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dai さんの日記
2019
12月
5
(木)
16:33
本文
小学校2年のお子さんをお持ちの保護者の皆さん。あなたのお子さんは、「かけ算」わかってますかぁ。算数のカラーテストでひどい点取ってきてませんかぁ。
街がクリスマスムードになり始めるこの時期、最近毎年話題になるあれ。
「(しき) 4×2=8」を「(しき) 2×4=8」と書くと減点されてしまうという、あれである。
うちの子はかけ算良くわかっとるちゅうねん!自己肯定感を無意味に削るようなことすなっちゅうねん。
『罪の声』 塩田武士 講談社文庫
振り返って自分が小学生だった昭和の終わりごろは、ここまでひどくなかったか。いや子どもだったので覚えていないだけなのかもしれない。
あとは「習っていない漢字を使ってはいけません」というやつ。子どもは生活の中で字を覚えるし出来るようになったことを使いたがるものだが、その無意味な縛りは成長の芽を摘んでいるのではないか。自分の名前が漢字で正しく書けたら素直に褒めたれって。
そうそう、本の話。「グリコ・森永事件」が起きた当時小学生だったが、事件現場のいくつかが当時の行動範囲内(注1)であったこともあって、よく覚えている。本書はフィクションではあるが、「キツネ目の男」の報道や犯人グループからの脅迫状の内容など、当時の史実を忠実になぞってある。暮れの忙しい時期に中学生に薦められる内容ではない(注2)が、私と同年代かもしれない親御さんがたにはお薦めかもしれない。
事件を追う新聞記者を小栗旬が、テープの声の男児の30年後を星野源が演じる映画は来年公開とのこと。こちらも楽しみである。
さて授業の時間。
まあ例年の事だろうが、中学1年生、割合とか比とか、全然分かっていない。小学校の時習ったことが全然身についていないのである。「はじき」とか「くもわ」とかやってお茶を濁しているからそうなるのだ。いまどきはそれを塾じゃなくて学校でやっているのだ。
そのくせ、考える力をつけるとか何とか言って、訳の分からないかけ算の順番に労力を割くのである。すると中学に入って文字式は数字が前で文字はアルファベット順に適当に並べとけ、と言われて混乱するのである。
だいたい、「くらべる量」ってなんだよ。「もとになる量」ってなんだよ。さっぱりわからんわ。
「のの前はもとになる量」?
「もとになる量を見つけて公式「くもわ」に当てはめる」?
なんでそんなめんどくさい事してるんや。
2000円の10パーセントはいくら?
2000円の0.1倍やから200円に決まってるやろ。
公式を使わなくてもできる(要するにちゃんとかけ算のイメージが頭の中にある)子にまでわけのわからない公式の使用を強要しないでほしい。それ逆に思考力をはぐくむ機会を奪っているんじゃないか?
こうして誕生した公式代入思考停止人間は次のような問題ができなくなるのである。
「定価2000円で売っている商品がセールで3割引きになっている。いくらで売られているか。」
つまり、問題文のどこにも「の」がないのである。
意味が分かって掛け算をしているのかどうかを評価したいのなら、文章題の数字のならびを工夫したり、ダミーの数字を入れたりすればいいのに。
「1箱6個入り150円のアイスがあります。1つの重さは8グラムです。このアイスの1箱に入っているアイスの重さは全部で何グラムでしょう。」
あるいは文章題のテストでかけ算だけでなくたし算やひき算をまぜてやればいいのに。
おしらせ その1
トップ進学ゼミは小4から。
とくに、将来公立上位校を視野に入れていて、来春中1になる子。少し早めに「できる中学生」のよい勉強習慣を身につけませんか。
冬期講習で「おためし」できます。この機会にトップ進学ゼミの門をたたいてみてはいかがでしょう。
おしらせ その2
リクエストがあったので、『やさしい国語』をGH校D’s本棚の一番上の段に置きました。文庫、新書以外の本(参考書・問題集)は塾内限りで使用してください。塾外には持ち出さないでください。
注1:当時大阪府北部に住んでいた。
注2:500ページを超える大部であるというだけで、他意はない。とか言っていたら中2の子が『蜂蜜と遠雷』を借りて帰った。テスト明けだしまあいいか。
街がクリスマスムードになり始めるこの時期、最近毎年話題になるあれ。
「(しき) 4×2=8」を「(しき) 2×4=8」と書くと減点されてしまうという、あれである。
うちの子はかけ算良くわかっとるちゅうねん!自己肯定感を無意味に削るようなことすなっちゅうねん。
『罪の声』 塩田武士 講談社文庫
振り返って自分が小学生だった昭和の終わりごろは、ここまでひどくなかったか。いや子どもだったので覚えていないだけなのかもしれない。
あとは「習っていない漢字を使ってはいけません」というやつ。子どもは生活の中で字を覚えるし出来るようになったことを使いたがるものだが、その無意味な縛りは成長の芽を摘んでいるのではないか。自分の名前が漢字で正しく書けたら素直に褒めたれって。
そうそう、本の話。「グリコ・森永事件」が起きた当時小学生だったが、事件現場のいくつかが当時の行動範囲内(注1)であったこともあって、よく覚えている。本書はフィクションではあるが、「キツネ目の男」の報道や犯人グループからの脅迫状の内容など、当時の史実を忠実になぞってある。暮れの忙しい時期に中学生に薦められる内容ではない(注2)が、私と同年代かもしれない親御さんがたにはお薦めかもしれない。
事件を追う新聞記者を小栗旬が、テープの声の男児の30年後を星野源が演じる映画は来年公開とのこと。こちらも楽しみである。
さて授業の時間。
まあ例年の事だろうが、中学1年生、割合とか比とか、全然分かっていない。小学校の時習ったことが全然身についていないのである。「はじき」とか「くもわ」とかやってお茶を濁しているからそうなるのだ。いまどきはそれを塾じゃなくて学校でやっているのだ。
そのくせ、考える力をつけるとか何とか言って、訳の分からないかけ算の順番に労力を割くのである。すると中学に入って文字式は数字が前で文字はアルファベット順に適当に並べとけ、と言われて混乱するのである。
だいたい、「くらべる量」ってなんだよ。「もとになる量」ってなんだよ。さっぱりわからんわ。
「のの前はもとになる量」?
「もとになる量を見つけて公式「くもわ」に当てはめる」?
なんでそんなめんどくさい事してるんや。
2000円の10パーセントはいくら?
2000円の0.1倍やから200円に決まってるやろ。
公式を使わなくてもできる(要するにちゃんとかけ算のイメージが頭の中にある)子にまでわけのわからない公式の使用を強要しないでほしい。それ逆に思考力をはぐくむ機会を奪っているんじゃないか?
こうして誕生した公式代入思考停止人間は次のような問題ができなくなるのである。
「定価2000円で売っている商品がセールで3割引きになっている。いくらで売られているか。」
つまり、問題文のどこにも「の」がないのである。
意味が分かって掛け算をしているのかどうかを評価したいのなら、文章題の数字のならびを工夫したり、ダミーの数字を入れたりすればいいのに。
「1箱6個入り150円のアイスがあります。1つの重さは8グラムです。このアイスの1箱に入っているアイスの重さは全部で何グラムでしょう。」
あるいは文章題のテストでかけ算だけでなくたし算やひき算をまぜてやればいいのに。
おしらせ その1
トップ進学ゼミは小4から。
とくに、将来公立上位校を視野に入れていて、来春中1になる子。少し早めに「できる中学生」のよい勉強習慣を身につけませんか。
冬期講習で「おためし」できます。この機会にトップ進学ゼミの門をたたいてみてはいかがでしょう。
おしらせ その2
リクエストがあったので、『やさしい国語』をGH校D’s本棚の一番上の段に置きました。文庫、新書以外の本(参考書・問題集)は塾内限りで使用してください。塾外には持ち出さないでください。
注1:当時大阪府北部に住んでいた。
注2:500ページを超える大部であるというだけで、他意はない。とか言っていたら中2の子が『蜂蜜と遠雷』を借りて帰った。テスト明けだしまあいいか。
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