れた」とか、ぬかしおるのである。
「みはじ」はあくまでショートカットの手段。使うなとは言わないが、最初に教えるの、やめてほしい。かつては「みはじ」ってどうしても出来ない子のために「ひっさつわざ」とか言って塾でこっそり教えていたものじゃなかったっけ。いつの間に小学校で全員に教えるようになったのか。それでカラーテスト100点だったから速さの単元はAですって?とんでもない!
しまった、つい熱くなってしまった。(1000字程度で収めるつもりが、すでに1600字を超えている…)
現状は現状として受け入れなければ仕方があるまい。大半の中学生がそれなんだったら、割り算で「1あたり」という発想ができるだけでかなり差がつくに違いない。
小学生の時についてしまった、考えずにパターンマッチングで答えを出す癖から脱却させよう。一歩ずつ、一歩ずつ。。。
*この点、小学部膳所コース出身の生徒はおおむね鍛えられていると思う。
おしらせ
だからこそ、という訳ではないですが小学校からの塾通いをお勧めします。
それも小手先の「やりかた」を教えるのではなく頭を鍛えてくれる(今はやりの言い方をするなら、「思考力」とでもいうべき)塾に。
説明会ご予約受付中(お電話にてどうぞ)
グリーンヒル校
2月16日(日)、3月1日(日)いずれも13:00〜14:30
大将軍校
2月23日(日)13:00〜14:30、3月7日(土)10:00〜11:30
栗東校
2月22日(土)10:00〜11:30、3月7日(土)13:00〜14:30
平日昼間に個別説明、相談も承っております。日程のご相談もお気軽にお電話下さい。
中学生当時、住んでいた町の図書館を2軒はしごして1週間で12冊(ピーク時)とかやっていたのを思い出す。
『本バスめぐりん』 大崎 梢 著 創元推理文庫
とある町の、移動図書館をめぐる物語。版元のイメージとは程遠い、ほのぼの、あったか短編集である。優しい気持ちになれる読後感である。
「青い鳥文庫のはやみねかおるさんや松原秀行さんのシリーズをせっせと読んでた子が、今日借りていったのは誉田哲也さんですよ」
「子どもの成長は早いからねえ」
(文庫p203から引用)
ああ、どれも読んだこと無いや、読まず嫌いってわけでもないのだけれど。自分の読書傾向が偏っているのは知ってる。
今朝出勤前に読んだ本はある意味背筋ゾクゾクの学園サスペンスだ。たぶん次回当欄で紹介することになるだろう。
さて授業の時間だ
【悲報】今の中学1年生、割り算ができない。
そういうと語弊があるかもしれない。いや、割り算の筆算ができないとか、分数の割り算のやり方を知らないとか、そういう意味ではない。割り算をしたら何が嬉しいのか分かっていないっぽいのだ。換言すれば、割り算をする場面の一般化、抽象化ができていないのだ。
もちろん、21個のミカンを7人で分けるとどうなるか、とか、1000円の費用を5人で分担するとどうなるか、つまり割り算には「わける」、という機能があることは、みんなたぶんよく分かっている。
これをもう少し一般化して、割り算には「1あたり」を求める機能がある、と言える。たいていの子はこれが腑に落ちていないようだ。
小学校の間に、人口密度やら、速さやら、百分率やら、比やらと、なんだかんだと、いろいろな場面で割り算をやっているのだが、彼ら彼女らにはそれぞれ全く違う景色に見えているようなのである。
そうすると、中学校の理科で密度やら飽和水溶液やら圧力やらが出てきてそれらが別々の、異なった世界に見えていて、そのつどそれぞれ別々の「やりかた」を覚えて対処せざるをえないのである。
そりゃ数学の比例定数も分からなければ、扇形の弧の長さや面積もなかなかできるようにはならないわな。いちいち全部「やりかた」を覚えて、その通りにしないとできないのだから大変だ。ちょっと考えたらわかるやん、が通用しないのだ。だから確認テストでちょっと違う角度から聞くとたちまち手が止まっている。たとえば。。。
「面積が9π、中心角が135度の扇形の半径は?」
中心角135度と言うことは円を8つに切った3つ分。だから円の面積は24π。じゃあ半径は12だ(「円一つ分の大きさがどれだけか」という発想が頭にあれば簡単なことだ)。
それを何か扇形の公式に当てはめてどうたらこうたら、とかやっているからできないのである。(面積公式S=lr/2は別にして、そもそも授業で公式なんてあえて教えてないぞ!)
そもそもすべての元凶は、速さの単元において、よくわかっていない段階からとりあえず「みはじ」のテントウムシを教えて、パターンマッチングの練習だけして、答えが出るようになったから一丁あがり、になっていることかもしれない。
すると割合は「くもわ」、密度は「しみた」云々…、その都度テントウムシが飛び交い、あげく「答えの出し方忘れた」とか、ぬかしおるのである。
「みはじ」はあくまでショートカットの手段。使うなとは言わないが、最初に教えるの、やめてほしい。かつては「みはじ」ってどうしても出来ない子のために「ひっさつわざ」とか言って塾でこっそり教えていたものじゃなかったっけ。いつの間に小学校で全員に教えるようになったのか。それでカラーテスト100点だったから速さの単元はAですって?とんでもない!
しまった、つい熱くなってしまった。(1000字程度で収めるつもりが、すでに1600字を超えている…)
現状は現状として受け入れなければ仕方があるまい。大半の中学生がそれなんだったら、割り算で「1あたり」という発想ができるだけでかなり差がつくに違いない。
小学生の時についてしまった、考えずにパターンマッチングで答えを出す癖から脱却させよう。一歩ずつ、一歩ずつ。。。
*この点、小学部膳所コース出身の生徒はおおむね鍛えられていると思う。
おしらせ
だからこそ、という訳ではないですが小学校からの塾通いをお勧めします。
それも小手先の「やりかた」を教えるのではなく頭を鍛えてくれる(今はやりの言い方をするなら、「思考力」とでもいうべき)塾に。
説明会ご予約受付中(お電話にてどうぞ)
グリーンヒル校
2月16日(日)、3月1日(日)いずれも13:00〜14:30
大将軍校
2月23日(日)13:00〜14:30、3月7日(土)10:00〜11:30
栗東校
2月22日(土)10:00〜11:30、3月7日(土)13:00〜14:30
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