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dai さんの日記

 
2019
6月 10
(月)
21:56
りつくさほんだな―京都大原は野田家の思い出
本文
Yさんは膳所高出身の大学時代のクラスメート。卒業して裁判官になったが風のうわさでは判事になる前に寿退職したらしい。裁判官は転勤が多くて大変なのだ。
彼女の発言でなぜか今でも覚えている言葉がある。「アリの一穴論」である。1回生のちょうど今頃だっただろうか、クラス対抗弁論大会的なものに有志で参加することになったのだ。

予備討(注1)のために野田家(注2)で合宿をする。夜通しで議論をし、レポートを作る。YさんとS君(のちに外務省入省)がかなり激しくやりあっている。そこで出てきたのが「アリの一穴論」。憲法の改正無くしてペルシャ湾での機雷除去のために自衛隊を派遣することは今後の防衛政策の足かせとなる、というわけだ。夜明けになって、ようやく着地点を見つけた。

討論会は、政治学研究科の大学院生がジャッジをする。所詮は学部1回生の拙い議論、けちょんけちょんにやっつけられた。

『先進国・韓国の憂鬱』  大西 裕  中公新書   

ジュンク堂の新書コーナーで、見覚えのある名前を見かけた。筆者は大学時代のサークル(注3)の先輩で、私が入学した当時大学院におられ、韓国の行政を研究テーマとされていた。サークルの勉強会でチューターなどをしていただき、お世話になった。
韓国もまた、少子高齢化・経済格差・グローバル化など先進国共通の悩みを抱えている。政治のしくみこそ違えど、解決のために行政がなすべき役割について参考になる部分が多い。政治学は未来をよくするための理論を探る学問なのだ。


さて授業の時間だ、とはいえ、定期テストの声が聞こえてきた。

定期テスト前になると通常カリキュラム(学校より少し早めだが、無茶な進み方はしない。ただし中3上位クラスの英数理は結構ハイペースでやる。)を止める。定期テストの範囲となる内容の問題演習をする。
学校の提出物のワークは、1周目をさっさと済ませよう。何ができていて、何が分かっていないのか、仕分けをするのだ。できていないところをできるようにする、そのための準備をするのだ。いわばこれがテスト勉強の準備段階である。遅くともテスト1週間前には終わらせておきたい。
そのうえで、出来ることを増やしていく。これがテスト直前(おおむね1週間前〜前日)にやるべきことだ。その際、用語の意味などは分かっていない友達に説明できる程度までレベルを上げておく。うまく理解が伴っていないところを質問できるのも1週間前に準備があってこそだ。


注1:よびとう=予備討論会のこと。クラス読書会などもあったし、当時は単位にならない勉強を自主的にやれる機運とカリキュラム的余裕があったのだ。それを思うと今の大学生はずいぶん不自由になっているなあと思う。
注2:京都は大原にある民宿、当時うちのクラスの定宿になっていて新歓など何かとお世話になった。
注3:法学部には「J地下」にBOXを持つ法学部公認の学術系サークルがいくつかある。私が所属していたのは1967年設立の伝統あるサークルで、関西学院大の長岡教授(憲法)、大阪市大の永井教授(政治学)などの学者や、法曹界に多くの人材を輩出している。
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