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dai さんの日記

 
2020
1月 9
(木)
16:26
トップの本棚―新しき年の始の初春の
本文
新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事
(By家持 萬葉集巻二十・四五一六つまり一番最後の歌)

「今年1年がいい年になりますように」
そんな願いを込めて、萬葉集は結んでいる。
ところで、あまり知られていないことだが、萬葉集のラスト4巻は今風に言うなら大伴家持のブログなのである。なお、140字に収めていないので、ツイートとまでは言わない。

『妄想とツッコミで読む万葉集』  三宅香帆 著 相澤いくえ 絵 大和書房 

そんな家持は乙女である(注1)。だから萬葉集ラスト4巻は乙女であふれている。いやむしろ若干乙女すぎて引く。いっぽう彼の父旅人はダンディだ。でも酔うとお茶目な一面を見せるおっさんである。どちらかといえば、すぐに乙女チックだがかっこいいフレーズを思いつく家持よりも、名前通り旅先ですぐに現地の人と仲良くなれる旅人のようなおっさんに、わたしはなりたい。

以上は本書に触発された私の妄想(注2)である。

奈良時代の日本人はおおらかで、恋多き人たちだったことがうかがわれる。また、仮名の無かった時代にあって、万葉の人たちには「草」や「マジ卍」や「インスタ映え」を使う現代人と共通する気質が感じられる。
とにかく、楽しい読み物である。授業の合間に1節ずつでも( ^-^)_旦""


さて授業の時間だ


3学期の中2理科はカリキュラム上5回の授業で気象を扱う。大将軍は1回目が8日だったがこの日の天気図は学習上ちょうどよい。温暖前線と寒冷前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を東に進んでいたからだ。
前日の雨と寒さ、夜そんなに気温が下がらなかったこと、そして当日朝の嵐(登校前ぐらいがピークだったようだ)、比較的教科書通りに説明がつく(当日寒冷前線通過後そんなに寒くならなかったことは、教科書通りでは説明がつかないが、これも天気図を読めるようになるとある程度予測できること)。

そのあとで、湿度100%とは、飽和水蒸気量とは、露点とは、と話を進めていった。相対湿度に限らず、「%」を扱うときは、「何と何を比較した比」なのかを常に意識したい。今日の授業ではこの点がしっかり定着できれば十分だ。ここを理解していれば、湿度の式を丸暗記して使う必要がない。

逆に、訳が分からないまま丸暗記していると、高校入試で「湿度何パーセントか」は答えられても、「部屋の中の空気中には何gの水蒸気が溶け込んでいるか」という応用問題には手も足も出なくなるのだ。



注1:百人一首に載っている「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける」だと、そこまで乙女ちっくじゃないか、いややっぱり十分に乙女か。

注2:作業用BGMとして、YouTubeで「水曜日のカンパネラ」をリピート再生。集中力が途切れると歌詞が頭の中に流れ込み集中できてないよと警告を発してくれる。
この時は
♪フロムジャパン、フロムジャパン(いもこ)。フロムジャパン、フロムジャパン(おとこ)
(水曜日のカンパネラ「小野妹子」より)
って耳に入ってきた。よい子の受験生は決してマネしないように。

(1月12日加筆)
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