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dai さんの日記

 
2019
11月 3
(日)
14:20
トップの本棚―Social contract theory
本文
学園祭シーズンたけなわである。

私が学生時代所属していた某法学部系学術サークルでは、学園祭に焼きそばの屋台を出す。その売り上げの大半は打ち上げに消え、その打ち上げの際には代替わりの儀式をやっていたように記憶する。3回生の現会長(注1)から、2回生の新会長に引継ぎが行われるのだ。
その儀式の際用いられるのが、サークルに代々伝わる六法全書である。その裏表紙には誰が言ったか知らないが、つぎのような書き込みがされている。

♪六法おろしに 颯爽と
 脳天駆ける 条文の
 青春の浪費 恨めしく
 輝く我が名ぞ 京大法学部

『社会契約論』  J.ルソー 岩波文庫 

何回生のときだったか忘れたが、その某学術サークルで夏合宿の課題図書にしていたのが本書である。何が面白くてこれを選んだのか今となっては謎だけれど、とにかく古典に当ろうという機運があったのだ。歴史に残る名著が日本語で読めるというのは本当にありがたいことである。
現在本書はグリーンヒル校の本棚に鎮座しているが、手に取る者はいても持って帰って読もうという物好きはいないだろう。


さて、授業の時間だ。

ハロウィンだし、みんな思い思いに仮装しているものだから、栗東中2英語の時間(注2)で、ふと思いついて次のような問題を出してみた。比較表現を勉強しているところだから、ちょうどよいのだ。

What color of blood does a baby Dracula like to drink the best?

(なお、日本語のなぞなぞなので、答えは日本語で考えてください)(こたえは注3)

グリーンヒル実践講座の国語では、古典の問題で『伊勢物語』からの出題。「太政大臣」というキーワードがあったので解説のときちょっと脱線した。
「武士の身分で太政大臣になった人は6人います(諸説あり)が、誰でしょう。」
平清盛はいうまでもなく、足利義満、豊臣秀吉、徳川家康辺りはすぐに挙がる。さすがだ。
「あと二人は江戸時代の将軍だが、11代目って誰だっけ」
と水を向けたところ、1人の生徒が「家斉」(注4)と即答。周りからおもわず感嘆の声が上がった。びっくりだ。
「家斉と言ったら大御所時代、いわば比較的政治が安定していた時代やね。何文化が華やかなりし頃?」
これも「化政文化」と即答だった。

なお、「本文中に出てきた「行平」は中納言行平の名で百人一首にあるけど知ってる?」と投げてみたがこちらは自信を持って答えられる子がいなかった模様。

「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば いま帰りこむ」

弟(業平)が有名すぎて(ちはやぶる 神代も聞かず…)こちらはなかなか出てこないよなあ。


大将軍中3数学。ヘロンの公式の証明で成功者が現れた。途中の因数分解が大変だけど、三平方の定理から気合と根性で導くことができるのだ。いやそんなんええからほかの科目の定期テスト(注5)の勉強しなさい(と言いつつそのチャレンジはうれしい)。


注1:私の代の会長だった人物は、現在参議院ではたらいているらしい(議員ではなく事務方)。偉くなったものである。
注2:時間割の都合で、2週間に一度、このクラスの英語を私が担当している。
注3:赤ちゃんなので、「あーおいちー」と言ったとか言わなかったとか。
注4:国語の時間なので「目立たないけど稀代の子だくさん将軍だった」とか、余計な話は一切していない。
注5:ある中学だけ3年のテストが11月11日と早すぎるのである。
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