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dai さんの日記

 
2018
11月 17
(土)
17:26
入試問題にはその学校からのメッセージが込められているという話
本文
『太陽の塔』 森見登美彦 新潮文庫

非モテ京大生ストーカー(?)の日常が描かれている。本屋で見かけ数ページ立ち読みしてから、「これあかんやつやん」と、京都市内の某焼き肉店オーナーのようなセリフを吐いてそっととじ。

しかし続きが気になり結局購入して最後まで読んでしまった。後ろには本上まなみさんの解説があるのだが、そこに綴られていた読後感がほぼ同じだったので、自分の感受性が「あかんやつ」ではないことを裏書きしてもらったようで安心した。

膳所から京大を目指すすべての塾生に読んでいただきたい、15年前の日本ファンタジーノベル大賞作品である。


膳所から京大へというなら、膳所で上4分の1くらいに位置しておきたい。2Zはほぼ全員その域に行ける可能性を感じる(ただしうまくは言えないが勉強の仕方がちょっと硬い子が多い気がする。またいずれ別の機会に言及するが…)が、3Zはそこまでではないかなあ。数学を数か月だけ見させてもらった印象なのでこれを読んでも気を悪くしないでほしいけれど。


ところで、私のSNSのタイムラインにbotで流れてくる書き込みで、大学受験英語に関するものがあるのだが、ときたま現れる次の記事が気になっていた。

Find the maximum and minimum values of
f(x)=x^3-2x^2-3x+4
over the interval
-7/4≦x ≦3 

別にむずかしいことを聞いているわけではなく、東大津の高2の教科書に練習問題として載っていてもおかしくないものだが、なんでわざわざ-7/4なんだろうと。英語だから分数の読みもチェックしたかったのかな、なんて。

そう思っていたら、先日関東の方の某私立高校(レベルは相当高そう)の数学の先生から、次の問題を授業で扱っていていろいろ考えさせられた旨のツイートが流れてきた。

その問題がこちら。




私が大学受験した年度の、東大(文系)の問題である。出典はこれやったんか。

え、普通の問題やん。天下の東大で出すような問題?ちょっとやってみよう。

とりあえず微分して…フェっ!(喉の奥から変な声が出た)





あ、これあかんやつや。人生かかってたら意地でも答えを出すだろうが、正答できると断言できるほど計算力に自信はない(授業でもちょいちょい間違えるね、私)。

何らかの計算のくふうを繰り出すのだろうか。ちょっとでもラクしたい。
3次方程式の解と係数の関係をつかって見通しを立てようか。
畳8枚に収めてグラフを描き位置関係を把握してからやるか。

たぶん自分だったらいろんなことが頭をよぎるも結局ゴリゴリ計算して増減表を書くだろう。計算力と事務処理能力の勝負だ!

深読みしすぎかもしれないけど将来エリート官僚になる人たちを選抜する試験だもんな。「見通しを立て時間内にテキパキ正確に片づけて」というメッセージなのかもしれない。


一方その年の京大文系、微分の問題で出たのがこれ(当日唯一完答できた問題だから印象に残ってる)。




証明問題。とりあえず微分して増減表を作ってみて、グラフの概形を見ながら様子をうかがう。じっくり粘って考え、丁寧に論証を書けるかが勝負。
(3次方程式の解と係数の関係を使ったエレガントな証明方法も考えられる。当日そんなことは一切考えなかったけれど)

複雑な計算はほとんどいらないが、思考の粘り強さが求められる、京大らしい問題だと思う。
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