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dai さんの日記

 
2018
11月 24
(土)
22:13
学園祭シーズンも大詰めです。
本文
京大の学園祭をちょこっとのぞいてきた。四半世紀後輩のクラスがやっていた模擬店のチュロスが美味かった。


『高坂正尭―戦後日本と現実主義』 服部龍二 中公新書


新書ブームと言われて久しい。本屋に行くといろいろな出版社からいろいろな新書が並んでいるが、粗製濫造というか、食指の動くものは少ない。タイトルで目を引くものの、140字で要約できそうな内容の薄い、あるいは内容的に大丈夫かと思うトンデモ本が目立つような気がする。

しかし中公新書、殊に歴史や政治経済に関するこのシリーズは実に質実剛健、どっしりと読み応えのあるものが多い。1冊でそのまま大学の通年講座(注1)の教科書に使えそうなボリュームがある。たとえば去年(注2)ベストセラーになった『応仁の乱』は中公新書である。

本書は、「日本における国際政治学の最大の巨人(注3)」高坂正尭先生の伝記である。草津のジュンク堂で新書新刊コーナーに平積みされていたのを購入。先生のことは高校時代の政経の先生から聞かされていて、京大法学部へ行ったらぜひ高坂ゼミへ行け、とそそのかされていた(結局行かなかったけど)(注4)。学部生時代先生の講義は受講していたし、高坂ゼミに友人が数名所属していたので、そのころの話は懐かしく読むことができた。いっぽう吉田茂内閣から中曽根康弘内閣までの首相ブレーンとしての活躍についての記述は新鮮だった。

読書についての高坂先生のことば。

「読書は楽しみがなくてはならない。」
「すべての本を読むには、人生はあまりに短く、歴史はあまりに複雑である。」

なお、本文中「良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く時間と力には限りがあるからである。」(A・ショウペンハウアー)と引用されている。

そうは言ってもねぇ…


これだけの大著を1週間で読破しようというのがそもそも不遜なのである。4単位の授業分くらいの情報量がある。機会を見つけてはちょっとずつ再読を味わいたい。


さて授業。と言っても中学生は定期テスト前だから、先へ進むのではなくテスト範囲の復習演習をする。問題の準備は手間だが授業時間は生徒たちの手元を見て回っているだけだ。しゃべることはほとんどない(注5)。

小学生も6Zは修学旅行、5Zは祝日で1回お休みである。おかげで今週読書に充てる時間はある程度確保できた。ありがたいことである。

注1:実際政治系の科目で教科書に中公新書が指定されていることがあった。
注2:初版は2016年10月である。
注3:本書カバー扉の紹介文より。
注4:大学へ入ってから興味がどんどん国内へ寄って行ったので別の政治学のゼミ(その割には講義はロシア政治や東南アジア政治などの外国の政治各論ばっかり選択していた)へ。驚いたことに本書の筆者(現中央大学総合政策学部教授)が実はゼミの3つ上の先輩だったと(直接面識はない)判明。
注5:数学では変な癖がついていないか、理科ではグラフや表などのデータの読み方が身に付いているかどうかチェックしてまわり、気付いたことをアドバイスする形式である。アドバイスを受けて自分でやり直しをすれば、着実に力がつく。
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